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掲載開始日:2018年5月22日

最終更新日:2021年9月8日

山田美諭選手スペシャルインタビュー

 インタビュー(第一弾)はこちら

第二弾(令和3年8月下旬実施)

テコンドー日本代表 山田美諭選手にお越しいただきました(大会報告)

東京2020オリンピック競技大会のテコンドー女子-49キロ級に出場した区内企業所属(城北信用金庫)の山田美諭選手から北区長にオリンピック出場の報告をしていただきました。

山田美諭1

 

山田選手へのインタビューも実施しました!
※質問内容は東京2020大会プロジェクトチーム(愛称:#ときおぱ)のメンバーが考えました。

山田美諭2

 

Q オリンピックが終わり、今はどのように過ごしていますか。
A 
3位決定戦で負けた時は本当に悔しくて。今日でちょうど1ヶ月なのですが、自分が試合をしたのが半年ぐらい前のような不思議な感覚です。悔しい気持ちも楽しかった気持ちもどちらもあります。自分の力を出し切った気持ちと悔しさが両方混ざったような感じです。今は毎日会社に出勤していて、競技から少し離れようと思っていて、少し離れてこれからのことを考えていきたいなと思っています。今は城北信用金庫の業務を一から覚えています。

Q オリンピックの雰囲気や緊張の度合いは全日本テコンドー選手権大会やアジア競技大会
とは違いますか。
A
 違いました。私も初めてのオリンピックで、無観客の試合だったので、いつものオリンピックの雰囲気は分からないのですが、ただ、選手の気迫とか表情とかはいつも以上に気持ちが表情に出ていたように感じました。試合一つ一つでも、皆の執念を感じて、気迫がすごかったです。

Q テコンドーは東南アジアの選手が強いのですか。
A 階級や性別によっても違うのですが、49kg級はアジアが強いですね。韓国やタイ、台湾、中国が強いです。ヨーロッパも最近はレベルが上がっています。

Q 他のスポーツをやったり、興味があったりはしますか。
A 
昔からいろんな習い事をしていたのですが、伸びたのが空手とテコンドーだけだったので、一番向いているのかなと。父も空手家で、兄もテコンドーと空手をやっていたので、私も格闘技が一番向いていると思います。

Q 今後の目標を教えてください。
A
 パリオリンピックを目指すのか決め切れていないので、時間がかかると思いますが、競技に関することなのか、セカンドキャリアなのか、自分と向き合って考えていきたいと思います。

Q 区民の皆さんへ一言お願いします。
A 北区は毎日過ごす街で、とても親しみがあります。社会人になってからは、練習場所も職場も北区で、金メダルを取ることで北区の皆さんにも元気や感動を届けられればいいなと思っていたので、すごく悔しいです。先のことは分かりませんが、今までやってきた競技を通して何かできることがあればいいなと思っています。

山田美諭3


大会報告は令和3年8月下旬に行っていただきました。

 

 

山田選手、ありがとうございました!

 

 第一弾(令和2年10月下旬実施)

東京2020大会プロジェクトチーム(愛称:#ときおぱ)のメンバーが、東京2020大会での活躍が期待される区内企業(城北信用金庫)に所属するテコンドー日本代表の山田美諭選手にインタビューをしました! 

山田美諭選手インタビュー1

テコンドーについて

Q テコンドーを始めたきっかけは何ですか。
A 私の実家が空手の道場をやっていまして、父が空手の師範をやっていたので、3歳から空手を始めました。兄がいたんですけど、兄は体が華奢だったということもあって、足技が得意だったことから、小学校高学年の時に父から足技メインのテコンドーをやってみたらどうだと言われ、兄が先にテコンドーを始めて。その時に初めてテコンドーを知りました。そこから、兄と同じタイミングでは始めなかったんですけど、兄がテコンドーを始めてから父がテコンドーにのめり込んでいって、オリンピック種目ということもあって、父もテコンドーを始めて黒帯や指導資格を取って、空手の道場と並行してテコンドーの道場を始めたんです。そのタイミングで、私がやっていたフルコンタクト空手という何も防具を付けないで攻撃する競技なんですけど、年齢が上がるにつれて体が大きい選手が有利になってくる競技でもあったので、私は体が大きい方ではないので、昔から足技が得意で武器だったことから、父に勧められてテコンドーを始めました。中学1年生から始めました。

Q 今までの選手生活で一番思い出に残っていることは何ですか。
A 一番思い出に残っていることは、アジア競技大会で銅メダルを獲得した時です。

Q その大会はどこで開催されたんですか。
A インドネシアのジャカルタで開催されました。

Q ジャカルタに行ったのは、その時が初めてですか。
A 初めてです。

Q ジャカルタで一番印象に残っていることはありますか。
A 観光とかができなくて、到着してすぐに選手村に行ったので。暖かい気候だった印象があります。

メンタルやルーティンについて

Q 試合前や試合後に必ず行っているルーティンはありますか。
A 試合の時によくジャンプするんです。高くジャンプするんですよ。なので、緊張をほぐすために、試合前に必ずやるようにしています。

Q 試合前は緊張される方ですか。
A 結構緊張します。ただ、自分であまり緊張していることに気づかないタイプなんですけど、周りから言われることが多いです。

Q 勝負飯はありますか。
A 減量があるので、計量が終わった後の試合の前日は卵粥を食べます。あとは、試合の当日にも計量があるんですけど、海外での試合には鍋を持っていきます。計量が終わった後に、持っていったパスタを茹でて、たらこパスタを食べます。

Q 減量は長期間に渡って行うのですか。
A 1か月ぐらいかけて減量します。

Q テコンドーを頑張る原動力はありますか。
A 家族、会社の方、監督など、周りの方々の応援が力になっています。 

山田美諭選手インタビュー2

東京2020オリンピックについて

Q オリンピックが1年延期になって思ったこと、感じたことはありますか。
A 今の状況なので想定はしていました。延期が発表される前に自分の中で想定していたので、驚きはなかったんですけど、本当に開催されるのかなと不安はありました。あと、普段は大東文化大学で練習しているんですけど、練習ができなくなってしまったので、不安もあったんですけど、実家が道場なので、そこで練習をしていて、家族との時間を持つことができました。オリンピックの前に家族との時間が持てるとは思ってなかったので、私にとってはマイナスなことばかりではなかったです。気持ちの面でも支えになりました。

Q オリンピックまでのモチベーションの保ち方は。
A 家族の存在です。頻繁に連絡を取っています。あとは、仲間の頑張りです。みんな頑張っているので、見本となって自分が引っ張っていくという気持ちがあります。

Q 今後の目標は。
A 東京オリンピックで金メダルを取ること。あと、世界選手権、グランプリで優勝したことがないので、金メダルを取ることが目標です。

北区について

Q 北区で好きな場所やオススメスポットはありますか。
A 北区に住んでいて大好きな街なんですけど、出勤した時に孫之家(そんのいえ)という中華料理屋によく行きます。そこが、すごくオススメです。

Q 一番好きなメニューは何ですか。
A 孫ラーメンです。野菜が具沢山で、いろんな海鮮とかが入ったラーメンがすごく大好きです。

Q 北区の印象を教えてください。
A のんびりした感じがします。家族連れも多いですし、温かいイメージがあります。 

プライベートについて

Q 休みの日はどんな一日を過ごしていますか。
A まったりしているんですけど、映画を観たり、買い物をしたり、友達と話したりしています。

Q 映画はどんなものを観るんですか。
A いろいろ観るんですけど、恋愛ものだったり、アクションだったり。最近だと、「糸(主演:菅田将暉さん/小松菜奈さん)」を見ました。

Q 趣味はありますか。
A YouTubeで歌手のライブを観たりします。最近だと、B'sにハマっていて、そればかりを観ています。

Q 仲の良いアスリートはいますか。
A テコンドーだと濱田真由選手が一番仲良しです。

Q 濱田真由選手とはプライベートで買い物に行ったり、お出かけしたりもするんですか。
A プライベートで会ったりしています。

Q 目標としている人や自分の人生に影響を与えた人はいますか。
A 目標としている人は伊調馨さんです。影響を与えた人は北島康介さんです。

Q このお二人のどういった部分が影響を与えたという理由はありますか。
A 伊調馨さんはアスリートとして尊敬していて。あんなに強いのに常に上を見て、強い自分を追い求めている姿がかっこいいと思います。北島康介さんは、私が4年前に膝の手術をしているんですけど、その時に引退しようかという気持ちになって、モチベーションが下がっていた時があって。退院したばかりの時に、家でテレビを見ていたら、リオデジャネイロオリンピックの国内予選をやっていて、北島さんは年齢が高くなってきていて、試合は負けてしまったんですけど、本当に一生懸命全力で向かっている姿に勇気をもらって、自分も頑張りたいなと、テコンドーをやりたいと思いました。

Q 先ほど、中華料理がお好きと伺ったのですが、他に好きな食べ物はありますか。
A 焼き肉が大好きです。エビも好きです。

Q 今までで一番嬉しかったことは。
A いっぱいあるんですけど。東京オリンピックで金メダルを取ることが、自分にとって一番嬉しいことだと思います。

Q 今までで一番大変だったことは。
A 手術した時ですかね。気持ちの面で。

Q 手術をしたときは大変だったと思うのですが、乗り越えるためのモチベーションはありましたか。
A 靭帯の怪我をしたタイミングがリオデジャネイロオリンピックの国内の予選会だったんです。他のタイミングであれば、そこまで辛くなかったかもしれないんですけど。なんでこのタイミングだったんだろうっていう、試合中だったので、メンタルが落ち込んでしまった。そんな時に家族や友人、監督が支えてくれて、本当に辛い時に支えてくれる人の存在が大きいんだなと感じて、その人たちのためにも喜ばせたいと思いました。あとは、城北信用金庫の理事長や金庫の方々が見に来てくださっていて、入庫前に靭帯の怪我で手術することになってしまって、1年間はリハビリ生活になると聞いていて、そんな状況でも採用してくださった城北信用金庫には感謝しています。

Q 自分を動物に例えるなら。
A すごく迷って難しかったんですけど、思いついたのが猫です。普段はのんびりしているんですけど、私は試合や練習になると豹変するんですよ。そういうところが、猫かなと思います。

Q 今後訪れてみたい国・地域はありますか。
A イタリアのヴェネツィアです。湖の街に行ってみたいです。沖縄に行ったことがないので行ってみたいです。 

山田美諭選手インタビュー3

社会人アスリートとして

Q 働くことと選手としての活動の両立が決まったときの心境は。
A 怪我をした時に採用してくださったことが私の中では大きくて、入庫することが決まったときは、しっかりと1年間リハビリをして、結果で会社に恩返ししたいという思いがありました。

Q 働いている中のどの時間を使って練習していますか。
A アスリート採用として入庫しているので、出勤が週1日となっていて、それ以外の時間はトレーニングさせてもらっています。

Q 週1日の仕事だと、次の仕事まで時間が空くので苦労することはありませんか。
A 仕事を覚えるのがすごく難しかったです。手術後は1年間リハビリだったので、入庫してからの1年間は週3日出勤していて、その時は仕事をいろんな方に教えていただいて。最初は経費の書類は作ることも戸惑っていたんですけど、今では自分のだけでなく他の選手の経費の書類を作ることができるようになりました。

Q 両立して良かったことは。
A 社会人としてのマナーを教えていただいたり、出勤することで金庫の方々とコミュニケーションが取れるので、それがプラスになっていて、出勤すると声をかけていただいたり、「応援しているよ」って直接応援の声をかけてくださることが、すごく嬉しくて。試合にも金庫の方々が沢山応援に来てくださるので、それがパワーになっています。

Q 北区民へのメッセージ。
A 私は北区に住んでいるんですけど、トレーニングも味の素ナショナルトレーニングセンターでしていて、毎日過ごす街で、城北信用金庫も北区で、大好きな街なので。オリンピックで金メダルを取ることで、見ている皆さんに元気を与えられるような試合をしたいと思います。 

山田美諭選手インタビュー4

山田美諭選手の手形も区立稲付西山公園にあるモニュメントに追加される予定です。


東京2020オリンピックに向けて、頑張ってください!!

 インタビュアー:令和2年度”#ときおぱ”メンバー 吉川小百合、鈴木菖、冨永陽和

※インタビューは、令和2年10月下旬に行いました。

お問い合わせ

所属課室:地域振興部スポーツ推進課トップアスリートのまち推進係

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