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掲載開始日:2017年10月13日

最終更新日:2023年2月1日

千田健太さんスペシャルインタビュー

宮城県気仙沼市出身の千田健太選手。2008年北京オリンピックでは、フルーレ個人に出場し、2012年ロンドンオリンピックでは、フルーレ団体で銀メダルを獲得しました。銀メダル獲得時に北区に住まれていた縁もあり、北区区民文化顕彰を受賞されました。平成27年9月13日に実施した「ROUTE2020Kマークトレセン通りPRイベント」や平成29年1月29日実施の「赤羽体育館オープニングイベント」などでは、ゲスト出演していただき、北区の方々とたくさんの交流をしていただいています。11月12日(日曜)に実施する予定のスポーツイベント「Let's Sports アスリートふれあいフェスタ~Tokyo 2020 1,000 days to GO~」においても千田さんには、フェンシングのゲスト講師としてお越しいただける予定となっています。

千田健太インタビュー1
2016年10月に現役を引退し、現在は日本フェンシング協会の理事やJOCアスリート委員に就任するなど、スポーツの普及にも取り組まれています。

千田さんのパーソナルな部分について聞きました!

Q 好きな食べ物はなんですか?
A
 さんまの塩焼きです。あとホルモンですね。港町で育ったんですが、食卓に肉が出ることがあんまりなかったですね。両親が共働きで、晩御飯はおじいちゃんおばあちゃんと、ほぼ毎日食べてたんですが、おじいちゃんおばあちゃんって魚好きじゃないですか(笑)。それに港町なので魚が安くて、”かつお”とか”さんま”とか食卓に出ることが結構多かったです。

Q 自分を動物に例えると何ですか?
A
 それは難しいですね…。自分で自分のイメージがわからないので、ちょっと難しいです。

Q 尊敬している人はいますか?
A
 特定の人をあげるのはきついです…。コーチとか日本代表の仲間とか、両親とか、いろんな人達のおかげで成長できました。

Q 座右の銘はありますか? 
A
 「意志あるところに道がある」という言葉が好きです。大学を卒業してフェンシングで社会人の道を選ぶのは無謀なことかなと思っていたのですが、それでも何とかやってこれたのは、本気でオリンピックを目指したってところから来てると思います。

Q 北区でよく行くスポットはありますか?
A
 荒川沿いの北赤羽とかよく行きます。よくランニングをするのですが、走るとすごく気持ちいいですよ。あと、結構田舎者なので、自然があるとこが好きで、清水坂公園とか行きます。リラックスしたり、音楽聞きながら走ったりしてますね。ランニングマシンは景色が変わらなくて嫌なんですけど、川沿いを走るのは好きですね。

新しいスポーツへの挑戦がフェンシングだった

Q フェンシングを始めたきっかけを、教えてください。
A
 僕が中学校1年生のときに始めたのですが、それまでやっていたサッカーがあんまりうまくいかなくて、なにか新しいスポーツに挑戦してみようかなという気持ちで始めました。たまたま、同じまちにフェンシング教室があったので、そこで始めました。
-高校生になってからは、どうされましたか?
 部活動というかたちになったので、ほぼ毎日練習していました。
-部活動のほかに練習は、していましたか?
 もっと早く上達したいと思っていたので、高校2年生くらいから部活後に一人で走ったり、夜一人で的を突く練習をしたりしていました。

Q 近くに教室があったからという理由以外に、フェンシングを選んだ理由はありますか?
A
 メジャースポーツって結構年齢が低いうちからじゃないと、上に追いつけないという意識がありましたが、フェンシングなら、ある程度開始が遅くても、もしかしたら追いつけるんじゃないかと思って始めました。マイナースポーツならではのチャンスに目を付けました。
-やるからには上を目指していたのですか? 
 そうですね。サッカーとか野球だと地域によって強豪校があるじゃないですか。僕の育った気仙沼市もフェンシングが強いまちで、日本代表も輩出していたので、チャンスがあるかもしれないと思いました。

Q フルーレを選んだ理由は、なんですか?
A
 日本はフルーレの指導者が多くて、エペ、サーブルの指導者があまりいないので、フルーレで始めました。エペ、サーブルが多かったらそちらを選んでいたかもしれません。

Q フェンシングの魅力・面白さはなんですか?
A
 対人スポーツなので、まず駆け引きが面白さだと思います。やっぱり相手の行動を読んで、相手が何をしたいのか、その裏をかくのが面白いですね。フェンシング以外で人を観察することにも役立ってます。また階級制がないので、小柄な選手と大柄な選手が戦うことがあるのですが、小柄な選手でも、俊敏性で勝てるというのが魅力だと思います。

Q フェンシングをやっていて、よかったなと思うことはなんですか?
A
 代表時代の話になるんですが、うまくなると競技人口が少ない分、ステップアップできるんですね。宮城県の小さなまちからステップアップしていって、国際大会にも出場できて、海外の友達とも交流できたことは、すごい良かったなと思います。海外の方が持っている感覚とかも体験できて自分の人生観が変わるきっかけになりました。

千田健太インタビュー2
#ときおぱメンバーは、緊張の面持ちでしたが、たくさんのお話しをお伺いさせていただきました。

 日本での盛り上がりが嬉しかった

Q 選手時代、一般の方のこういう行動が嬉しいといったものはありましたか? 
A
 ロンドンオリンピックの時に、日本で盛り上がってる映像をみて、「応援してくれる人がこんなにいるんだ」と嬉しく思いました。

Q 競技人生で、1番思い出に残っていることはなんですか? 
A
 たくさんあるんですけど、やっぱりロンドンオリンピックですかね。日本に帰ってきた時に、地元の皆さんの盛り上がりをみて、フェンシングをやっていてよかったと思いました。特に前年に震災があったなかで、子どもたちも喜んでくれて良かったです。

Q 銀メダルをとった瞬間は、いかがでしたか?
A
 信じられない気持ちですね。メダルをとったかわからないまま帰国して、みんなに喜んでもらって実感した感じです。

Q 試合前のゲン担ぎや、集中力を高める方法などはありますか? 
A
 試合の前の日は、肉を食べることです。それまで試合前にはいろいろ食べてたんですけど、成績が悪かったときに限って、前日に脂っぽい中華とかを食べていたんですね。それを栄養士さんに相談したら「前日の食事が原因ではないか」と言われたのがきっかけで食生活を見直しました。あとは、対戦直前に相手のビデオを見て集中力を高めていました。

フェンシングをもっと知ってもらいたい

Q 引退後は、どういう活動されていますか?
A
 昨年引退して、現在はフェンシング協会の理事をやってるので、これからは現役の選手がどうやったら活動しやすいか、例えばレストランを貸し切って、一般のファンの方との交流会を開催したりとか、全日本選手権など大きな大会の運営に携わったりして、選手を応援したいと思います。
-フェンシングは、どうしたらもっとみんなに知ってもらえると思いますか?
 フェンシングには有効面というものがあって、種目ごとに突くと得点になる場所が違います。また攻撃権という考え方も一般の方にはわかりにくいと思いますので、まずは入り口をわかりやすくするよう考えていきたいと思います。

Q 東京2020大会で全12種目実施が決まりましたがいかがですか?
A
 全部決まってすごい期待を持っています。最近は日本の選手も世界で活躍しているので、日本の皆さんにも、フェンシングを知ってもらえる機会になればいいかと思います。
-12種目やることで、選手のモチベーションは違いますか?
 全然違いますね。オリンピックは出場枠がものすごく少なく、出るだけでもめちゃくちゃ大変なんですけど、団体枠があることで出場できるチャンスが増えるので、モチベーションもあがると思います。

Q 日本のフェンシング界で注目の選手はいますか? 
A
 前はフルーレの選手と言いたかったですが、今はエペ、サーブルとも海外のコーチが来て強化しているので、今は3種目とも注目しています。

Q オリンピックが東京で開催されることについてどう思いますか?
A
 オリンピックをリアルタイムで観れる機会は少ないと思いますが、今回はリアルタイムで世界最高峰の大会を観ることができるチャンスなので、スポーツをされてない方にも観ていただきたいと思います。
-オリンピックに対して、私たちができることはなんですか?
 アスリートだけじゃなく、観る人が楽しめなきゃ意味がないと思いますので、まずはオリンピックを楽しんでほしいと思います。

千田健太インタビュー3
フェンシングに対する熱い思いをお話ししていただきました。
応援することは、選手たちの励みになっているようです。北区から選手を応援しましょう!

好きなスポーツ選手を探してみて

Q フェンシング以外で、得意なスポーツはありますか?
A
 フェンシングをやる前は、サッカーをやっていたので、サッカーが好きです。フェンシングをやらず、サッカーを続けていれば、どうなったのかなと思ったりします。
ーJリーグは結構観ますか?
 日本も海外もよく観ます。以前、ベガルタ仙台の試合前の始球式に参加させていただいたことがあって、試合も近くで観させてもらいました。

Q フェンシングとサッカー以外で、注目しているオリンピック・パラリンピック競技はありますか?
A
 全部です。スポーツが好きなので。

Q スポーツを観るときに、楽しむポイントはありますか?
A
 自分は結構人を見ますね。駆け引きとか参考になるので。スポーツだけというよりもその選手のいいところを見たりします。好きな選手がいないと、なかなかスポーツは見ないと思うので、好きなスポーツ選手を探すのもいいと思います。

幻のオリンピック選手

Q 千田さんにとって、オリンピックとは?
A
 父が「幻のオリンピック選手」と言われ、オリンピックが実施されるたびに、地元の新聞にその記事が出ていたり、実家の父の部屋に賞状が飾ってあったりしたので、オリンピックについては子どものころからうすうす意識はしていて、いつかは出てみたいなと思っていました。大学生の時に出場はできたのですが、そこで悔しい思いをしたおかげで、ロンドンでメダルをとることができました。自分を成長させてくれたのがオリンピックだと思います。

Q フェンシングは、競技にフランス語が使用されますが、フランス語はできるのですか?
A
 競技に使う用語はわかるのですが、日常会話は難しいですね(笑)。

Q ロンドン団体のメンバーは、仲いいですか? 
A
 仲いいですね。遠慮しない仲なんで。ロンドンのメンバーは2010年に結成したのですが、ほかの国と比べると個人のランクが低いのに、よく団体でメダルがとれたなと思います。それはチームワークが良かったからなのかなと思います。

子どもたちに向けて

Q 子どもたちが夢を叶えるには?
A
 あきらめないことですね。いろんなスポーツにチャレンジして、いろんな人の意見を聞きながら成長していけばいいかと思います。

Q 子どもたちにメッセージをお願いします。
A
 チャレンジしないで終わるのはもったいないので、だめならだめでいいので、まずはチャレンジしてほしいと思います。

千田健太インタビュー4
フェンシング・車いすフェンシング教室を開催している北区としても、さらに認知度を上げていかないといけませんね。貴重なお話をありがとうございました。

 

 インタビュアー:平成29年度”#ときおぱ”メンバー 伊藤梨妃・大和田萌加

※インタビューは、平成29年8月中旬に実施しました。

お問い合わせ

所属課室:地域振興部スポーツ推進課トップアスリートのまち推進係

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電話番号:03-5390-1136