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掲載開始日:2016年1月11日
最終更新日:2016年1月7日
原材料等についていた食中毒原因菌が、調理器具等を介して他の食品を汚染してしまうことを二次汚染といいます。シンクからの二次汚染が起きると、食中毒が発生してしまいます。
シンクからの二次汚染を防ぐには、「シンクは用途別、食品別に使い分ける」、「シンクに食品を触れさせない」、「シンクは洗浄と消毒をする」の三原則を、シンクからの二次汚染予防三原則として徹底することが大切です。以下の通り二次汚染予防三原則を徹底して、食中毒を防ぎましょう。
用途別(下処理用、調理用等)、食品別(加熱調理用食材、非加熱調理用食材等)にシンクが相互汚染しないよう設置しましょう。
生野菜を水さらしにする時には、専用のザル・ボール等を使用してシンク内に食品が直接触れないようにしましょう。
生野菜を扱う前には特に念入りに洗浄し、水分をとってから消毒しましょう。
シンクを介した食中毒菌の二次汚染を防止する観点から「洗浄・消毒」は重要です。
では、「洗浄」や「消毒」はシンクに付着した菌をどこまで除去できるでしょうか?
蛍光塗料実験と細菌検査を実施して、その効果を検証しました。
シンクに蛍光塗料を塗布し、洗浄によりどの程度塗料が落ちるか実験しました。
【オーバーフロー】と【排水口周囲】で塗料が残りました。これらの場所は凹凸や溝があり、汚れが落ちにくいことがわかります。
シンクを生肉で人工的に汚染した後、中性洗剤による「洗浄」とアルコールによる「消毒」を行いました。シンクの【排水口周囲】【隅】【壁】【オーバーフロー】において洗浄前と洗浄後、消毒後で細菌数がどこまで減少するか実験しました。
「洗浄のみ」「消毒のみ」では、汚れが落ちにくい【排水口周囲】【オーバーフロー】で細菌が残ってしまいますが、「洗浄+消毒」を実施することで、それらの箇所でも細菌数を大幅に減らすことができます。そのためシンクを「洗浄+消毒」することが食中毒予防にはとても重要です。
※ただし、【オーバーフロー】からは消毒後も菌が検出されているので、シンクに水を張って生野菜を水さらしするのは危険です。
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