夏休み取り消し願い

　このころ、夏休みは文部省令（もんぶしょうれい）によって、7月21日から8月20日までと決められていました。しかし、「暑中休暇（しょちゅうきゅうか）を少なくし、秋になって休暇をとれるよう特例（とくれい）を認（みと）めてくれなどと、戸長（こちょう）から願書が府に出されました。
　赤羽学校の付近は農村地帯であったために、秋の収穫時（しゅうかくじ）の人手不足を補（おぎな）うために、学校を休ませて、児童を手伝わせる必要があったのです。
　また、祭礼（さいれい）でも2～3日は学校へ行かせなかったとも言われています。