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最終更新日:2016年3月21日
明治18年10月、渡辺知事が管内(かんない)を巡回視察(じゅんかいしさつ)しました。当時の記録からその内容を現代語(げんだいご)にして説明(せつめい)を加えると、次のような話になります。
「赤羽小学校は、赤羽村がお金を出してできた。生徒は114人、学齢児(がくれいじ)は、270人位である。今回初めて中等卒業生を2人出した。この2人は試験をしてから日が浅いのでこれから何をするというのは聞いていない。2人は農家(のうか)である。
生徒の男女の割合(わりあい)は女35%、男65%である。また、中等科を修(おさ)めるものは資産(しさん)がある家の生徒である。教員2名のほか、授業を助けるものがいる。
教育令改正(きょういくれいかいせい)の感触(かんしょく)はない。学校に対して力をつくすのは戸長(こちょう)である。私立校が近くにあって、多数の児童が入学している。」
赤羽では、多くは初等だけでやめてしまったようです。中等卒業したもの2名と珍(めずら)しく書いているところをみると、当時の市中15区と比べて、どんなに田舎(いなか)だったのかが分かります。
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