ここから本文です。
最終更新日:2022年4月4日
今日は、1年間の学習や生活のまとめの日です。皆さん、毎日よく頑張って学校に来ましたね。今週からようやく、まん延防止等重点措置の期間が明け、学校での生活がある程度は自由にできるようになりましたが、感染症予防を第一にした生活様式であることは変わりません。これからも、マスクを必ず付けたり、手洗いを何度もしたり、友だちとの話合いでは少し離れたり、給食を無言で食べたりすることを続けてください。
今までの辛い時期、うめのキッズの皆さんは、優しさを分け合い、できることを最大限頑張ろうとする、すばらしい姿を見せてくれました。今から、自分の1年をふり返ってみましょう。みなさん、目を閉じて、校長先生の問いかけを心で聞いて、考えてください。手は挙げないでいいです。始めますので、静かに目を閉じましょう。
この1年を、心の中で思い出し、一日ひとつ、人のためになることをして、自分が「やさしく」なれたと感じたことがありますか?
この1年を、心の中で思い出し、一日ひとつ、学習や活動をがんばって、自分が「かしこく」なれたと感じたことがありますか?
この1年を、心の中で思い出し、一日ひとつ、運動やリフレッシュをして、自分が「たくましく」なれたと感じたことがありますか?
目をあけてください。さあ、いかがでしたか?まず、自分はできていたと思えたことを大切にしてください。それは、皆さんの努力の成果です。次に、自分はできていなかったと思ったことを確かめてください。それは、4月からの課題です。今日、皆さんがもらう通知表を、校長先生は全員分読みました。皆さんがよく頑張ったことが書かれています。担任の先生からの今年度最後のお話だと思って、しっかりと読んで確かめてください。
それでは、今日のお話の最後に、先生からうめのキッズの皆さんに、言葉を贈ります。今年度は学芸会でしたので、歴史上一番偉大な劇作家と言われている、ウィリアム・シェイクスピアの残した、とてもかっこいい、次の言葉です。
「時というものは、それぞれの人間によって、それぞれの速さで走るものなのだよ。」
うめのキッズの皆さんは、それぞれ、ステキな力をもっています。その力がグーンと伸びるのは、明日かもしれません。1年後かもしれません。5年後、10年後かもしれません。時間は平等です。いずれ来るそのときを待ち、毎日ひとつずつの努力を重ねられる、校長先生の大好きなうめのキッズでいることを、心から願っています。
1年間、よく頑張りました。4月からも、ステキな皆さんでいてください。
「啓蟄」の時期を過ぎ、昨日21日は「春分の日」の祝日でお休みでした。春分の日は、「昼と夜の時間がピッタリ同じ長さになる日」と言われていますが、実は昼の方が14分ほど長く、本当に同じ長さになる日は春分の日の4日ほど前だそうです。また、春分の日のように、天文学に基づいて毎年の祝日を決める国は、世界的に見ても珍しいそうです。そして、今日から4日間が今年度最後の週となり、今日が最後の全校朝会です。
今年度、皆さんが頑張ったことへの励ましの言葉は、修了式と卒業式にとっておきますので、今日は「うめのキッズの素晴らしさと、生きる価値」についてお話しします。
校長先生は、この梅木小学校が大好きです。好きな理由は、たくさんあります。皆さん児童が素直でとても可愛いこと、自然が豊かでたくさんの果物が採れること、お家の方が学校に協力してくれること、地域の方が笑顔で挨拶してくれること、先生や職員が一生懸命に皆さんのために働いてくれていること、などなどです。また、靴箱に靴のかかとをピシッと揃えて入れる人、廊下や校庭で会って挨拶してくれる人、職員室に「失礼します」と言って入れる人、お掃除にとても熱心に取り組む人など、うめのキッズには本当にステキな人がたくさんいます。校長先生は、皆さんが当たり前にしている、一日ひとつの努力やこれらのステキな習慣が、本当に素晴らしいと思っています。
そんな素晴らしい皆さんに、ソクラテスの言葉を紹介します。今から2500年ほど前の古代ギリシアの哲学者であるソクラテスは、人の生き方について次の言葉を残しています。
「簡単すぎる人生に、生きる価値などない」
校長先生は普段お仕事をしていて、「この仕事、どうするのがいいかな?」と考えることがあります。楽なのはそのお仕事をしないこと。でもそれでは、学校はよくなりません。次に楽なのは簡単に済ませること。でもそれでは、学校が今よりもよくなることはありません。ではどうするか?答えは「大変でも、苦労が多くても、一番よいと思う方法を選ぶこと」になります。簡単に済ませていては、価値ある仕事や生き方にはならないんです。
4月から皆さんは、新しい環境での生活が始まります。時には、友だちとの関係づくりや学習のときに、面倒くさくて逃げたくなることにも遭遇します。そんなとき、このソクラテスの、「簡単すぎる人生に、生きる価値などない」という言葉を思い出してみてください。うめのキッズの皆さんには、自分を成長させるために努力し、自分の人生の価値を自分の責任で決められる、ステキな人になって欲しいと願っています。今日は、「うめのキッズの素晴らしさと、生きる価値」について、お話ししました。
この土日、20℃前後まで気温が上がりました。桜のつぼみが膨らみ、咲く準備を始めています。今年の東京都の桜開花予想は3月23~24日とのことで、皆さんの修了や卒業をお祝いするかのように咲き始めてくれるようです。今年度の学校生活は、残り2週間です。
さて今日は、「人の感じる幸せ」についてお話しします。
日本では現在、昔に比べると働いてもらえるお金が多くなり、生活が豊かになっています。でも、日本に暮らしている人が幸せだと感じる「生活満足度」は、70年前の日本の人とほぼ変わっていない、という調査結果があります。具体的に言うと、お金をたくさん持っていることや便利な道具を使うこと、偉くなることなどが、「ああ幸せだなぁ」と感じることにつながっていない、ということです。このことを不思議に思った大学の教授が「幸せ」についての研究をしたところ、人の感じる幸せには、4つのポイントがあることが分かったそうです。今から皆さんに教えてあげます。
「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「ありのままに」
これは、『いつもこのように考えている人は、そうでない人よりも多くの幸せを感じる人生になる』という、考え方のポイントを示したものです。ひとつずつ確認してみます。
○最初は、「やってみよう」です。「自分の強みがあるか、なりたい自分になっているか、よりよい自分を目指して努力しているか」など、自己実現と成長についての考えです。
○次は、「ありがとう」です。「自分を大切に思う人がいるか、誰かに感謝することがたくさんあるか、人に親切にできるか」など、人とのつながりと感謝についての考えです。
○次は、「なんとかなる」です。「物事が思い通りにいくと思っているか、失敗を引きずらないでいられるか、達成したことがあるか」など、前向きと楽観についての考えです。
○最後に、「ありのままに」です。「自分を人と比べていないか、できない理由を何かに押しつけていないか、自分をどれくらい知っているか」など、自立や独立についての考えです。
ちなみに、校長先生にはいつも、「なんとかなるさ」と考える傾向があります。辛い状況でもこう考えることで、実際に少しだけ心が軽くなり、前向きになれるからです。これらの考え方は、すぐに身に付くものではありませんが、口に出すと心に染み込むものです。自分だけに聞こえる小さい声で、校長先生の後に続いて口に出してみてください。
もうすぐ皆さんは進級、進学して、新しい場所、新しい友だちや先生との生活がスタートします。時には「イヤだな」「つらいな」と思うこともあるでしょう。そんなとき、この4つの言葉を思い出してみてください。うめのキッズの皆さんには、「生きているといいことがある」「きっと楽しいことが待っている」と思える、心豊かで幸せな人になって欲しいと思います。今日は「人の感じる幸せ」についてお話ししました。
先週土曜日の5日は、節季で『啓蟄(けいちつ)』という時期の始まりでした。啓蟄は、冬ごもりしていた虫などが這い出てくるという意味です。節季の中でも面白い名前なので、校長先生も小学生のときから覚えています。最近、暖かい日が続き、校庭のひょうたん池の周りや幼稚園の園庭にアズマヒキガエルがたくさん出て、卵もたくさん産んでいますね。虫や小動物で季節の移り変わりを感じられるこのうめのきの自然環境は、とてもステキです。皆で大切に守っていきましょう。
さて今日は、「正直さと誠実さ」についてお話しします。
皆さんは、アグネス・ゴンジャ・ボヤジュさんを知っていますか?修道女としての優れた活動により、1979年にノーベル平和賞を受賞した彼女は、「マザーテレサ」の名前で親しまれています。今から112年前の1910年に生まれ、18歳から35歳まで、インドのカルカッタという街の学校で社会科を教える先生として過ごしたのち、カルカッタの学校に通えない貧しい子どもたちのために、街頭での無料授業を始めます。そして、今から25年前に87歳の生涯を閉じるまで、恵まれない人々のために奉仕活動を続けました。
マザーテレサは、素晴らしい言葉をたくさん残しています。ノーベル平和賞を受賞したときのインタビューで、世界平和のために何をすればよいかと聞かれたとき、「家に帰って、家族を愛してあげてください」と答えたように、「愛」という言葉がとても印象的です。でも、校長先生の心に一番深く刻まれた言葉は、次の言葉です。
「あなたの正直さと誠実さがあなたを傷つけるでしょう。
それでも気にすることなく正直で誠実であり続けなさい。」
皆さんは、ウソをつかずに正直であること、ひたむきに正しい行為を続けることが、辛く感じることはありませんか?友だちの目が気になったり、頑張り続けることがイヤだなと思ったりするときも、きっとあると思います。それでも、正直であることや頑張ることが、皆さんのためにならないことは絶対にありません。マザーテレサの言葉は、「よいことをすることを、ためらわないこと」の大切さを教えてくれていると、先生は思っています。学校での学習や生活、遊び、お掃除や当番活動なども、これに当てはまります。「きちんとやること」「最後まで頑張ること」を、恥ずかしいと思わないでください。うめのキッズの皆さんには、正しい行為を積み重ね、心を美しく磨き続け、人から愛される幸せな人生を送って欲しいと思います。
今日は、「正直さと誠実さ」についてお話ししました。
昼の気温がどんどん温かくなり、校庭の木々が日に日に生命力を高めています。今日は2月最後の日、明日から3月に入ります。3月は昔の言い方で「弥生」です。弥生は、草木がいよいよ芽吹き、生い茂る時期であることを意味する「いやおい」が変化してできた名前と言われています。皆さんにとっても、今まで一日ひとつ、1年間頑張ってきたことが芽を出し、4月からの力の源となる月にできるよう、努力を続けてください。
さて今日は、『座右の銘』についてお話しします。
令和3年度は残り4週間です。そしてこの3月で、6年生は小学校の学習を終え、卒業することとなります。1年生は、春の入学後に、6年生にたくさんお世話してもらいましたね。6年生は、委員会活動やクラブ活動、学校行事の中心として、責任感をもって活躍してくれました。皆さんが楽しく、気持ちよく1年間の学校生活を過ごせたのは、6年生のお陰です。そんなステキな6年生は、まずは今週金曜日の「6年生を送る会」で、全校の皆さんに、最高に立派な姿を見せてくれます。ここにいる全員が、卒業おめでとうという気持ちで、心に残る会にしてくれることを期待しています。
昨年の朝礼でも話しましたが、校長先生がいつも胸に刻んでいるとても大切な言葉は、『さよならだけが人生だ』です。これは、「人が生きていく限り、大切な人とのお別れのときは必ず来るものだから、一緒に居られるそのとき、その一瞬を大事に生きていこう」という意味の言葉です。この言葉のように、その人の生き方や考え方を決める、一生大事にしたい言葉のことを『座右の銘』と言います。皆さんには、大切な座右の銘がありますか?
ひとつの言葉が、人の生き方や価値観を変えることがあります。その言葉があるから、辛くても頑張れることや、人に優しくなれることがあります。言葉は力です。家族でも、偉い人でも、好きな芸能人でも、マンガのキャラクターでもいいので、自分にとって大切で価値のある人や言葉を探してみてください。そして、その人と言葉に恥じない生き方ができるよう、自分の決めた座右の銘をいつも心に刻んでいてください。
さあ、6年生とのお別れまで、残りわずかです。1~5年生は6年生への感謝の気持ちを、6年生は自分たちの卒業を自分自身でたくさん祝う気持ちをもち、一日一日を大切に過ごしてください。皆さんが精一杯であればあるほど、先生たちも精一杯応えていくことを約束します。今日は、「座右の銘」についてお話ししました。
おとといの土曜日は、二十四節季の「雨水(うすい)」でした。雨水は、降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まり、その水が田畑を潤す時期で、農耕を始める時期の目安とされています。この時期の野菜では春キャベツが有名で、胃腸の調子を整えてくれる保健食として食べられています。おなかの調子がよくない人は、春キャベツを食べてみてください。
さて今日は、「歴史を学ぶ意味」についてお話しします。
6年生は、先週の17日(木曜日)から18日(金曜日)、栃木県日光市に一泊二日の宿泊学習に行ってきました。日光東照宮や足尾銅山、そして華厳の滝や温泉のある奥日光を巡りました。6年生が宿泊した奥日光には、一晩で30cmほどの、地元の人も驚くほどの大雪が降り、今年しか経験できない、心に残る宿泊学習となりました。6年生はこの貴重な経験を、これからの学習や生活に十分に生かしてください。
6年生になると、社会で「日本の歴史」の学習が始まります。2000年以上前の縄文時代から現代まで、昔の人々の暮らし、当時の法律や制度、そして戦争について学ぶことになります。6年生が行った日光にも、今から1250年程前に日光を開いたお坊さんや、江戸時代の将軍などが深く関わっています。校長先生は歴史の学習や歴史小説が大好きです。皆さんの中には、マンガ日本の歴史などを読んだことがある人も多いでしょう。
歴史の学習には、大きく2つの目的があります。ひとつは、「昔の人々の考え方や生活を知り、そのよいところを受け継いでいくこと」です。そしてもうひとつは、「昔の人々が犯した過ちをくり返さないこと」です。歴史を学び、どのような時代背景で、どのように人々が考え、そしてどのように戦争が起きたのかを知ることにより、これからの争いを未然に防げるようにすることが、何よりも大切なことなのです。ここに歴史を学ぶ意味があります。
これからの時代を担う皆さんには、人々が争い、戦い、傷つくような世界をつくって欲しくありません。世界中の皆が笑顔で過ごせる社会をつくれるよう、日本や世界の歴史を学び、考える材料にして欲しいと願っています。
今年度の学校生活は、残り5週間です。実りある日々にできるよう、頑張りましょう。今日は、「歴史を学ぶ意味」についてお話ししました。
先週の木曜日と今週日曜日は、大雪の予報でしたが、積もらずに終わりました。雪が好きで、たくさん降って欲しい人もいたと思いますが、東京は雪に弱いので、あまり降ると皆さんのお家の方も困ってしまいます。皆さんが安全に学校に来られるこの状況が、校長先生には嬉しい限りです。学習や生活が楽しく安全になるよう、今週も頑張ってください。
さて今日は、「パソコンを使うということ」についてお話しします。
皆さんは昨年の4月に、一人一台のタブレットPCを配られましたね。皆さんが普通にパソコンと呼んでいるこのタブレットPCは、北区の愛称で「きたコン」という名前です。
このきたコンを使って、皆さんは何ができるようになりましたか?3つ挙げます。
ひとつ「学習のときに知りたいことを手軽に調べられたり、自分の意見を先生に提出したりすること」ができるようになりました。ふたつ「お家にいても学校にいる先生や家にいる友だちと、朝の会をしたり話したりすること」ができるようになりました。みっつ「ひとりでも学習アプリを使って勉強を進めること」ができるようになりました。
このように、きたコンの便利さは、1年近く使ってきた皆さんが一番よく分かっていると思います。校長先生が子どもの頃からは考えられない時代になりました。
では、皆さんはこれから、パソコンが上手に使えるようになることが目標になるのでしょうか。それは違います。パソコンを上手に使うのは、お勉強がよりよくでき、人と上手に関われるようになるための手段です。皆さんはこれから、次の3つを頑張ってください。
1パソコンなどから興味をもったことや知りたいことについて、本を読んで調べたり、ノートにまとめたりして、活字と親しむこと
2パソコンにあるツールを使って、友だちの意見を見てよく考えたり、自分の意見を言葉で伝えたりして、考えて表現する力を高めること
3パソコンを使って発信するときに、「この言葉を使って大丈夫かな?」と考える習慣を付けて、人とよい関係を築けるようにすること
パソコンはとても便利な道具ですが、パソコンに踊らされてはいけません。うめのキッズの皆さんには、パソコンを道具として上手に使えるようになるのはもちろん、美しい字や文章を書いたり、自分に必要な情報を正しく選んで意見交流をしたり、友だちとのよい付き合い方を考えたりすることができる、「パソコン上手でステキな人」になって欲しいと思います。
今日は、「パソコンを使うということ」についてお話ししました。
立春を過ぎました。校長先生は、土日にワンコの散歩をしているときに、桜の木に小さな小さなつぼみができているのを見付けました。桜は春の準備を始めています。皆さんが学校に来る日は、残り34日間です。一日ひとつの努力で少しずつ力を蓄え、進級や進学の準備を進めていきましょう。
さて、今日は「オリンピックと国際理解」についてお話しします。
先週から、冬のオリンピックが始まりました。開催地は中国の北京です。オリンピックを夏も冬も同じ都市で開催するのは、史上初めてのことだそうです。日本人選手では、早速、スキーモーグル男子の堀島行真(ほりしまいくま)選手が銅メダルを獲得しました。コースを滑りきる「タイム」の速さ、コブコブの斜面を上手に滑る「ターン」の技術、2つのジャンプ台を使った「エア」の難易度の合計点を競い合う、スキー競技の花形ともいえる超かっこいい競技で、校長先生は観ていて大興奮でした。
冬のオリンピックの歴史は、近代の夏のオリンピックに遅れること28年、フランスのシャモニー・モンブランという場所を第1回の開催地として、今から100年ほど前の1925年に始まりました。スキーやスケートはもともと、雪と氷に閉ざされるヨーロッパなどの地方で交通や輸送の手段として使われていた用具・道具が使われるようになったスポーツなので、競技をする人は限られていました。でも今では、雪がほとんど降らない国からもたくさん参加するようになり、今回の北京オリンピックは、91の国と3000人の選手が参加する、とても大きな大会となりました。
オリンピックに参加する選手は、血のにじむような努力を積み重ね、自分の国の代表となり、その舞台に立っています。近代オリンピックの創始者、ピエール・ド・クーベルタンは、オリンピックの目的を、「心と身体を鍛え、国の違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの心をもって、平和でよりよい世界を実現すること」としています。選手同士だけでなく、世界の皆が全ての選手や国を尊敬、応援することが、平和な世界をつくることにつながる、ということですね。この考え方を、「国際理解」と言います。
これから、フィギュアスケートやスピードスケート、ボブスレーなどのそりを使った競技、スノーボード、氷上のチェスと言われるカーリング、スキーのジャンプやクロスカントリー、そして先生が大好きなアイスホッケーなどが続きます。世界中の選手が超一流のプレーを観せてくれるのがとても楽しみです。皆さんも、好きな競技を見付けて、全ての選手に惜しみない応援をしてあげてください。
今日は、「オリンピックと国際理解」についてお話ししました。
今日は1月最後の31日、明日から2月に入ります。2月4日は「立春」で、そこから、暦のうえでは春になります。17~18日には、6年生の日光高原学園があります。感染症がうめのきにも入ってきていますが、日頃の手洗いや運動を欠かさず、元気な身体を持ち続けてください。それから、自分や家族の体調が悪いときには、決して無理せず、学校を休むようにしてください。みんなで、この時期を乗り切りましょう。
さて今日は、「2月の日数の不思議」についてお話しします。
皆さんは、2月は何日まであるか知っていますか?だいたい28日、4年に一度のうるう年では29日ですね。ではなぜ、2月以外の月では30日か31日あるのに、2月は他の月よりも短いのか、知っていますか?校長先生は不思議に思ったので、調べてみました。
今から2000年以上前、今のイタリアを中心に位置するローマという大きな国がありました。その国では、小麦などの穀物や野菜を作る農業の時期だけに「○月」と月を当てはめていたので、農業をしない冬の期間、今で言う1月と2月には月を割り振らず、全部で10の月しかありませんでした。冬の期間が数えられないとどうにも不都合だったので、その後、今でいう1月と2月を加え、全部で12の月が決まりました。だから、今と違って、2月は1年で最後の月で、最後の日数合わせで他の月よりも短い日数27日間でした。12の月にして少し生活は便利になりましたが、それでもそのときの1年間は355日しかなくて、日が実際の季節とどんどんずれていってしまいました。
そこで登場したのが、ユリウス・カエサルという有名な皇帝です。この皇帝の時代に変えた暦により、1年間は365日に、2月は今と同じ1年の2番目の月に、そして、他の月は30日か31日に決まりました。でも、大切な儀式の関係で、2月だけは28日という他の月よりも短い日数のままで残されて今に至る、ということです。校長先生はこのことを調べてみて、なんだかとっても面白くて、得をした気分になりました。
世界には、改めて考えてみると「なんでこうなったんだろう」と思う不思議なことがたくさんあります。うめのキッズの皆さんには、不思議に思ったことをそのままにせず、積極的に調べて、自分の知識をどんどん蓄えて欲しいと思います。そして、たくさん溢れている情報の中から、自分に必要な情報だけを正しく選んで活用できる、かしこい人になって欲しいと思います。今日は、「2月の日数の不思議」についてお話ししました。
先週20日の木曜日から、一年最後の節季である、大寒(だいかん)に入っています。昔の人はこの時期を、「冷ゆることの至りて甚だしき」と表現しています。まあとにかく、一年で一番寒い時期だということです。でも、梅や椿の花が咲き始め、菜の花や百合根が美味しい時期でもあります。『冬来たりなば、春遠からじ』です。春はそこまでやってきています。
さて今日は、「日々の努力を続けることの大切さ」についてお話しします。
先週の木曜日、スクールコンサートがありました。サックス四重奏とパーカッション、それぞれの楽器のプロの音が合わさり、すばらしい演奏を聴くことができました。皆さん、本当によかったですね。
校長先生も楽器を演奏します。プロの演奏家の知り合いもたくさんいます。あれだけ自由自在に楽器を演奏できるのですから、きっと毎日、色々な曲を楽しく演奏して、楽しいのだろうと思うかもしれませんが、話を聞くと、実はそうではないそうです。
サックスやトランペット、トロンボーンなどの管楽器は、毎日、息を長~く伸ばすロングトーンという地味な練習が欠かせません。音階や分散和音の練習と合わせ、基礎的な練習を一日に最低2時間以上延々と繰り返し、全部で7~8時間は練習をするそうです。
小太鼓や大太鼓などの打楽器は、腕の力をグニャンと緩めたり、ず~っと同じリズムを叩き続ける練習をするそうです。同じリズムを刻むのが途中でイヤになっても「そこからが勝負!」と思って、ず~っと打ち続ける練習を、毎日欠かさずにするそうです。
音楽ではどの楽器の演奏についても、「一日練習を休むと、三日分下手になる」と言われています。レベルの高いプロの人ほど、毎日の練習を欠かすことは絶対にありません。逆に考えると、毎日の努力を積み重ねることができる人だけがその道のプロになれる、と言うことができます。
うめのキッズの皆さんには、プロのお仕事を見たり聴いたりして「すごい!」と感動する心をもつことはもちろん、なりたい自分の実現に向けて毎日の努力を積み重ね、みんなから必要とされ、社会に貢献できる人になって欲しいと願っています。
今日は「日々の努力を続けることの大切さ」についてお話ししました。
寒いですが天気がよく、気持ちのよい日が続いています。校庭で遊ぶ皆さんの中には半袖で過ごしている人もいて、「たくましく」てすばらしいと思います。冬は、空気が乾燥しているので、インフルエンザなどのウイルスが広がりやすくなります。遊びやマラソン、なわとびなどの普段の運動と合わせて、手洗いやうがいをしっかりして、風邪やウイルスに負けない元気な身体をつくってください。
さて今日は、「自分の身を守る知恵」について、お話しします。
おとといの土曜授業日には、全学年、セーフティ教室でお勉強しました。低学年は不審者から逃げること、中学年は万引きをしないこと、高学年はスマホやSNSの安全な使い方について学びましたね。その3つの学習全てで言えることは、知ることは、自分の身を守ることにつながるということです。低学年は、危ない人がどうやって声をかけてくるのか、中学年は、自分が万引きをしないためにはどうすればいいか、高学年は、SNSの書き込みでトラブルを避けるためにはどうすればいいか、具体的に分かったと思います。知っておくことで、「もしかして危ないかも?」と感じるアンテナができ、トラブルを避けることができるようになるんです。
かしこい人は、自分の周りをよく見て、危ない人や危ない場所、よくない状況から自分を遠ざけることができます。昔の中国の人は、これを「君子危うきに近寄らず」という言葉で表しました。似た考えに、「瓜田に履を納れず李下に冠を正さず(かでんにくつをいれずりかにかんむりをたださず)」という言葉があります。これは、瓜の畑でくつをはき直すと瓜泥棒と間違われ、スモモの木の下で冠をかぶり直すととスモモ泥棒と間違われるからやめなさいよ、という意味です。うめのキッズの皆さんには、自分のしようとすることをよく考えて、危ないことに近寄らないことはもちろん、人が見ておかしいと思われるようなことをしないで、トラブルを回避できる「かしこい」人になって欲しいと思います。今日は、「自分の身を守る知恵」についてお話ししました。
令和4年が始まり、10日が過ぎました。17日間の冬休みを終え、今日は令和4年1月11日、2学期後半スタートの日です。校長先生は、皆さんが元気に登校してきてくれて、とても嬉しいです。
1月5日の小寒を過ぎ、2月3日までのとっても寒い今の30日間を、「寒の内(かんのうち)」といいます。これから寒い日がまだまだ続きますので、毎朝の早起きが難しい人もいるかもしれませんね。少しずつ生活のリズムを整えるとともに、感染者が増えている感染症の対策を今までどおり確実にして、毎日元気に学校に来られるようにしてください。
今日は、「行事食」についてお話しします。
校長先生は、先週7日の金曜日に、七草がゆを食べました。皆さんは、七草がゆに入っている春の七草を言えますか?和歌に詠まれているとおり、「せりなずなごぎょうはこべらほとけのざすずなすずしろ」これぞ七草です。ちなみに、最後のすずなとすずしろはカブとダイコンのことで、これは皆さんも普段からよく食べていると思います。この春の七草には、食欲を増したり、風邪の予防になったり、目によいビタミンがとれたりするなどの身体によい効果があるため、「1年間病気をせずに元気に過ごせますように」という願いを込めて、人々は古くから七草がゆを食べていました。
この七草がゆのように、その季節、その行事のときの特別な食べ物のことを、「行事食」といいます。七草がゆはとてもシンプルな味なので、小学生の皆さんはあまり美味しく感じないかもしれませんが、昔から続いている「行事食」には、昔の人の健康への知恵がたくさん詰まっていますので、残さずしっかり食べられるといいですね。行事食としては、1月のおせち料理、お雑煮、お汁粉などが、2月の恵方巻、福豆、おいなりさんなどが、3月のちらし寿司、ぼた餅などがあります。お家や給食で食べるときには、その行事食の意味や由来も考えながら食べるようにしてください。
今年度の梅木小での生活は残り3ヶ月、登校日は54日間ほどです。1日ひとつ、「やさしくかしこくたくましく」を積み重ね、充実した毎日にしていってください。今日は、「行事食」についてお話ししました。
12月の学校も、最後の週になりました。明日22日水曜日は、冬に至ると書いて「冬至」という日です。冬の真ん中ということで、英語ではmidwinterと言います。冬至は、お日様が出ている時間が1年で一番短い日で、これから1月、2月とどんどん寒さが増してきます。ちなみに、冬至の日の24時間の中でお日様が出ているのはわずか9時間45分です。そして、今週24日金曜日を最後に、学校は17日間もある長い冬休みに入ります。
さて、先週金曜日と土曜日の学芸会、それぞれの学年、とても見応えのある劇でした。舞台上で役を演じる人も、音楽を担当する人も、裏方として頑張った人も、全員がいなくてはならない大切な「ひとり」として取り組んでいて、校長先生はとても胸が熱くなりました。目に涙を浮かべているお家の方もいらっしゃいました。よく頑張りましたね。
自分の役割に誇りと責任をもって最後まで取り組めた人は、必ず成長しています。では、自分が成長できたと言える部分は、どこでしょうか。つぎの3つを考えてみてください。
・友だちと協力したり、助け合ったりして、「やさしく」なれましたか?
・自分の役割をより高いレベルでやり抜き、「かしこく」なれましたか?
・緊張する中でも頑張り抜き、精神的に「たくましく」なれましたか?
学芸会で成長できたことは、そのとき限りではもったいないです。皆さんのこれからの学習や生活など、自分の頑張りたいことに役立ててください。冬休み中もそうです。
校長先生は先日の朝、学校の近くを歩いていて、お家の前をひとりで掃き掃除している梅木小の子を見て、とても感心しました。冬休みは、一日ひとつ、お家や家族のためにできることを考え、実践してみてください。部屋の整理整頓や、普段はしないところのお掃除なども、できるといいですね。気持ちよく新年を迎えられるよう、頑張ってみてください。
また新年、元気な皆さんに会えるのを楽しみにしています。今日は、「学芸会で頑張ったことをこれからに役立てること」についてお話ししました。
今週の金曜日、土曜日は、いよいよ学芸会です。皆さんの精一杯頑張る姿を、校長先生はとても楽しみにしていますし、お家の方もそうだと思います。今週は寒さが厳しくなるようです。学芸会当日に、皆さんの一番ステキな姿を観せられるよう、体調管理にも気を付けて過ごしてください。
さて今日は、「リンカーンの失敗から学ぶこと」についてお話します。
皆さんは、アメリカの第16代大統領、エイブラハム・リンカーンを知っていますか?リンカーンは、自分で一生懸命勉強して弁護士になり、議員の仕事を経て、今から160年前にアメリカの大統領になりました。奴隷として扱われていた人々を解放し、「人民の人民による人民のための政治」という有名な言葉を残したリンカーンは、今もなお、「史上最高の大統領」と言われ、親しまれている人です。
そのようなすばらしい大統領だったリンカーンでも、実は、自分のしたことで命が危なくなったことがあります。リンカーンは若い頃、人を非難することが好きで、ある人の欠点をあざ笑う文章を新聞社に送ったことがあります。その人はとっても怒り、リンカーンに決闘を申し込みました。サーベルという剣による決闘です。リンカーンは、剣を扱ったことはありませんでしたが、自分のしたことが原因ですので、決闘しなくてはならなくなりました。決闘の当日、それぞれの友だちが間に入り、決闘はなくなりましたが、さすがのリンカーンも肝を冷やした出来事でした。そしてそれ以来、どんなことがあっても、人を非難したりバカにしたりすることはしなかったそうです。
校長先生は、最近、友だちとケンカになってしまう人の話をよく聞きます。すると、友だちがイヤだと思うことを言ってしまったり、互いにからかったりバカにしたりしてしまったりすることが原因になっていることがとても多くあります。自分のことを悪く言われたり、暴力を振るわれたりして、嬉しい人はいません。自分がしたいことだけではなく、その人や周りの人の気持ちを考え、言葉や行動をグッとガマンすることが大切です。これが当たり前にできないと、これから先、社会に出て困るのは自分自身です。うめのキッズの皆さんは、お友だちとの気持ちよい付き合い方を考え、仲良く楽しく、安全に生活できるようになって欲しいと思います。
今日は、「リンカーンの失敗から学ぶこと」についてお話ししました。
先週から気温がだいぶ下がりました。明日の7日は、おおゆきと書いて「大雪(たいせつ)」といい、山々は雪に覆われ、平野にも雪が降り積もる時期に入ります。12月の中頃は、魚のサケが産卵のために川をさかのぼったり、クマが巣穴にこもったりする、本格的な冬の到来になります。学校は、残すところあと3週間です。
さて今日は、「共助の心」についてお話します。
昨日、校長先生は、鬼滅の刃の新作アニメに先立ち、無限列車編の最終回を見ました。その中で、煉獄杏寿郎が幼い時、お母さんから、「なぜ自分が人よりも強く生まれたのか」という問いかけの答えとして、「弱き人を助けるためです」と言われた言葉が、とても印象に残りました。杏寿郎のお母さんは続けて、「生まれついて人より多くの才に恵まれた者は、その力を世のため人のために使わなければなりません。天から賜りし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません。弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。責任をもって果たされなければならない使命なのです」と、杏寿郎に話しています。
皆さんにはそれぞれ、自分の得意なことがあると思います。お勉強かもしれません。スポーツかもしれません。それは、これからの皆さん自身を助ける、立派な力です。でも、自分のことしか考えない人は、どれだけ素晴らしい力をもっていても、周りの人と一緒に生きていくことはできません。そこで、その素晴らしい力を、自分以外の誰かの幸せのために使うことを考えてください。「情けは人のためならず」です。人の心を慮(おもんぱか)り、優しく助けてあげる行為は、回りまわって、きっと自分の大きな幸せにつながっていくことでしょう。
地震などの災害時に人々が共に助け合うことを、「共助」といいます。うめのキッズの皆さんには、人に優しくすること、皆で助け合うこと、そして自分の心を高め続けていくことを毎日積み重ね、幸せな人生にして欲しいと思います。
今日は、「共助の心」についてお話ししました。
朝がとても寒くなりました。校長先生は、今日、この冬初めてコートを着てきました。今週の水曜日からいよいよ12月に入り、今年、学校に来るのは、あと20日ピッタリです。自分の学習や生活を見直し、来年に希望がもてるような、充実した月にしましょう。
さて今日は、「学芸会で頑張ること」についてお話しします。
学芸会は、12月17日と18日です。あと3週間後となりました。皆さん、練習を一生懸命していることと思います。いつもの自分と違う役を演じるだけで、学芸会は楽しいものです。でも、せっかく頑張るんですから、皆さんにはもう一段階上のレベルを目指してほしいと思っています。
では、何を頑張るか?中山真理さんという人が作詞作曲した「学芸会のうた」の1番の歌詞を紹介します。歌詞の意味を考えながら聴いてください。
「学芸会の幕が今上がろうとしてる僕は君の瞳に向かって舞台に立つよ
劇なんてみんな決まったセリフ話すだけかもしれないけれど
演じ切ることで君に夢をひとつあげたいんだ
笑ってよドキドキしてよ涙ぐんでよ
そんなふうに君の心動かせることが今の僕の願い」
どうですか?学芸会のステージ上では、皆さんがいるその時とその場には、他の誰もいることはできません。全員が主役です。あと3週間、自分が頑張って役を演じ切る、その立派な姿を見せたい「誰か」を意識して、練習してみてください。あなたが学芸会で心を動かし、夢を見せてあげたいのは、誰ですか?校長先生は、皆さんのステキな舞台を、今から楽しみにしています。今日は「学芸会で頑張ること」についてお話ししました。
朝晩がとても寒くなってきました。今日は、小さな雪と書いて「小雪(しょうせつ)」という日で、雪の降り始め、または降っても積もるほどにはならない時期、と言われています。今日はあいにくの雨ですが、これからまだ、天気のいい日は続きます。寒さに負けず、元気に外で体を動かしてください。
さて今日は、「人から学ぶこと」についてお話します。
校長先生は、先週金曜日に、月が地球の陰に隠れて暗くなる「月食」を、じっくり観察しました。夕方6時2分過ぎに学校の屋上から見る98%もの部分月食となった月は赤い銅のような色に染まり、右下の一部だけが光って見えるとても幻想的な姿で、日本では140年ぶり、明治時代以来の壮大な天体のショーを楽しみました。
ところで皆さんには、月の模様が何に見えますか?月はマグマの固まった重たい部分が片側に偏っていて、そちらがオモテ面としていつも地球側に向いているので、その模様は世界のどこから見ても同じです。日本では昔から「ウサギのもち搗き」と言われていますが、校長先生は子どものころからどうにもウサギには見えず、女性の横顔のように見えています。
では、世界の人たちにはどう見えているのでしょうか。アラビア地方では「吼えるライオン」、中国では「ヒキガエルの頭と前足」、インドネシアでは「編み物をする女性」などと言われています。中には、オランダの「悪いことをしたから牢屋に閉じ込められている男性」のように、少し怖いものもあります。他にもあるので、調べてみてください。
世界にひとつしか無い同じ月を見ても、見えるものや考えることは人によって違うのが当たり前です。そして、その見方や感じ方の違いは、自分の世界を広げる宝物のようなものです。学校での学習で、発表しているお友だちの意見を聞く場面、タブレットPCのロイロノートやジャムボードを使ってお友だちの考えを見る場面などでは、「一番言いたいことは何かな?」とか、「どうしてこう考えたんだろう?」というように、聴いて、見て、考える習慣を付けてみてください。真にかしこい人とは、他の人から学びを見付け、考え続けられる人のことです。学習への集中力が大切ですね。うめのキッズの皆さんは、今日もお友だちから学び、ひとつかしこくなって帰ってください。今日は「人から学ぶこと」についてお話ししました。
先週から冬に入り、1週間が経ちました。温かく気持ちのよい日が続いています。冬は空気が乾燥しますので、ガラガラうがいをしてのどの雑菌を追い出し、カゼを引かないよう気を付けてください。
さて今日は、「地域と親しむこと」についてお話しします。
おとといの土曜日、朝8時半という早い時間から、親子地域清掃がありました。この中にも、親子で参加してくれた人がたくさんいますね。校長先生と副校長先生も参加しました。ナショナルトレーニングセンターの周りの道路に落ちている枯葉やゴミを拾いました。みんなで楽しくお掃除して、終わった人たちで声をかけて終わっていないところを手伝い、とてもきれいになりました。大きなゴミバケツに何杯ものゴミが集まり、ボランティアで参加したみんなの顔が、とても輝いていました。先生も、とっても気持ちよかったです。
昨日の日曜日には、こちらも朝8時半から、荒川河川敷の野球場で赤羽西地区ソフトボール大会がありました。6つの小学校のPTA会長が企画してくださり、お父さんお母さん方が熱戦を繰り広げました。校長先生もセカンドで出させてもらいました。梅木小学校のチームは、その時に初めて集まった人もいましたが、とても仲良く楽しいチームで、みんなが「ナイスプレー!」と楽しく声をかけ合って試合をしていました。結果、1勝2敗の成績でしたが、スポーツを通して、みんなの心がひとつになったことが嬉しかったです。
皆さんの中には、地域のお祭りや運動会、お餅つきなどを楽しみにしている人がいると思います。それらはすべて、梅木小の地域の皆さんの温かい支えで行われている、地域とのつながりをつくる行事です。人はひとりでは生きていけません。周りに暮らす人々が互いに支え合っていくことが大切です。うめのキッズの皆さんは、地域の方と接する機会を大切にして、人とのつながりを強くしていってください。今月末には地域清掃があります。いつもありがとう、の気持ちをもって頑張ってください。
今日は「地域と親しむこと」について、お話ししました。
11月に入りました。いよいよ今週土曜日は運動会です。校長先生は、先週までの練習の様子を見ていて、どの学年も上手になってきているなあと感心しています。あとは、皆さんのやる気をどれだけ見せられるかです。土曜日の最高の姿を期待しています。
さて今日は、「11月のあれこれ」についてお話しします。
今週11月3日水曜日は、「文化の日」の祝日で学校はお休みです。今から75年前の1946年11月3日は、日本の憲法が公布された日で「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」とされ、高校や大学で学園祭が多く開かれる日でもあります。
11月15日月曜日は、七五三です。七五三は、子どもの健やかな成長を祝う、江戸時代に広まった年中行事です。七五三では子どもの長寿を祈って細長い千歳飴を食べますね。実は千歳飴には、長さは1m以内、太さは1cm5mm以内というきまりがあるそうです。1mの千歳飴、食べてみたいですね。
食べるといえば、秋から冬にかけて食べることが多い野菜が、カボチャです。10月のハロウィンでもよく登場しますね。カボチャは実は夏野菜ですが、収穫から2~3ヶ月置いておくと甘みと栄養が増すので、秋から冬によく食べられるようになりました。ところで、このカボチャという名前は、実はある国の名前から来ているんですが、どこの国か分かりますか?カボチャカボチャと、何度も唱えてみると、分かるかもしれませんよ。正解は…、カンボジアです。「カンボジアの瓜」がどんどん縮まって、カボチャになったと言われています。
いかがでしたか?11月は冬の始まりで、この時期ならではの行事やイベントが多く開かれる楽しい時期です。うめのキッズの皆さんは、寒さに負けず、たっぷりと力を蓄えるステキな時期にしてくださいね。
今日は「11月のあれこれ」について、お話ししました。
秋の終わりの時期に入りました。校長先生は冬生まれですので、秋から冬にかけてのこの時期が大好きです。先週の土曜日に、皆さんが登校してくる様子を見ましたが、もう冬のような装いの人や、半袖Tシャツの人がいて、気温の感じ方は人それぞれだなあと思いました。自分に合わせた服装で、運動会に向けて、体調を整えてください。
さて今日は、2週間後の運動会に向け、スポーツ選手の名言を4つ紹介します。
まずは、サッカーのリオネル・メッシ選手
「努力すれば報われる?そうじゃない。報われるまで努力するんだ」
次は、バスケットボールのマイケル・ジョーダン選手
「私は失敗を受け入れることができる。でも、挑戦しないことだけは許せない」
次は、水泳のイアン・ソープ選手
「成功とは自分の達成度のことだ。他人を気にする必要はまったくない」
最後に、フィギュアスケートの羽生結弦選手
「できることを出し惜しみしてやっていてもつまらない。それは一生懸命ではない」
一流のスポーツ選手は、みんな頑張り抜くことの大切さを口にしています。そして、できたできない、勝った負けたではなく、自分がどれだけ頑張ることができたかが重要で、成功かどうかを決めるのは自分自身である、と考えていることがよく分かります。
運動会は、お家の方がたくさん見に来てくれます。皆さんが一生懸命に頑張る姿が、お家の方にとって一番嬉しく、見たいと思っている姿だと思います。これから2週間、自分の目標を決め、一生懸命努力し、運動会当日にはお家の人をたくさん喜ばせてあげてください。
今日は「一生懸命頑張り抜くことの大切さ」について、お話ししました。
最近は朝晩の気候がとても涼しく、今朝は寒いと感じるくらいですね。今週の土曜日23日は、霜が降ると書いて「霜降(そうこう)」という、季節の節目の日です。秋が一段と深まり、露が冷たい空気で冷やされ、霜になって降り始める頃ということです。そして、美味しい秋の味覚が楽しめる時期でもあります。
秋の味覚といえば、校長先生は、去年の朝礼でお魚のサンマについてお話をしました。秋に獲れるピカピカの刀のようなお魚で、もともとは細長い魚を意味する「狭真魚(さまな)」という名前が変化して付いた名前と言われています。今日は先生が大好きな、お魚の名前の由来について、いくつか紹介します。お家で話すと、ヘー!と驚かれますよ。
まず、みんな大好きなマグロです。古い書物によると、眼が黒いことから眼黒、そして「眼黒(マグロ)」と言われるようになったと言われています。
次にニシンです。お正月に食べるカズノコの親ですね。食料として保存するときに身をふたつに裂いていたことから、ふたつの身で「二身(ニシン)」となりました。
次にサバです。他の魚に比べて歯が小さく細かいことから、小さい歯で「小歯(サバ)」となりました。同じようにサメは、身体の大きさのわりに目が小さいから、小さい目で「小目(サメ)」です。
次はブリです。寒い季節のブリは、とっても脂がのって美味しいです。そのあぶらを縮めて「ブリ」となりました。
最後にアジです。これは有名ですね。小さくてもとても味がいいことから「味(アジ)」となりました。見た目や特徴ではなく、人が食べた感想が名前になった面白い例です。
いかがでしたか?今日のこのお話は、担任の先生と教室でも確かめてみてください。今日は6種類のお魚だけでしたが、まだまだお魚にはたくさんの種類がありますので、その由来や生態、食べ方などについて調べてみるのも、これからの時期にオススメですよ。
この、魚の名前の由来のような雑多な知識のことを、「雑学」と言います。人間は知ることに喜びを感じられる唯一の生き物ですので、うめのキッズの皆さんには、自分の知りたいことを積極的に調べ、学ぶこと、雑学を得ることの楽しさを知り、これからの人生をもっともっと豊かにして欲しいと思います。今日は「魚の名前の由来と雑学」について、お話ししました。
先週の1学期終業式からあっという間の3日間が過ぎました。今日は2学期の始業式です。皆が元気に学校に来てくれて、とても嬉しいです。今日から、学年の後半のスタートです。
2学期には、いろいろな行事があります。11月には運動会と4年生の栃木県那須への校外学習が、12月には5年生の千葉県岩井への校外学習と学芸会が、来年の2月には6年生の日光移動教室が予定されています。1~3年生も、学校の外へ行って学習する機会がありますよ。楽しみですね。
学校から出て行う遠足や学習では、皆さんは、何年生であろうと「梅木小の代表」になります。ひとりでも自分勝手な行動やマナーを守らない行動をすると、梅木小の子どもはよくないねと言われることになってしまいますが、皆さんが交通ルールや社会マナーをきちんと守って行動すれば、梅木小の子どもはすばらしいねと褒めてもらえます。校長先生は、皆さんのすばらしい姿をたくさんの人に見てもらい、梅木小ってすごい!梅木小は立派だね!と言われるのが今からとても楽しみです。
そして、2学期の大きな行事や学習をとおして、友だちと励まし合い、協力してひとつのものを創り上げる気持ちよさを感じてください。まずは運動会ですね。自分がコツコツ努力することから始めましょう。
今は令和3年度です。3月の終わりまであと半年を切りました。皆さんがこの学年の終わりまでに身に付けたいこと、できるようになりたいことは何ですか?自分の目標をしっかりともち、「一日ひとつ」を積み重ねていってください。お話を終わります。
今日は、1学期の学習や生活のまとめの日です。皆さんが今の学年になって100日あまり、よく頑張って学校に来ましたね。
新型コロナウイルス感染症の状況は、12歳以上のワクチン接種が進んだこともあり、少しよくなってきているように見えます。でも、今のコロナウイルスは、前よりも、子どもにとてもうつりやすいので、いつ、誰がかかってもおかしくない状況が続いています。2学期からも、梅木小のみんなが、自分のことや友だちのことを大切に思い、感染予防を同じように続けながら、学校の生活を頑張っていきましょう。
校長先生は、4月の始業式で、梅木小学校の「やさしくかしこくたくましく」の目標から、皆さんが頑張ることについて、「一日ひとつ」というお話をしました。
一日ひとつ人のためになることをして、「やさしく」なれましたか?
一日ひとつ学校でのお勉強を頑張って、「かしこく」なれましたか?
一日ひとつ自分が元気になることをして、「たくましく」なれましたか?
さあ、学校での生活を思い出してください。一日ひとつ、皆さんが頑張れたことは何ですか?今日は、1学期に自分が頑張れたこと、そして、あまりできなかったからこれから頑張っていきたいこと、をよく振り返ってください。
今日、皆さんがもらう通知表を、校長先生は全員分読みました。皆さんがよく頑張ったことがたくさん書かれています。担任の先生とお話しして、確かめてください。そして、自分をレベルアップさせるための新しい目標を考える一日にしてください。
皆さんが今日まで頑張ってきたこと、楽しみながら取り組んできたことは、ひとつも無駄にはなりません。自分の成長のために努力を続けるうめのキッズの皆さんを、校長先生は誇りに思っています。そして、2学期からも、頑張る皆さんと学校で過ごせるのを楽しみにしています。来週の火曜日、元気で会いましょう。
10月に入りました。都民の日からの3連休、楽しく過ごせましたか?緊急事態宣言が明け、これから、皆さんの周りの生活が少しずつ元に戻っていくことになりますが、まだまだ、何でも大丈夫になった訳ではありません。感染予防の取組は、緩むことなく続けなければいけません。今までの学校での感染予防を確実にしながら、皆が安全に、安心して過ごせる学校にしていきましょう。
今日は、「自分の成長と省察すること」についてお話しします。
校長先生は、お家で2歳のワンコを飼っています。ワンコのお誕生日に、家族の皆で、うちのワンコができるようになったことを話してみました。トイレが上手にできるようになった、ご飯のときの「待て」「伏せ」「お手」「ゴロン」ができるようになった、お散歩のときの歩き方が上手になった、いけないことをしないでガマンできるようになった、愛情表現が豊かになった、などの成長を話し、皆でお祝いをしました。普段はあまり考えないことですが、いつの間にかできることが増えているものなんだなあと、嬉しく思いました。
もちろん私たち人間も、毎日生活している中で、知らず知らずのうちに学び、成長しています。学校でのお勉強、先生の話、友だちとの遊び、読書など、日々の小さな学びが積み重なって、今の自分ができているんです。今年の4月の自分が、半年たった今の自分を見たら、「こんなことができるようになったの?」と、きっと驚くことでしょう。これは、皆さん全員に言えることで、自分では気付かないかもしれませんが、皆さんは確実に、半年前よりも心や身体が大きく成長しています。人間は、日々よくなろうと努力し、成長し続ける生き物なんです。
今週で1学期が終わります。残りの5日間、自分ができるようになったことや成長したことを、お友だちや皆さんを近くでずっと見てきた先生方と話して、確かめてください。自分の行いを振り返り、これからに生かすことを、省察(せいさつ)と言います。学習や生活のまとめ、2学期からの目標設定をしっかりとする、省察の1週間にしてください。今日は「自分の成長と省察すること」について、お話ししました。
最近は朝の気温が穏やかで、今は21℃前後でしょうか。気持ちがいいですね。
校長先生は、朝この学校に来るまでに、すれ違う人と「おはようございます」とあいさつをすることがあります。すると、この地域にお住まいの方々はとてもステキな方々ですので、校長先生にあいさつを返してくれます。あいさつは、気持ちよく過ごすためのスイッチのようなものです。普段から、この学校全体が、皆さんのあいさつの声でいっぱいになるといいですね。
さて、今週金曜日10月1日は、何の日か知っていますか?心の中で言ってみてください。
正解は「都民の日」です。この日は「都民が一緒にこの日を楽しむことで、自治の心を高め、東京都を発展させる」という目的で、条例に定められています。
皆さんの住む北区を含む今の東京23区は、今から130年ほど前は、「東京市」という名前でした。東京市は最初、大阪や京都と同じく、日本にとってとても大切な場所だったので、国の偉い人だけで市のお仕事をしていて、住んでいる人が自分たちの生活やルールを決めることができませんでした。「自分たちのことは自分たちで決めて、皆で住みよい社会をつくりたい!」と願った当時の人々の粘り強い運動が実を結び、今から120年ほど前の10月1日に、市役所など公共の施設をもつ新しい東京市が生まれ、その日を「自治記念日」としました。
自治とは、「自分で治める」の字のとおり、人々全員の健康や安全を考えて、公正にルールを決め、それを自分たちで守っていくということです。都民の日は、自分たちで集団社会の責任を果たし、気持ちよく生活できるようにしたいという、人々の強い決意があって生まれた日だということですね。
都民の日には、東京都の動物園や水族館、遊園地や博物館で、大人も子どもも入場無料で楽しめる施設があります。梅木小もお休みになりますので、皆さんにとっても楽しい一日になるといいですね。
今日は「都民の日と自治の心」について、お話ししました。
ここ数日はお日様が出て、運動やお勉強がとてもしやすいさわやかな気候が続いています。今日21日は「中秋の名月」で、日本で昔から、お団子や栗などを供えて自然の実りに感謝してお月見をする日です。特に今年は、満月と中秋の名月が重なり、夕方からの天気次第ですが、すばらしいお月様が見られるかもしれません。興味のある人は、午後6時過ぎから9時くらいに、南東の方向を見てください。「一年で一番美しい月」とされているお月様が見られるといいですね。
さて今日は、「動物の命を大切にすること」について、お話しします。
校長先生は、家でよく本を読みます。実はマンガも大好きです。最近読んだマンガの中に、今は絶滅してしまった北海道の大きなオオカミ(エゾオオカミ)が出てきました。北海道に住むアイヌの人々が神と呼んだほど美しく、高い知能をもつエゾオオカミは、大きなシカ(エゾシカ)を食料としていましたが、エゾシカの毛皮やお肉を必要としていた人間によって駆除されるようになり、わずか13年ほどで絶滅したと言われています。
ひとつの種類の動物が命を続けていくためには、少なくとも1000頭が必要と言われています。そして、人間の都合で、そのときその場所にいた動物が地球上からいなくなってしまうというのは、とても残念なことです。動物を駆除するのではなく、動物と共に生き、豊かな環境を保ち続けることがとても大切です。
昨日9月20日から26日までの一週間は、国の法律が定める『動物愛護週間』です。皆さんの身の回りにいる動物を大切にするとともに、私たちの生活を豊かにしてくれる生き物の命について、よく考える一週間にしてください。今日は「動物の命を大切にすること」について、お話ししました。
先週の土曜日に皆さんにお知らせしたとおり、9月25日に予定していた運動会を、11月6日に延期することにしました。先週まで一生懸命してきた練習は、決して無駄ではありません。これから時間をかけて体力や動きに磨きをかけ、11月には自分の一番よい演技や徒競走ができるように努力しましょう。これからしばらくは、お勉強をしっかりと頑張ってくださいね。
さて今日は、皆さんが「かしこくなるための方法」についてお話しします。
これから紹介するのは、今から48年前、ノーベル物理学賞を受賞した、江崎玲於奈(えさきれおな)教授の言葉です。江崎教授は、次の5つのことを心に、研究に打ち込んだそうです。
ひとつ今までのやり方や、考え方にとらわれない
ふたつひとりの先生からだけではなく、多くの人からたくさん教えてもらう
みっついらない情報に振り回されない
よっつ自分のひらめいた考えを、他の人とたくさん話し合って確かめる
いつつ子どものような好奇心と楽しむ気持ちをもち続ける
これは、「ノーベル賞をとるための5か条」と言われています。自分がいつもしていることや、納得できるなと思えることはありましたか?この5か条を心にお勉強を頑張れば、めきめきかしこくなって、もしかすると将来、ノーベル賞がもらえるかもしれませんね。大切なお勉強の仕方ですので、担任の先生とも話してみてください。
校長先生はいつも、自分が「なぜ?」とか「不思議だな」と思うことは、すぐに本で調べることにしています。そしてひとつでも知っていることが増えると、とても嬉しい気持ちになります。うめのキッズの皆さんにも、知る喜びをたくさん感じて欲しいと思います。
あと1ヶ月ほどで、1学期が終わります。足りない部分はきちんと復習して、学習をより確実に身に付けてください。2学期に向けて、自分を確かめるよい1ヶ月間にしてくださいね。今日は「かしこくなるための方法」について、お話ししました。
9月に入り、雨や涼しい日が続いています。皆さん、室内での過ごし方がとても上手で、落ち着いて過ごすことができています。すばらしいことです。今週も、運動会に向けての練習があります。体育が外でできなかったり、校庭で遊べなかったりすることがありますが、校内でも、安全に過ごせるようにしてください。
さて今日は、「感謝の気持ちを表すこと」についてお話しします。
皆さんは、夏休みが明けて、学校の廊下や階段がピカピカになっていたのに気付きましたか?主事さん方が、夏の暑い中、たった3人で学校中の廊下をワックスで磨いてくれたんです。機械では磨けない階段は、一段ずつ手でワックスがけをしてくれました。夏休み中、学校に来たとき、ピッカピカの廊下を見て驚いた校長先生は、主事さんに、学校をきれいにしてくれたお礼の気持ちを伝えました。主事さんはもちろん、お仕事として、皆さんのためにお掃除をしてくれたのですが、先生のお礼に対して、「やった甲斐があります」と喜んでくれました。
みなさんも、自分のしたことでお礼を言ってもらえると、嬉しくなると思います。今から200年ほど昔、イギリスの随筆家、チャールズ・ラムという人は、「人の一番大きな喜びは、こっそりと何かよいことをして、それがたまたま皆に知られてしまうことだ」と言っています。自分が正しくよいことをした事実は、それだけですばらしいもので、自分を大きく成長させてくれます。そこに、心からのお礼の言葉が重なると、何日も嬉しい気持ちが続くものです。皆さんにも今までに、そんな嬉しかった経験があるのではないでしょうか。
皆さんが学校で気持ちよく安全に過ごすために、先生や主事さんだけでなく、事務さん、栄養士さん、給食調理さん、交通指導員さんなど、とても多くの方がお仕事をしてくださっています。もちろん、皆さんの家族の支えもありますね。その方々に、感謝の気持ちをもつことに加えて、その気持ちを伝えることは、とても大切なことです。感謝の気持ちは、「ありがとう」だけではありません。いつもしている「おはようございます」「こんにちは」などのあいさつを欠かさずにすることで、皆さんの感謝の気持ちは、しっかりと伝わります。うめのキッズの皆さんには、感謝の気持ちを当たり前に伝えられて、皆から好かれるステキな人になって欲しいと思います。
今日は「感謝の気持ちを表すこと」についてお話ししました。
42日間の夏休みが終わりました。元気に学校に来てくれた皆さんと会えて、校長先生はとても嬉しいです。校長先生と会ったら、夏休みのステキな思い出を教えてくださいね。皆さんとお話しできるのを楽しみにしています。
さて最近、東京都の新型コロナウイルスの感染状況が、とても厳しくなっています。9月から予定されている学校の行事や学習活動が、中止になったり、お家の人にいらしていただけなくなったりするかもしれません。でも先生たちは、皆さんにとって大切な学習や活動は、必ずしていくつもりでいます。そのために皆さんは、友だちとの距離を広くする、マスクをする、活動の間の手洗いや換気をする、毎朝自分や家族の体調を確かめるなどの、今までしてきたことを、今まで以上にしっかりしていかなければいけません。自分が感染しないことはもちろん、友だちに感染させないために、自分がすべきことをしっかり守っていくことが大切です。皆さん一人ひとりの頑張りで、安全で楽しい学校を作り、毎日元気に学校に来てください。
それから、今日9月1日は何の日か、覚えていますか?心の中で言ってみてください。正解は「防災の日」です。今週の月曜日から日曜日までは、皆で地震や火事、台風などの災害の心構えや、災害が起きたときの行動について考える「防災週間」となっています。自分の生活リズムを学校モードに戻しつつ、いざというときに自分の身を守ることについても、よく考える一週間にしてください。
それでは、9月からも、「やさしくかしこくたくましく」の目標を心に、「一日ひとつ」頑張ることができる、ステキなうめのキッズでいてください。
今朝も暑いですね。先週から最高気温が30℃以上の日が続いています。梅雨が明け、すっかり夏の気候になりました。明後日から夏休みです。
42日間の夏休み、皆さんはどう過ごしますか?習い事や塾で忙しい人、家でじっくりと自分の好きなことに取り組む人、友だちと遊ぶのが楽しみな人など、いろいろだと思いますが、一日ひとつ、自分のよいところを伸ばすことができるよう、時間をうまく使えるように計画してください。また、7月23日はオリンピックの開会式です。この夏休み、皆さんは「オリンピックをお家の人と観て感想をまとめる」宿題がありますので、好きな競技を観て、お家の人と楽しくお話ししてくださいね。
ひとつだけ、忘れてはいけないことがあります。それは、皆さんは夏休み中も梅木小の子どもだということです。梅木小のルールやきまりを守ることは、夏休みも同じです。「うめのきSNSルール」を含めた学校での約束をしっかり守り、安全で心に残る、ステキな夏休みにしてください。夏休みが明け、元気な皆さんと会えるのを楽しみにしています。
7月12日月曜日です。今週は土曜授業がありますので6日間、来週は2日間の計8日間学校に来ると、みんなが大好きな夏休みになります。昨年は23日間しかなかった夏休みは、今年は42日間です。楽しみですね。今週、これまでの学習のまとめをして、夏の生活の目標をしっかりともつことができる一週間にしてください。
今日は、「人と人とが尊重し合うこと」についてお話しします。
先週のニュースで、メキシコの9歳の女の子、アダラさんが紹介されていました。アダラさんは、アインシュタインをも超えるIQ162の知能をもち、8歳までで小学校、中学校、高校の学習をすべて終え、9歳の今は2つの大学で、システム開発などを学んでいます。
実はアダラさんは、3歳のときに「アスペルガー症候群」と診断されました。これは、人との上手なお付き合いが難しかったり、人の気持ちを分かりにくかったり、特別なこだわりをもっていたりすることが特徴の、発達障害のひとつです。アダラさんは小学校で、お友だちとうまく付き合えず、とても苦しんだそうです。しかし、アダラさんはアスペルガー症候群ということが分かっていたので、環境を変え、周りの人が正しくサポートすることで、アダラさんのもっている素晴らしい能力が明らかになり、今に至っています。将来の目標は、NASAの宇宙飛行士になり、火星にいくことだそうです。
私たちには、誰でも、上手くいかないことや苦手なことがありますね。現在、約78億人と言われている世界の人の中には、いろいろな障害をもつ人がいます。アダラさんのように、コミュニケーションの面で悩む人も多くいます。でも、その人がもつ障害の特徴を病院などで詳しく調べて明らかにし、その人が安心して暮らせる環境を皆で整えることで、障害は『特性』になります。私たちが互いに尊重し、少しずつ協力し合うことで、全ての人がもつ特性を生かし、皆が幸せになる世の中ができるんです。うめのキッズの皆さんには、友だちを悪く思ってしまう前にまず、「この人のよいところはどこだろう?」という、よいところ探しができる人になって欲しいと思います。これを、難しい言葉で「他者理解」と言います。人を理解するには、自分の見方を変えることが必要です。そして、友だちと互いに優しい気遣いができる、立派な人になってください。
今日は、「人と人とが尊重し合うこと」についてお話ししました。
先週から、たくさん雨が降っています。神奈川県の箱根町では、たくさんの土や砂や水が押し寄せる土石流が発生しました。今も懸命な救出活動が続いています。災害に巻き込まれた皆さんの無事を祈っています。
さて今日は、「七夕のいろいろ」についてお話しします。
今週の水曜日は7月7日、七夕です。もともと七夕は8月の行事だったので晴れの日が多かったようですが、今の時期の七夕は晴れる確率が30%程度だそうです。晴れて美しい天の川を見られることを祈っていますが、今年もちょっと難しいかもしれません。
七夕は、こと座ベガの織姫と、わし座アルタイルの彦星が1年に1度だけ出会える日と言われていますが、実はこのふたつの星は、光の速さでまっしぐらに進んでも、14.4年かかるほど離れています。織姫と彦星が会うために、互いに光の速さで進んでも、7年と5ヶ月程かかる計算なので、1年に1度会うのは、物理的には不可能です。愛は光の速さを超える、ということなのでしょうね。
また、七夕では、願いごとを書いた5色の短冊(赤・紫・青・白・黄)を笹にくくりつけますね。これは、織姫が機織りの上手な働き者だったので、織姫のように手芸や裁縫などが上手くなりますように、というお願いをしたことから始まり、自分の習っていることやお勉強がよくできるようになることをお願いする行事となったそうです。皆さんも自分が頑張っていることが上手くできるよう、お願いしてみるといいですね。
七夕などの伝統的行事には、伝説、その国の歴史や文化、天文、食や環境が深く影響しています。例えば、七夕のときに食べる食べ物には何があるでしょうか?なぜ、短冊の色は5色なのでしょうか?不思議に思うことがあったら、自分から調べるようにしてみてください。人間は、知ることで喜びを得られる唯一の生き物です。自分から積極的に調べて、どんどんかしこくなってくださいね。今日は「七夕のいろいろ」について、お話ししました。
先週から水泳学習が始まりました。先週の皆さんは、プールに入れてラッキーでしたね。今週は梅雨らしく、少し天気が崩れる日がありそうです。プールができなかったとしても、気持ちの切り替えをしっかりして、学習に励んでください。
さて、今週の木曜日からは7月です。7月は、ぶんのつきと書いて「文月(ふみづきまたはふづき)」と呼ばれています。昔、七夕に本や巻物などの書物を干して乾かす行事があって、文(ふみ)を披く(ひらく)月という意味から、文披月(ふみひろげつき)、そして文月と呼ばれるようになったという説があります。
この7月には、日本各地でいろいろな行事があります。1日は海開きや山開きがあり、海水浴や登山を楽しむことができるようになります。7日は七夕です。七夕のお祝いは、世界各地であるそうです。どのようにお祝いしているのか、調べてみると面白いですね。そして、梅雨が明け、21日からは皆さんが楽しみにしている夏休みです。今から、自分が時間をかけてしたいことを考えておくといいですね。
ところで、7月26日は怖~い「○○の日」です。何だか分かりますか?答えは、「幽霊の日」です。これは、今から200年ほど前の江戸時代に、四谷怪談という、有名な「お岩さん」という幽霊が出てくるお話が初めて上演された日にちなんでいます。人間は、怖い話を聞くと不安を感じて肌や血管が縮み、体の表面の温度が一瞬下がるんだそうです。夏に怖い話をするのは、暑さを少しでも和らげようとする、昔の人の知恵だったんですね。
さあ、夏は楽しいことがいっぱいです。薄着で体温の調節をして、体をたくさん動かして、健康な心と体をつくってください。今日は、「7月の楽しみ」についてお話ししました。
さて今日から、プールでの水泳学習が始まります。昨年度はできなかったぶん、楽しみにしている人が多いと思います。先週は6年生がプールの準備を手伝ってくれました。今年の水泳学習はひとクラスずつでしなければいけないので、回数が少なくなっています。また、雨が降るとできませんし、気温と水温を合わせて50℃以上にならないとできませんので、難しい日が続くかもしれませんね。最初は、できたらラッキーくらいに思っていてください。
ところで、校長先生は小学生のとき、実は、水泳が超絶苦手でした。水に入って、「用意、ピッ」で壁をけって息が続く限り手を動かして、ブハッと顔を上げて立つと、決まって7mの位置で、皆から笑われていました。恥ずかしかったので、水泳はイヤだなあと、4年生までずっと思っていました。
そこで、5年生のときに、「今年は15m以上泳げるようになるぞ!」という自分の目標を立てました。そして、その目標クリアのためにどうするか、と考えました。最大の難関は『息つぎ』です。クロールの息つぎのときに、どうしても慌ててしまうので、「息つぎの時間を長く取れるように、腕を大きくしっかり回すこと」を頑張りました。すると、顔がしっかりと水面に出るようになったので、今度は「息を全部出してから吸うこと」を頑張りました。プールの横の幅から練習をスタートして、何度もくり返してできるようになったので、いよいよ25mの縦の幅にチャレンジしてみました。「15m越えられると嬉しいなあ」と思いながら、ドキドキしてスタートしました。いつもの7mを過ぎ、プールの真ん中の太い線も過ぎたので、もう少しで15mだと思いながら、夢中で、でも練習どおりに泳ぎました。すると、いつの間にか壁が現れて、タッチしていました。気付くと、25mを泳ぎ切ることができていました。
できてしまえば簡単なもので、今では1000mでもラクラク泳げるようになっていますが、校長先生にとっては、とても大きな自信になった出来事でした。目標を立て、どういう練習をすればいいかを考え、何度もくり返し練習をして、できるようになったことが本当に嬉しかったんですね。うめのキッズの皆さんには、水泳に限らず、苦手なことでもチャレンジしてみることの大切さと、頑張ったことは必ず自分のためになるということを分かって欲しいと思います。自分の目標に向かって、毎日、頑張ってみてください。
今日は、「苦手なことでも頑張ればいいことあるよ」というお話をしました。
今日はあいにくの天気ですので、放送による朝礼です。気温も湿度も高く、生活しにくい日が続きますので、校内での過ごし方をよく考え、安全に、落ち着いて生活してください。
さて今日は、「お仕事の大切さ」についてお話しします。
校長先生は以前、台東区上野の近くにある小学校の先生でした。総合的な学習の時間に、上野動物園の飼育員さんのことを調べたい、という子どもの希望があったので、お願いしてインタビューさせていただきました。子どもたちが動物のことや飼育の仕方をたくさんインタビューする中で、先生はふと疑問に思い、飼育員さんに、「担当の動物は、どうやって決めるんですか?」と質問してみました。
先生の予想では、パンダ専門の人がずっとパンダだけを担当する、という感じなのかなと思っていました。でも、答えは違いました。飼育員さんは、「毎年少しずつ、担当を変えています。だから、パンダの担当が、いきなりヘビなど爬虫類の担当になることもあります。飼育員の希望はそれほど通りません」と教えてくれました。先生は驚いて、「いきなり担当が変わって、大変ではないんですか?」と、追加の質問をしました。飼育員さんは、「その動物のことを一から勉強し直しなので、もちろん大変です。でも、どの動物もお世話しがいがあるので、毎日楽しく仕事をしています」と教えてくれました。先生はそれを聞いて、プロフェッショナルとはこういう人たちのことを言うんだな、と強く思いました。
皆さんはこれから大きくなるごとに、いろいろな仕事や役割を負うことになります。その後は、社会に出て一生懸命働くことになります。この世の中、楽な仕事はありません。時には、忙しくて大変な仕事や役割もすることになります。そういう仕事を、「イヤだな」とか「やりたくないよ」と思いながらするのと、「意外とおもしろくて楽しいな」とか「大変だけど自分が成長できそうだな」と思いながらするのとでは、その仕事の出来具合や、その人の成長の大きさに明らかな差ができることでしょう。
うめのキッズの皆さんは、お仕事や役割を前向きに捉え、何事も、バカにしたりいい加減にしたりしないで取り組める人になって欲しいと思います。まずは、小学校での毎日の当番活動や係活動からスタートです。そして、小さなことをコツコツと一生懸命頑張れることは、人としてのすばらしい長所です。ぜひ伸ばしていってください。
今日は、「お仕事の大切さ」について、お話ししました。
今日は6月7日です。今年度、小学校は4月6日からスタートしたので、ちょうど2ヶ月が過ぎたことになります。校長先生は、もう2ヶ月も経ったのかという感じですが、皆さんはどうですか?
今日は、この2ヶ月のタイミングで、梅木小学校の目標「やさしくかしこくたくましく」についてふり返ってみましょう。自分に当てはめて、お話を聞いてください。
まず、「やさしく」です。お友だちや先生に、思いやりの気持ちをもって過ごすことができていますか?自分勝手な考えや行動は、とても恥ずかしいことです。人のために自分ができることを考えて、自分からやさしくできるように頑張りましょう。
つぎに、「かしこく」です。お勉強を、丁寧に最後まで頑張ることができていますか?小学校の学習には、無駄なことはひとつもありません。自分の成長のためにコツコツと努力して、前の日よりもひとつかしこくなれるように頑張りましょう。
そして、「たくましく」です。早寝早起きをして、ごはんをしっかり食べて、運動を頑張ることができていますか?健康な体には、健康な心がセットで付いてきます。お友達とよく遊んで、ステキな汗をかいて、毎日の体力アップのために頑張りましょう。
先生たちは、「やさしくかしこくたくましく」なろうと頑張る皆さんを、いつも見ています。皆さんが、お友達にやさしく声をかけて一緒に遊ぶ姿、授業中にしっかりお話を聞いてノートを取っている姿、休み時間や70m走で校庭を一生懸命走る姿など、本当にすばらしいなあと思っています。今、皆さんがしている一日ひとつの頑張りは、必ず、皆さんのこれからの人生の支えになります。そしてこの先、中学生、そのさらに上の年になった皆さんが、周りの人から、「あの人と友達になりたいな」「仲良くしたいな」と思ってもらえる、魅力ある人になって欲しいと思います。
担任の先生と一緒に、今までの学校生活をふり返り、今後の改善へとつなげていってください。今日は、「やさしくかしこくたくましく」の2ヶ月チェックをしてみました。
とてもさわやかな気候ですね。気持ちのよい一週間のスタートです。
今日は「6月と梅雨の起こる理由」についてお話しします。
日本では昔から、6月のことを「水無月(みなづき)」と呼んでいます。「水の無い月」と書きますが、もちろん、水が無い訳ではありません。この「無い」の字は、本来の意味で言い換えると「~の」ですので、「水の月」ということになります。
先月の朝礼では、田植えをする5月(皐月)のお話をしました。6月(水無月)は、田んぼに水を引く時期です。梅雨の時期と相まって、「水の月」という名前になりました。
この梅雨の時期には、皆さん知っているように、日本に雨がたくさん降ります。なぜだと思いますか?実は、気団と呼ばれる「空気のかたまり」が原因なんです。
空気は目には見えませんが、いろいろな性質をもっています。日本の南側には、小笠原気団という、温かくて水気の多い大きな空気のかたまりがあります。このかたまりが、6月になると、この東京の方までグーンと押し寄せてきます。この頃になると、日本の北側にはオホーツク海気団という、冷たくてこちらも水気の多い空気のかたまりがありますので、このふたつが日本列島の上で押し合いを始めます。このふたつの気団は、お互いに頑張るので、なかなか勝負がつきません。そして、押し合っている場所の空気が上に押し上げられて、雲がたくさんできるので、雨が降りやすくなるんです。お天気は科学ですね。
皆さんの通う、この梅木小学校の名前の由来は、この地域に梅の木がたくさんあったことからと言われています。そして、梅の実の熟成には、この時期の雨が欠かせません。梅の実で梅干しや梅ジュース、梅ジャムを作ることを、「梅仕事」と言い、この時期にお仕事をしっかりすると、一年中おいしい梅が楽しめるそうです。うめのキッズの皆さんも、この時期ならではの楽しみを見付けて、自分の力をたくさん伸ばしていってください。
今日は、「6月と梅雨の起こる理由」についてお話ししました。
朝の空気が少し暑くなり、梅雨の時期の到来が感じられます。今日は27℃まで上がるという予報が出ていました。手洗いに加えて、汗の処理をきちんとできるようにしましょう。
今日は「観察することの大切さ」についてお話しします。
最近、校庭の木々や植木鉢で育てているミニトマトなどの観察をしている皆さんをよく見かけます。今は、植物がとても力強く、観察にいちばんよい時期ですね。隅々までじっくりと観察して、細やかにカードに記録できる人が多くて、とてもすばらしいと思います。
実は、昔の日本に山の観察を1年半以上続けて、世界にその名を知らしめたすばらしい人がいます。北海道で郵便局長さんをしていた、三松正夫(みまつまさお)さんという人です。
今からおよそ80年前の昭和19年、三松さんが56歳のとき、有珠山の麓の田や畑の真ん中で突然噴火が起こり、地面がどんどん盛り上がり始めました。当時、戦争中だった日本では、国民が怖がらないよう、噴火したことを隠したので、この地面が盛り上がっていく様子を公に観測することはできませんでした。そこで、郵便局長だった三松さんは、机に柱を立て、糸を何本も横に張り、机に顎を乗せて観察と記録ができる特別な道具を自分で考えて作り、毎日、観察を続けました。その記録は、地面がどんどん高くなり、新しい山になっていく変化の様子がとてもよく分かるものでした。地震の回数も記録するために、豆を置いたお皿を用意して、豆が動いた数を数えたそうです。この工夫とアイデアが、校長先生はとてもすごいと思います。
そして最後には、400mほどの山が、たった1年半ほどで新しく生まれました。その山は、昭和に生まれた新しい山、ということで、「昭和新山」という名前になりました。そして、三松さんが記録した昭和新山が生まれる様子を細かく表した図は、その後、海外で高い評価を受けて「ミマツダイヤグラム」と命名され、世界でも貴重な火山活動の記録となりました。三松さんは、地道な観察と記録で、歴史にその名前を残した人なんです。
理科や生活科の観察をしっかりすると、「絵や言葉で表現する力が高まる」「物の成長や変化を正しく理解できる」「いろいろな物の変化が予測できるようになる」など、いいことがたくさんあります。細かな部分まで見逃さず、観察や記録がしっかりできる人になってください。今日は、「観察することの大切さ」についてお話ししました。
今日は、「日本語の難しさとすばらしさ」についてお話しします。
まず、この文を読んでみてください。ただし、口に出してはいけません。心の中でじっくり読んでください。
「今日の日曜日は学校がある日だから、明日のふりかえ休日に日記を書こう」
この文を、ふつうにスラスラ読めた人は手を挙げてください。はい、降ろしてください。
実はこれは、外国の方が読むのはとても難しい文です。なぜかというと、7回も出てくる「日」という漢字の読み方が、全部違うからです。確かめてみてください。「きょうのにちようびはがっこうがあるひだから、あしたのふりかえきゅうじつににっきをかこう。」ですね。ぜんぶ、読み方が違いました。ちなみに、「今日(きょう)」や「明日(あした)」は、この組合わせのときだけに読む特別な読み方で、熟字訓といいます。覚えておくと少しお得です。
日本語は、世界にたくさんある言語の中でも、かなり難しいと言われている言語です。その理由はたくさんありますが、よく言われる2つの理由があります。
ひとつ日本語を書くときに、「漢字」と「ひらがな」と「カタカナ」の3種類を使い分けていること。外国の方が見ると、呪文のように見えるようです。
ふたつ日本語の言葉そのものの数が、すごく多いこと。フランス語で2,000語、英語で3,000語、ドイツ語でも5,000語と言われている言葉の数ですが、日本語はなんと10,000語以上あるとされています。耳に聞こえる音が同じ読みでも、違う意味だったり、違う文字だったりするので、外国の方が日本語を勉強するときにとても難しく感じるそうです。日本語って、私たちは何気なく使っていますが、実はとても難しい言葉なんです。
そんな日本語ですが、その難しさと表現の豊かさのぶん、上手につかえるようになると、自分の気持ちをよりしっかりと伝えたり、相手の心がよりよく分かったり、長い間人の心を打ち続ける文学や詩、話芸を生み出したりすることができる、とても優れた言語です。皆さんは、正しい日本語を身に付けられるよう、国語のお勉強をしっかりとするとともに、お友だちや先生と話すときの言葉に気を付けるようにしてください。美しい表情、美しい心は、美しい言葉から生まれます。よく覚えておいてください。
今日は、「日本語の難しさとすばらしさ」についてお話ししました。
先週、土曜授業の最後に放送したとおり、5月29日土曜日に予定していた今年の運動会は、秋に延期となりました。もう練習を始めた学年や鼓笛もありますが、じっくりと練習が続けられる時間ができたと前向きに捉えて、秋を楽しみにしてください。
今日は、この時期に校長先生がうめのキッズの皆さんに頑張って欲しいと思っていることをお話しします。それは、4月に皆さんに1台ずつ配られた、タブレットPCをたくさん操作して親しむことです。
皆さんが毎日学校に持ってきているタブレットは、少し重いですが、とても便利な道具です。まずはタッチペンの操作に慣れ、高学年はキーボードの操作にもどんどんチャレンジしてください。家庭での学習でも使いますので、毎日持ち帰って、充電を忘れずにしてください。
タブレットでは、「電子ドリルで家庭学習や宿題」「インターネットで調べ学習」「写真の撮影」「発表スライドや動画の作成」「授業中の友だち全員の考えの確認」などなど、タブレットならではの学習ができます。少しずつ、使えるようになっていってください。タブレットは、操作すればするほど、仲良くなれます。まずは触ってみようと思ってください。ただ、学校でタブレットを使う時間については、自由というわけではありません。学校や学年でのきまりをよく確かめて、全員が安全に使えるようにしてください。
今からふたつ、お家でタブレットやスマホなどを使うときの注意点を話します。
ひとつ、自分の情報を出さないこと。誰が見ているか分からないと思っていてください。
ふたつ、人の悪口やイヤだと思うようなことを絶対にのせないこと。タブレットなどをとおした情報は、人の心を深く傷つけることがあります。いじめの道具にしてはいけません。
これらのことは、まとめて「情報モラル」といいます。モラルとは道徳のことです。タブレットはとても便利な道具ですが、これを使うには、人も自分も大切にできるやさしい心が何よりも必要です。担任の先生ともお話しして、よく覚えておいてください。
今日は、「タブレットと親しむことと情報モラル」についてお話ししました。
おはようございます。久しぶりの学校ですね。5連休の間に気温がグングンと上がり、おとといは25℃を越える夏日となりました。緊急事態宣言が出ているため、この連休は皆さんあまり外出できなかったかもしれませんね。天気のいい日には、学校では外でたくさん遊んで、元気な体をつくってください。
今日は、「整理整頓はいいことだらけ」ということについて、お話しします。
校長先生は、お家でワンコを飼っています。この連休も、朝からお散歩に行き、ワンコと楽しく遊びました。でも、それ以外はお家にいたので、久しぶりにワンコ用のご飯やお掃除道具、おもちゃやブラシなどを入れている棚を整理してみました。すると、驚くほどワンコのお世話がしやすくなりました。
校長先生はとても気分がよくなったので、自分の洋服が入っているクローゼットを整理してみました。気分は断捨離です。この1年間、着ていなかった洋服を全部捨てました。大きなビニール袋で3つもありました。今まで、狭くて使いづらいなと思っていたクローゼットが、スッキリしてとても使いやすくなりました。
では皆さん、自分のお部屋や教室の机、ロッカーの整理は大丈夫ですか?校長先生は、梅木小に来る前の職場で、机が小さいのに書類が山のように増えていくので、毎週金曜日の午後に30分くらい時間をとって、机の上と引き出しの中の整理をすると自分で決めていました。そうすることで、次の月曜日からのお仕事がとてもスムースに始められました。今でも、校長室の机の上の整理を欠かしていません。
教室の机の中やロッカーの持ち物がグチャッと入っていると、学習に必要な物がすぐに準備できないので、本当に必要なことに時間を使うことができません。学習中の机の上も同じです。持ち物の整理が上手にできる人は、次の学習を見通して自分から動くことができる、とってもかしこい人です。うめのキッズの皆さんは、定期的に机の中やロッカーを整理整頓して、かしこい人になれるよう、頑張ってください。
今日は、「整理整頓はいいことだらけ」ということについてお話ししました。
朝の空気がだいぶ温かくなってきました。早いもので、今週で4月が終わります。1年生が給食をもりもり食べて元気に遊んでいる姿を見ると、校長先生はとても嬉しくなります。
皆さん、新しい学年で、楽しく過ごせているでしょうか。楽しく過ごすコツは、物事を前向きに捉え、嫌なことを考える時間を楽しいことを考える時間に変えてしまうことです。気持ちの切り替えを大事にしてみてください。
さて、来週はもう5月です。古くから日本では、5月を「皐月(さつき)」と呼びます。皐月という名前の由来は、稲(お米)からきているそうです。もともと、農作物をつくる作業のことを「さ」というひと文字の言葉で表していたことと、お米づくりが始まる月ということを合わせて「皐月」という名前になりました。
ちなみに、「となりのトトロ」に出てくる2人の姉妹は、サツキちゃんとメイちゃんですね。「メイ」は英語で5月のことなので、2人とも5月を表す名前になっています。その他にもこの映画は、田植えの時期に草壁一家が引っ越してくる場面から始まるなど、5月が強く印象に残る、校長先生が大好きなアニメです。
小学校では、5年生の社会科の学習で農業について勉強します。お米や野菜など、人間が生きるうえで欠かせない農業は、日本の大事な産業です。うめのキッズの皆さんは、授業でよく学ぶとともに、そのことと関係がある内容の学習を、積極的に探して調べてみてください。いろいろな教科のお勉強は、ぜんぶつながっています。自分から学習を楽しんでみてください。
今日は、「5月と学習を広げること」についてお話ししました。
新年度が始まり、学校での生活は11日目を迎えました。気持ちのよい朝ですね。
さて、校長先生は、年度の始めに皆さんに必ず伝えようと思っていること、絶対に皆さんにしないで欲しいと思っていることがあります。それは、「いじめ」についてです。
昨年、梅木小でも、いじめがいくつか起きました。学校でいじめが起こると、関係した人全員から話を詳しく聞いて、いじめを解決します。その話を聞く中で、校長先生が感じたのは、「いじめをしようと思っている人はいないのに、いじめが起きている」ということです。例えば、次の3つのようなことを、お友だちにしたことはありませんか?
・仲良くしたいので、ちょっかいを出してしまう
・遊びの中でいやなことがあったので、やり返してしまう
・くり返して強く文句を言ったり、見ないふりをしたりする
これらをいじめだと思ってしている人はいないかもしれません。でも、された方にとっては、これらは嫌なことで、これがたびたび起こると、互いに感覚がおかしくなって、結果としていじめになったり、していることが周りの人に迷惑をかけたりするようになります。
皆さんには、たくさんの友だちと仲良くなって欲しいと思います。でも、人と人との関係ですから、いつでも上手くいくとは限りません。時には、その人と距離をとることも、とても大事になります。このような人との付き合い方は、先生や誰かが整えてくれることではなく、皆さんが自分で考えてしなければならないことです。学校は、お勉強だけでなく、友だちとの上手な付き合い方や距離感を学ぶ場所でもあるんです。
うめのキッズの皆さんには、「いじめを受けたらすぐに先生やお家の方に相談すること」、そして、「自分のしていることが誰かの嫌な気持ちを生んでいないかを考えて行動すること」の2つをよく考え、守って欲しいと思います。
先週、校長先生が話した1年生の中に、「学校チョー楽しい」と言っていた子がいました。とてもステキなことです。学校での楽しみも、誰かに与えられるものではなく、自分で探すものです。そして、ひとつ楽しいことを見付けると、そこから楽しいことがどんどん増えていきます。楽しいことをたくさん見付けて、学校で気持ちよく毎日を過ごしてください。
今日は、「いじめにつながる行動と考え方」についてお話ししました。
対面式が終わりました。今日から74人の1年生が朝礼に入り、全部で462人、うめのキッズの全員がそろって1週間のスタートができます。嬉しいですね。6年生のお世話当番はもちろん、他の学年のお兄さんお姉さんも、1年生に優しく教えてあげてくださいね。
さて、今日は「あいさつ」についてお話しします。
あいさつを漢字で書くと、「挨拶」です。それほど難しくはありませんが、両方とも、この挨拶という言葉でしか使われることがほとんどない、珍しい漢字です。この「挨」の漢字は、押すとか打つという意味です。「拶」の漢字は、近付くとか進むという意味です。合わせると、「押して近付いていく」という意味になります。
昔々、お寺のお坊さんたちが、互いに相手がどれくらいかしこいかを知るために質問と答えを繰り返すことを、「挨拶」という言葉で表現していました。挨拶は、「あなたはどういう人ですか?」と確かめて、互いに心を近付けていくためのものだったのです。ここから転じて、人と人が出会ったときに交わすものとして、「あいさつ」という言葉が使われるようになりました。
あいさつは、家族やお友だち、先生と毎日必ずするものです。そして、あいさつをすると、心が元気で明るくなり、気持ちよく生活できます。
あいさつの極意は、「あかるくいつもさきにつたえる」です。学級で、担任の先生と「あいさつ」について確認してください。そしてあいさつをしっかりとして、仲良く元気に毎日を過ごしてくださいね。
1年生、初めてなのに、静かにお話を聞けてえらかったですね。ひとつ、かしこくなりましたね。今日は「あいさつ」についてお話ししました。
新2年生から6年生の皆さん、おはようございます。久しぶりの学校ですね。私は、梅木小学校の校長2年目になりました、傳田学です。今年も校長室に遊びに来てくださいね。
それでは、校長先生から、皆さんに2つ話します。
ひとつ。皆さんの生活についてです。今年度は4月から学校がスタートでき、嬉しいですね。春休みの間、健康に過ごせましたか?今日、朝起きるのがつらかった人もいるかもしれませんね。毎日、「早寝・早起き・朝ごはん」を心がけて、生活リズムを整えなおしてください。学校では、マスクをつける、活動の前後で必ず手洗いをする、給食を無言で食べる、大きな声ではしゃべらない、など、昨年度と同じように気を付け、感染症の予防をしていきましょう。教室での過ごし方などは、改めて、先生と確認をしてください。
ふたつ。みなさんの目標です。皆さんは、梅木の『や・か・た』、「やさしくかしこくたくましく」を覚えていますね。そんなすてきな人になれるように、これからがんばることを考えてください。
まず、「やさしく」なるために、一日ひとつ人のためになることを考えてください。
今年は、お友だちや先生たちに、どんなやさしさを届けてあげることができるでしょうか?
つぎに、「かしこく」なるために、一日ひとつかしこくなれることを考えてください。
今年は、どの学習を一番がんばろうと思っていますか?
そして、「たくましく」なるために、一日ひとつ自分が元気になることを考えてください。
今年は、自分が健康に学校で過ごせるよう、何にチャレンジしていきますか?
自分が決めたがんばることを、一日ひとつずつ、ずっとやり続けられる人はすばらしいです。自分の目標を具体的に決めて、がんばってみてください。
以上、皆さんの生活と目標についてお話ししました。
さあ、新しい1年のスタートです。今日も楽しかった、明日が待ち遠しいな、と思えるような、ステキな毎日にしていきましょう。
お問い合わせ
東京都北区立 梅木小学校
〒115-0056 北区西が丘2-21-15
電話番号:03-3900-3393