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最終更新日:2023年10月16日
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縄文時代前期(約5500年前)、西ヶ原に大規模な集落が現れます。直径約100~200mのドーナツ状の範囲に竪穴住居が建てられた、「環状集落」とよばれる集落です。集落の内側には墓域があり、いくつかの墓穴からは「浅鉢」とよばれる優美な縄文土器が出土しています(七社神社前遺跡土坑群出土資料)。
縄文時代前期は、温暖化によって海水面が上昇した時期で、海岸線は関東平野の内陸部にまで入り込んでいました。続く中期になると、海岸線は退き始め、北区の辺りが当時の海岸線の位置となり、中里貝塚(約4600~3900年前)が形成されます。カキとハマグリばかりが堆積する貝層の厚さは、最大で4.5mにも達し、「縄文時代の水産加工場」ともよばれています。貝塚の近くでは、丸木舟も見つかっています。
中里貝塚のような貝塚もあれば、後期の西ヶ原貝塚(約4000~3000年前)のような、一般生活のゴミ捨て場にあたる貝塚もあります。中里貝塚とは対照的に、貝のほかにも生活のなかで不要となった土器や、さまざまな魚・動物の骨なども出土しています。
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