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掲載開始日:2019年4月1日

最終更新日:2019年4月1日

エボラウイルス病の情報

エボラウイルス病とは

旧称はエボラ出血熱ですが、最新の知見より感染者は必ずしも出血傾向を伴っていないことから、今はエボラウイルスによる感染症の総称で、エボラウイルス病と呼ばれています。
エボラウイルス病は、中央アフリカに風土病として存在していました。この病気の原因であるエボラウイルスは、アフリカ中部に生息するオオコウモリが自然宿主となり、現地民がウイルスを持ったオオコウモリを狩猟時に触れたり、食べたり、またはこれらの動物が排泄した糞便や尿に触れることにより感染します。これまで、エボラウイルス病のアウトブレイクは、中央アフリカを中心に十数回起きています。2014年には、アフリカの西海岸のギニア、リベリア、シエラレオネとナイジェリアの一部で都市部を中心に最大級のアウトブレイクが起こりました。患者の総数は1,975人に上り、うち死亡者は1,069人で致死率は54%になり、最終的にはWHO(世界保健機構)の介入で国際的な支援を受け、終息しました。2018年には、コンゴ民主共和国にてこの病気のアウトブレイクが起こりましたが、内戦や自然災害などの悪条件により、現時点では終息のめどが立っていません。

症状

潜伏期は2~21日で、通常は7日程度です。突発的に発病し、40度を超える発熱で始まり、頭痛、筋肉痛、のどの痛みを引き起こします。それに続いて、嘔吐や下痢が起こります。進行すると、全身から出血傾向がみられ、多臓器不全が起こります。発病後、状態は2~3日で悪化し、約1週間で死に至ることが多く、致死率は非常に高く、50%を超えています。

感染経路

エボラウイルスへの感染経路は2つのルートがあります。1. 現地で感染したオオコウモリに触れたり、食べたり、またはこれらの動物が排泄した糞便や尿に触れることにより感染します。旅行者は特に注意が必要です。2. 一度人への感染が成立すると、患者の血液や体液(尿、唾液、汗、糞便、吐物、母乳、精液)と直接触れることで、ヒトからヒトへの感染が起こります。空気感染はありません。人の血液や体液に直接触れる可能性のある医療従事者は、その感染への対策上最高レベルの警戒が必要となります。

治療と予防対策

世界的に公的に認可を受けた治療薬はなく、症状に応じた対症療法がおこなわれています。アビガン等の幾つかの抗ウイルス薬が流行地にて試行され、一部効果があったとの報告が有ります。現在、この疾患に対する予防効果が国際的に認められ、一般の人が接種できるワクチンはありません。一方で、現地では接触者を中心としたワクチン接種(リングワクチン)は流行拡大防止に効果的であるという報告があります。

感染を回避する

流行国を訪問するときは、以下の点に留意してください。
1. 最新の現地の疾病情報に注意を払い、流行地を訪問することはできるだけ避ける(リスクを冒さない)。
2. 中央アフリカでは、オオコウモリを食用としており、街中のブッシュミート市場にて売られているので、買い物時は注意が必要です。
3. 毎日、自分の健康管理を行い、手洗いなどをこまめに行い、健康の異変に気付いたら、信頼できる医療機関を受診する。あらかじめ、現地 の信頼できる医療機関を探しておく。

 

お問い合わせ

所属課室:北区保健所保健予防課結核感染症係

東京都北区東十条2-7-3

電話番号:03-3919-3102