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最終更新日:2020年3月19日

百日咳にご注意下さい

令和元年6月中旬より、北区内の一部の小学校にて百日咳の児童が確認されています。

長引く咳の症状がみられる場合は、百日咳の可能性があるので注意が必要です。

咳が1週間ぐらい続く場合は、医療機関を受診しましょう。

百日咳は、小さい子供の病気と思われがちですが、ワクチン接種からしばらく経過した年長児や大人でも百日咳菌に感染し発病することは珍しくありません。

百日咳について

百日咳菌の感染による急性の呼吸器感染症で、乳幼児(0~2歳)がかかると特徴的な咳症状が見られます。

小児が感染し、特に1歳以下の乳児が感染すると重症化し、生命にかかわることがあるので注意が必要です。

2018年(平成30年)1月より百日咳は国への全数報告疾患となり、日本における百日咳のまん延の状況が明るみになってきております。

  1. 好発年齢は、5歳以上20歳ぐらいまでの青年期に多い。今の定期予防接種では、ほとんどの児童が2歳までに4回のワクチン接種を済ませているが、その後数年でワクチンの予防効果が減退し、年長児の児童に感染している。大人も同様に、子供の時期に打ったワクチンの効果が減退し、感染がおこっている。
  2. 年長児や大人の百日咳では、特徴的な咳症状がみられず、1週間以上の長引く咳が主症状となり、中には夜間の咳発作で入院するケースもあり注意が必要です。

症状は

 最初は、風邪様の症状(鼻水、くしゃみ、微熱)から始まり、徐々に頑固な咳が続くのが特徴です。一連の症状はカタル期、痙咳期(痙咳=咳発作)、回復期の三期の経過をとります。

  1. カタル期:くしゃみ、鼻水、微熱といった風邪症状から始まり、咳が1~2週間続き、次第にひどくなっていきます。
  2. 痙咳期:連続した咳の後に「コンコン、ヒュー」と聞こえる咳発作を繰り返します。青年期以降は、この発作はありません。この状態が2から3週継続します。
  3. 回復期:その後激しい咳発作は軽減し、数週間で咳が止まり症状がなくなります。最終的に治癒するまでに2から3か月かかります。

治療は

 適切な抗生剤による治療と症状に応じた対症療法が行われています。年長児や大人がかかったときは、本人が重症でなくとも周囲にいる乳幼児に感染させることもあるため、百日咳を疑うしつこい咳が長引く場合は、早く受診し、治療を受けることが重要です。

予防は

 最も有効な手段は、百日咳ワクチンの接種です。上記にも記載したように、年長児や大人では、ワクチン接種から長時間が経過し、抗体価が減退していることがあります。

【接種年齢と回数】

1期:生後3か月から接種できます。3~8週間隔で3回、3回目の約1年後(6か月後から接種可能)に4回目を接種します。定期接種に含まれています。

2期:11歳から、二種混合(DT)ワクチンを1回接種します。就学以降の百日せきの予防のためには、二種混合ワクチンに代わって三種混合ワクチンを任意接種で接種します。

就学時前の接種(任意接種):百日咳ワクチンの抗体は小学校入学前に低下するため、百日咳の感染を予防するには、MRの2期に合わせて三種混合ワクチンの接種を推奨しています。とくに乳児への家族内感染が心配な場合は、4歳以降での接種を推奨します。

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お問い合わせ

所属課室:北区保健所保健予防課結核感染症係

〒114-0001 東京都北区東十条2-7-3

電話番号:03-3919-3102