ホーム > 区政情報 > 広報・広聴 > 報道 > プレスリリース > 令和2年2月プレスリリース > 北区指定無形民俗文化財「稲付の餅搗唄」披露

ここから本文です。

掲載開始日:2020年2月9日

最終更新日:2020年2月9日

北区指定無形民俗文化財「稲付の餅搗唄」披露

200209-2-12月9日(日曜日)、道観山稲荷神社(赤羽西2-14-20)の境内で、北区指定無形民俗文化財に指定されている「稲付の餅搗唄」を地元の餅つき唄保存会(会長:小川孝、会員数25名)が披露した。
また、区立西が丘小学校(十条仲原4-5-17)の4年生の児童約20名も祭半纏の出で立ちで駆けつけ、元気の良い唄と踊りを披露。集まった約100名の見学者から大きな拍手が送られていた。

(写真:餅を搗く保存会のメンバーの様子)

「稲付の餅搗唄」は、江戸時代から稲付地域(現在の赤羽西・赤羽南・西が丘地域付近)に伝わる、正月や祝い事で使う餅を搗くときに唄われた作業唄。餅を練る際に唄われる「稲付千本杵餅練唄」*1と、搗く際に唄われる「稲付千本杵餅搗唄」*2からなる。北区では、この作業唄を「北区らしさ」の貴重なものとして未来に伝承・継承していくため、平成8年1月23日に北区指定無形民俗文化財(民俗芸能)に指定。毎年、初午の日(初午が節分以前の場合、二の午の日)に道観山稲荷神社で開催される「初午祭」で地元の餅つき唄保存会により披露されている。

初午のこの日、保存会の会員が、伝統の作業唄を披露。揃いの祭半纏を身にまとい、「ヤーレ ヤーレ ヤーレ ヤーレ めでた めでたの 若松さまよ」といった餅練唄の独特の節回しでゆったりとしたテンポの唄声が会場に響き渡る。「サノサー わたしゃ飛び入り ドッコイサノサー めを 掛けたまえ」と餅搗唄に変わると、会場からは手拍手も聞こえてきた。あわせて、4人の搗き手が「千本杵」と呼ばれる小杵で餅を練り、練りあがると大杵に持ちかえ、「ヨイショ ヨイショ」の声に合わせて餅を搗き、最後に「すっとこねたら、あんもにしょ」とのかけ声で餅を持ち上げ、臼に落として仕上げた。この日搗かれた約30kgの餅は、きなこ餅、あんこ餅にして子どもたちや見学者に振る舞われた。

また、同保存会は、この作業唄を地域の子どもたちに継承していこうと、区立西が丘小学校に会員が出向いて唄の指導をしており、同校では全校児童が運動会や周年事業などで唄や踊りを披露している。この日は、祭半纏の出で立ちで応援に駆けつけた4年生の児童約20名が、保存会の唄い手と一緒に餅搗唄のリズムにあわせて創作した踊りを披露。寒さに負けず元気に唄い踊る子どもたちに、社に集まった見学者からは大きな拍手が送られた。

同保存会の小川孝会長は「保存会の会員に加えて、近隣の小学生が一緒に無形民俗文化財を継承していくのは、全国でも少ないと思います。最初のきっかけは地域の伝統文化を広めていきたい、継承していきたいという想いから旧区立清水小学校(現区立西が丘小学校)の当時の校長先生にお願いして、学校の授業で歴史や唄を教える時間をもらいました。稲付の餅搗唄は北区の無形民俗文化財の中でも、臼と杵、あんこときなこをもっていけばどこでもできるのが強み。これからも多くの人たちに伝統文化を継承していきたいです。」と話してくれた。

1 稲付千本杵餅練唄

よく練れるようにゆっくりとしたテンポで唄われる。祝儀もの(決まって唄われるもの)は5番までだが、即興で家族や自分の気持ちを唄うこともある。

2 稲付千本杵餅搗唄

34番まであり、リズムよく搗けるよう、手拍子を打ちながらのテンポの良い節回しになっている。
最後に「すっとこねたら、あんもにしょ(意味:つきあがったら、あんこもちにしましょう)」と、威勢よく掛け声を掛ける。

 

(令和2年2月9日プレスリリース)

お問い合わせ

所属課室:教育委員会事務局教育振興部飛鳥山博物館事業係

東京都北区王子1-1-3 飛鳥山公園内

電話番号:03-3916-1133