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掲載開始日:2022年3月26日
最終更新日:2022年3月26日
3月26日(土曜日)、北とぴあ・さくらホール(王子1-11-1)で「第20回北区内田康夫ミステリー文学賞」の授賞式が行われた。
応募のあった235作品の中から大賞(賞金100万円)に選ばれたのは、福岡県在住の安芸那須さんの『二つの依頼』。区長賞、審査員特別賞を合わせた3作品の受賞者に、賞金目録や記念品などが贈られた。受賞作品は、「Webジェイ・ノベル(実業之日本社)」*1に掲載される。あわせて授賞式・記念イベントの来場者や受賞者、出版関係者等に第20回の受賞作品を掲載したブックレットが配布された。
授賞式後の記念イベントでは、前回の大賞作品『西ケ原』(原作:清水サトル)を朗読劇化し上演。350名の観客は、演者たちの語りで作品の世界観を表現する朗読劇ならではの演出で、ミステリーの世界に引き込まれていった。
(写真:授賞式の様子(前列左:西村美佳孝さん、前列中央:安芸那須さん、前列右:諸星額さん))
「北区内田康夫ミステリー文学賞」は、北区の知名度や文化的イメージを高めるため、北区アンバサダー(大使)として活動された、北区西ケ原出身の内田康夫氏の協力を得て、平成14年に創設。今回で20回目を迎え、昨年4月から9月末までに作品を募集したところ、235作品の応募があった。推理小説研究家の山前譲氏を選考委員代表とした、区長やミステリー関連出版社の編集者らで構成された選考委員会による、3回に渡る厳正な審査の結果、大賞と区長賞、審査員特別賞を決定。この日、北とぴあさくらホールで授賞式と記念イベントを開催した。
大賞に選ばれたのは、福岡県在住の安芸那須さんの『二つの依頼』。賞状と賞金100万円の目録、記念品が贈られた。安芸那須さんは、「人生の節目となる年に、内田康夫先生の名前を冠したこのようなすばらしい賞をいただけること、大変光栄に思っています。今回の受賞はスタートだと考えています。何歳からでもチャレンジできることを証明したいので、これからも頑張っていこうと思っています。」と受賞の喜びを語った。
また、区長賞には静岡県在住の西村美佳孝さんの『お出かけゲーム』、審査員特別賞に埼玉県在住の諸星額さんの『死者の花束』が選ばれ、それぞれ賞状と賞金10万円の目録、記念品が贈られた。大賞受賞作品は、今後、舞台化し上演される予定となっている。
授賞式後の記念イベントでは、前回(第19回)の大賞受賞作品『西ケ原』(原作:清水サトル)を朗読劇化して上演(演出:深寅 芥、脚本:吉田康二)。350名の観客は、演者たちの語りで作品の世界観を表現する朗読劇ならではの演出で、ミステリーの世界に引き込まれていった。
開業したばかりの探偵事務所の所長・宮田浩平とアシスタントの佐倉美琴のもとに、不可解な浮気調査の依頼が舞い込む。尾行は成功し、浮気疑惑は否定されたが、依頼人は納得しない。美琴の推理で真相を掴んだ宮田の元へ、猫の誘拐事件という次なる依頼が飛び込んでくる。
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https://j-nbooks.jp/novel/original.php?oKey=113(外部サイトへリンク)
【掲載開始日時】
大賞・区長賞・審査員特別賞受賞作品:3月26日(土曜日)午後6時
・地域区分 北区内:22編
都内(北区除く):65編(区部:50、市部:15)
都外(国内):148編
・平均年齢 56.1歳(最年少:20歳、最高齢:96歳)
(令和4年3月26日プレスリリース)
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