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掲載開始日:2022年6月27日

最終更新日:2022年6月27日

滝野川「稲荷湯」修復・再生支援プロジェクト完了

220627-16月25日(土曜日)・26日(日曜日)、北区滝野川にある「稲荷湯」の修復・再生プロジェクトが完了し、お披露目会が開催された。
これは、アメリカン・エキスプレスとワールド・モニュメント財団(WMF)*1から「稲荷湯」の修復・再生プロジェクトに対し、20万米ドルの助成を受けて、2020年から修復活動が行われていたもの。
お披露目会では、見学者が伝統工法や職人技術の継承によって再生された稲荷湯に併設する二軒長屋を観覧していた。
今後は、稲荷湯での入浴前後に誰もが立ち寄れる、地域に開かれた憩いの場所や銭湯文化を伝える空間となる。

(写真:稲荷湯)

「稲荷湯」は北区滝野川にある昭和5年(1930年)に建てられた銭湯で、周辺の滝野川は戦火からも奇跡的に逃れ、今でも戦前からの面影や情緒を残す地域。稲荷湯は浴場・主屋、従業員の住居として使用されていた長屋等の建造物から構成され、2019年に国の登録有形文化財の登録を受けた。その外観は入り母屋造りの玄関を構え、さらにその上に破風が二段重なる特徴がある。このような社寺風の意匠は関東の銭湯に多く、中でも稲荷湯は戦前の東京における銭湯の様相を今日に伝えている。日本の生活文化を支えてきた銭湯は、少子高齢化や核家族化などによって、一人暮らしの高齢者が増える中で、これからの社会において果たす役割が大いに期待されている。
このような建築文化的な価値の他、社会的価値などが評価され、2019年にはワールド・モニュメント財団(WMF)主催の「文化遺産ウォッチ」*2に選定された。また、2020年には「文化遺産ウォッチ」プログラムの一環として、世界各地の存続が危ぶまれ早急に修復・保存活動が求められる文化遺産に、日本からは「稲荷湯」が選出された。稲荷湯では、修復・再生プロジェクトに財団を通してアメリカン・エキスプレスから約20 万米ドルの助成がされ、2020年より修復活動が行われていた。
今回再生した二軒長屋は、伝統工法や職人技術の継承を行いながら、稲荷湯での入浴前後に誰もが立ち寄れる地域に開かれた憩いの場所や銭湯文化を伝える空間として生まれ変わった。
再生した二軒長屋に訪れた区内在住の男性は、「月に1回は稲荷湯を利用している。東京に歴史ある銭湯が残っているのは、非常に貴重だと思う。今回の修復・再生プロジェクトをきっかけにして、さらに稲荷湯が賑わっていけば嬉しい。」と話してくれた。

(令和4年6月27日プレスリリース)

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