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掲載開始日:2022年11月3日

最終更新日:2022年11月3日

「北区・子どもの水辺」でかいぼりを実施

221103-111月3日(木・祝)、新荒川大橋野球場北(赤羽3-29先・荒川右岸河川敷)にある「北区・子どもの水辺」内のワンドで、魚類の観察調査とかいぼり体験・見学が行われ、総勢約120名が参加した。
参加者たちは、在来種と外来種を分ける魚類調査で普段は見られない魚の観察や、外来種のオオカナダモの除去を通して、自然に対する理解を深めるとともに、身近にある荒川の生態系を知る貴重な時間を過ごした。底泥改善作業は明日から6日(日曜日)まで行われる。

(写真:オオカナダモの除去の様子)

「北区・子どもの水辺」は、子どもたちが自然に親しむことができるように、荒川の水を取り込んだワンド(池)を中心とした自然再生の場。園内には、荒川の本川に沿って下流側に開いた取水口や大小2つのワンドや菖蒲田、花壇などがあり、子どもたちの身近な遊び場として、安全に水辺の自然に親しむことができるスペースとなっている。

「北区・子どもの水辺」内のワンドには、荒川から上げ潮とともに流入・滞留する土砂や、洪水時に流れ込む土砂が堆積する。これらの土砂は湿生植物の水域への進出を早めるほか、子どもたちがワンドへ入った際に泥に足を取られる原因になる。このため、北区・子どもの水辺協議会*1では、水に入って活動できる状態にすることや、ワンドの水質・生態系の改善を目的としたかいぼり*2を行っている。
かいぼり作業の初日であるこの日、空気の澄んだ秋空の下行われた作業は、魚類の観察調査とワンドの底に多く生息するオオカナダモの除去。北区・子どもの水辺協議会スタッフや中央大学理工学部人間総合理工学科の学生、地域の親子などの見学者を含め、総勢約120名が参加した。

まず、前日に設置した定置網でワンド内の生き物を捕獲する。そして、堰(せき)を開放してワンドの水を抜くと同時に魚を救出。在来種と外来種に分け、魚類の観察調査が行われた。水槽に保管されたボラやスズキ、クロダイなどのたくさんの魚を前に、子どもたちは「この魚見たことある!」「小さくてかわいい!」と歓声を上げていた。

その後は、底に多く生息している外来種のオオカナダモの除去が行われた。見学に来た子どもたちも、長靴を履いてお手伝い。泥まみれになりながらも、普段できない体験に笑顔があふれていた。

明日から6日(日曜日)までの3日間にかけ、ポンプ放水による川の水の排水やトンボと呼ばれる泥かきを使った泥の排出が行われる。4日(金曜日)の作業には地元の岩淵小学校4年生児童45名も参加。

かいぼりに参加した同大学学生は「自分がたも網で捕まえたクロダイが特に印象に残っている。海にいるだろうと思った生物が生息しているということは、辺り一帯の塩分濃度が高いことがわかる」と語った。参加した小学3年生児童は「生き物を捕まえることが楽しかったし、特にエビは小さいのも大きいのもたくさんいるなと思った。泥の中では足が埋まる前に歩けば足を取られないことがわかった」と話してくれた。

*1 北区・子どもの水辺協議会
国土交通省荒川下流河川事務所や北区、小学校、市民活動団体などで構成される。協働による水辺の管理・運営を行っており、2020年に日本水大賞審査部会特別賞を受賞した。

*2 かいぼり
まず、定置網で魚を追い込み、生物を捕獲する。その後、水流をせきとめたり調節したりするための堰を開放し、水位が低くなってきたところでたも網を使用した生物の捕獲を行いつつ、在来生物・外来生物の仕分けを進める。そして、川の水を使用したポンプ放水や人力による底泥排出をした後に2~3か月ほど天日干しを行い、堰を閉鎖して水を張る。これらの作業は主に、10月末から2月末に実施される。

(令和4年11月3日プレスリリース)

 

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