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掲載開始日:2024年6月24日
最終更新日:2024年6月24日
6月24日(月曜日)、区と地域の連携事業として「バス・タクシーを利用した高台移送訓練(堀船地区)」を実施した。
区が高台避難を推奨する11地域において、今回初めて堀船地区で訓練を実施し、堀船町会自治会連合会を中心とする35名が参加した。
避難行動に支援を要する要介護者や障害者等の高台への避難には、バス・タクシーの利用を想定している。
本訓練は、区と交通事業者が締結している「災害時におけるタクシー・バス車両による緊急輸送協力に関する協定」に基づき、区、地域、協定事業者が連携し、堀船地区の避難計画の実効性を高めるため実施したものである。
(写真:日本製紙物流倉庫前からバスに乗車する訓練者)
区では、区内を流れる大規模河川・荒川の氾濫に備え、「大規模水害を想定した避難行動の基本方針」を策定し、浸水のおそれのある地域の住民には区内外の高台への避難を推奨している。
荒川氾濫時に浸水が想定され、区が高台避難を推奨する区内11地域においては、共助の取り組みとして、町会・自治会の中で「いつ」「だれが」「なにを」するかの防災行動を決めた計画である「コミュニティ・タイムライン」の作成を進めている。コミュニティ・タイムラインを作成した地域においては、避難行動の実効性を高めるため、区と地域との連携による高台避難訓練を実施していく予定である。堀船地区では、荒川が氾濫する恐れがある時の地域の避難計画として、令和4年度に「コミュニティ・タイムライン」を定めていることから、今回北区で初めて堀船地区から訓練を実施することとなった。
なお、本訓練は「災害時におけるタクシー・バス車両による緊急輸送協力に関する協定」に基づき、協定事業者と連携して、交通事業者が有する専門的な知見に基づいた事前試走、所要時間会議を行うなど、地域、事業者、区が連携して取り組みを行った。
この日、堀船地区に所在する「読売プリントメディア」及び「日本製紙物流倉庫」から、町会・自治会の訓練参加者35名がバス1台、タクシー1台に乗車した後、区が大規模水害時の避難場所として指定、および堀船地区が避難先としている「西ケ原小学校」「滝野川第二小学校」まで移動し、経路や所要時間等を実地で確認した。
訓練では、台風発生から集合開始の何時間前に要支援者避難等の呼びかけや高齢者等避難指示が出されたか等の状況をあらかじめ設定したり、各訓練者が「四肢障害」「視覚障害」がある方やその支援者の役割を担い、車いすを押したり手を取り合って避難所へ向かう状況を想定したりする等、実際の避難時により近い状況を再現して訓練が実施された。今回の訓練から得られた課題を洗い出し、その課題を踏まえて、今後も区と町会自治会で意見交換を継続的に行っていく。
訓練参加者からは「本日得られた知見をどのように地域の方に広く伝えていくか更に考えなければならないと感じた」「どんな方にタクシーやバスに乗ってもらうのかをあらかじめ考えておくべきだ」など、訓練を経て、より具体的に課題を感じることができたという声があがった。
区では、今後も堀船地区を皮切りにコミュニティ・タイムラインを作成した各地域と連携し、訓練を拡大していく。
(令和6年6月24日プレスリリース)
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