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掲載開始日:2024年9月4日
最終更新日:2024年9月4日
8月9日(金曜日)、古紙再生工場、古着のリサイクルを行う施設、区内にある区民のリサイクル活動の拠点の見学を行う「エコエコツアー2024第2回」が開催された。これは、リサイクル啓発活動の一環として、区内在住・在学の児童とその保護者を対象に再生工場やリサイクル施設の見学をするもの。小学4年生を中心とした児童と保護者22人が参加した。各施設にて、古紙をトイレットペーパーに再生する過程や、古布のリユース、リサイクルを行う工程の見学、牛乳パックを使用した紙すき体験等を行った。参加者らは、家庭でのごみと資源の分別やリサイクルの大切さを、楽しみながら学んでいた様子だった。
(写真:ジャンボロールの感触を確かめる参加者の様子)
北区では、リサイクル啓発活動の一環として、平成12年より(令和2・3年度は新型コロナウイルス感染症対策のため中止)区内在住・在学の児童とその保護者を対象に、リサイクル施設や資源化工場の見学をするバスツアー「エコエコツアー」を実施している。
最初に訪れた鶴見製紙株式会社では、企業や家庭から集められた古紙が、トイレットペーパーになる工程を見学した。古紙を溶解して製造される、直径約2.5メートル、重量約2.5トンのジャンボロールを見ると、子どもたちは大興奮の様子。ジャンボロールと背を比べながら撮影をしたり、実際に触ってその感触を確かめたりしていた。そして、約65分で62,000メートル巻きとなることや、1ロールから約2万個のトイレットペーパーができることを知り、驚いていた。質問の時間には「回収される古紙の量は減っているのですか」「トイレットペーパーにどうやって色や香りをつけているのですか」と質問が殺到し、普段の生活で身近なトイレットペーパーの製造工程について興味津々の様子だった。
その後、古着や古布のリユースやリサイクルを行う株式会社トシマに移動。まず、様々な古着を仕分けする様子を見学した。ここでは、柄物シャツ、カラージーパン等約80の項目別に仕分けしていることや、着なくなった洋服は可燃ごみではなく、区の回収ボックスへ出すようにすると資源として使用できることを学んでいた。また、リユースできない古着を、裁断機を使用しカットしてウエスにする工程も見学。その際に不要となるボタンや紐を、手際よく切り落としていく様子に参加者は釘付けになっていた。リユースやリサイクルをする工程を間近で見たことで、3Rについて改めて考え直すきっかけとなった。
最後に、区民のリサイクル活動の拠点である、富士見橋エコー広場館で体験や見学を行った。ここでは、牛乳パックを使用した紙すき体験や、竹から作られた紙を使用した紙小物作りの体験等を行った。紙すき体験では、ミキサーで牛乳パックと水を混ぜたものを型に入れて形を整えるという体験を行った。参加した子どもたちは牛乳パックが紙になる様子を興味深そうに見学していた。また、富士見橋エコー広場館では3R等に関しての講義も聞き、なぜ3R等が大切なのかということや、リサイクルされて作られたものが身近にあることを学び、参加者はリサイクルへの意識やごみを作らないことの大切さを実感した様子だった。
参加者から「ジャンボロールが大きくて印象に残った。トイレットペーパーがたくさん作られていく様子は初めて見たので面白かった」「色々な工程を実際に見ることができ、自分たちが排出したものがリサイクルされているという実感が湧いた。これからは積極的に分別するようにしたいと思った」「ごみを出さない工夫について学ぶことができた。リサイクルできるものはリサイクルしていきたい」との声があった。
(令和6年9月4日プレスリリース)
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