敬老の日を前に北区長が紀寿を祝う

8月30日（金曜日）、やまだ加奈子北区長は、今年の11月に100歳の誕生日を迎える大島清さん（北区西ケ原在住）に、お祝いの言葉と記念品を贈って長寿を祝った。会場の滝野川東区民センターにご子息とともに出席した大島さんは、やまだ北区長の「100歳おめでとうございます。私たちも100歳目指して頑張ります。これからもお元気でいてください。」のお祝いの言葉に対し、「あっという間に100歳になります。ありがとうございました。」と語ってくれた。

（写真：大島清さん（左）とやまだ加奈子北区長（右））

北区では、毎年100歳を迎える区民と最高齢の区民の方へ長寿を祝して記念品を贈呈している。＊1
この日、やまだ区長からお祝いを受けた大島清さん（大正13年生まれ）は、新潟県十日町市出身で、5人兄妹の末っ子として生まれた。大島さんは昭和13年に上京し、木工ケースを制作する工場で働いていた。昭和17年には召集令状がきたため、静岡の三島の飛行機工場、その後は朝鮮の釜山・満州へ行き任務にあたった。終戦直後に、ロシア兵の捕虜となり、シベリアの収容所へ収容され、毎日過酷な環境下で労働をしていた。その後、昭和22年に収容所から解放され、しばらく地元の新潟へ帰った後、東京へ戻る。昭和32年には北区田端へ転入し、平成6年に現在の自宅がある西ケ原に住み始めた。
大島さんはこの日、一緒に暮らしている息子さんとともに出席した。長生きの秘訣は、趣味のように好きで生きがいでもある仕事を98歳まで長く続けられたことや、大変なこともあったが人に恵まれたことだそう。印象深い嬉しかった出来事は、工場の親方が一人息子のように接して育ててくれ、独立を認めてくれたこと。また、独立した後も、お客さんが途切れることなくずっと好きな仕事が続けられたことだという。
やまだ区長が「100歳おめでとうございます。私たちも100歳目指して頑張ります。これからもお元気でいてください。」と言葉を贈ると、「あっという間に100歳になります。ありがとうございました。」と嬉しそうに話していた。

＊1　今年度（9月1日現在）、北区では、98名（男性：21名、女性：77名）が100歳を迎え、最高齢は女性の109歳となっている。