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掲載開始日:2024年11月7日
最終更新日:2024年11月7日
11月4日(月・祝)、北とぴあ6階ドームホール(王子1-11-1)でアラスカ写真家の松本紀生氏を招いた講演「気候変動について知り、考える フォトライブ」が行われた。
これは、区民の環境に関する意識を底上げし、環境行動につなげるため、喫緊の課題である地球温暖化をテーマに開催されたもの。
参加者らは、松本氏がアラスカで撮影した実際の映像や写真、講演を通じて、気候変動がもたらす自然災害や日々の生活への影響について、改めて深く考える機会となった。
(写真:フォトライブの様子)
区は「北区環境基本計画2023」の重点施策に、環境に関する情報受発信の充実を掲げ、区民の環境に関する意識を底上げし、環境行動につなげる取り組みを推進している。この取り組みの一環として、地球環境に関する問題をテーマとした「気候変動について知り、考える アラスカ写真家 松本紀生さんフォトライブ」を開催した。
この日、講演会には、子どもから大人まで約90名が参加。参加者らは、アラスカの壮大な自然や珍しい動物たちの暮らしぶり、滅多に目にすることのないオーロラの映像などを観て、「きれい」「行ってみたい」と声を上げていた。また、アラスカの自然の変化を追い続けるため、マイナス50℃になることもある極限の地での活動を、自分自身のまつ毛が凍った映像などを用いユーモアたっぷりに話され、参加者の笑いを誘っていた。
その後、地球温暖化の影響により永久凍土が溶け、海面上昇や洪水等の甚大な自然災害により、海岸線沿いの村に住むアラスカの先住民族の暮らしが脅かされ、他の土地への移転を余儀なくされている現状に触れた。松本氏は、「地球温暖化を止めるため、節電など自分でもできることをする。みんなで団結して取り組むことが重要。」と、一人ひとりが粘り強く取り組むことの大切さを語った。
講演後、参加者からは「すごく勉強になった。」「これからも活動を頑張ってください。」との声が聞かれ、日本から離れたアラスカの様子ではあったが、自分たちの暮らしにも、つながっているということを痛感し、地球温暖化をこれ以上進めないために、身近で出来ることは何かを改めて考えさせられる時間となった。
写真家 1972年愛媛県生まれ。アラスカの圧倒的な大自然の魅力にとりつかれ日本とアラスカを行き来することおよそ30年。1年の半分以上、地元住民も寄り付かない秘境でたった一人キャンプ生活をしながら撮影をしている。NHK『アラスカ・大自然の話をしよう』出演や科学雑誌『Newton』寄稿などメディア活動も多数。
(令和6年11月7日プレスリリース)
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