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江戸表具

伝統的な技術を現代に活かすことをモットーに

京表具が公家好みの雅(みやび)な趣きをもつのに対し、江戸表具は武士や町人の文化と密接な関係があり、江戸小紋などを用いた粋でしゃれたデザインが特色です。我妻さんは、襖(ふすま)、屏風(びょうぶ)、額装、障子、壁装において江戸表具の伝統的な手法を伝えると共に、手漉和紙や表装裂地(きれじ)を融合させた作品を創作しています。
我妻さんは、東京表具内装職業訓練校で伝統的な技能を伝える教育に尽力しており、「伝統的な和柄を気軽に生活空間に取り入れられるよう、親しみをもってもらもえる作品づくりを続けたい」と抱負を語っています。

我妻 雅之

あづま まさゆき

1959年生まれ。建具職の家に生まれ、大学に通う傍ら、建具の技を習得。その後、表具店で表具の技術も学ぶ。平成28年度「北区きらりと光るものづくり顕彰」の「きらめきの技人部門」にて受賞。一般社団法人東京表具経師内装文化協会理事。東京都伝統工芸士、厚生労働省ものづくりマイスター。

伝統の技を写真で楽しむ

三曲屏風「賑わす屏風」

創作ミニ屏風