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銀細工は、江戸から伝わる鎚起工芸の末次派の技術を用いて貴金属、特に銀を中心にした帯留・かんざしなどの小物や装身具・置物を細工したものです。
主な技術は、(1)糸ノコによる切り回し・すかし (2)タガネによる打ち出し・彫り (3)磨きには炭を使い表面をなめらかにする (4)色金(純銅・赤銅・四分一)の色上げで、秘法の溶液で煮込み色を変化させる
*写真の帯留めの赤い金魚は、塗装ではなく、地金の色を引き出したものです。
「昔から、帯留の飾りで季節を先取りし、お洒落を愉しむのが粋とされてきました。出来上がった品を見てお客様が喜んでくれるのが何よりの励み」という信重さん。
息子の信一さんは、このまま末次派が消えてもよいのかと、三代目を目指すことを決意。「伝統を守るために異業種ともコラボし、現代にも即した銀細工の可能性を拓きたい」と夢を語ります。
小島 信一
こじま のぶかず
1973年生まれ。デザイン事務所勤務を経て、06年銀工房こじまに入房。三代目を目指し精進している。製作の他、グラフィックデザイナーの経験を生かし、企画・意匠を担当。
銀細工 小島 信一
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