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福をかき込むといわれる熊手。定番の熊手といえば、おかめ、升を配置し上に松、両端にタイを取り付け、鶴、亀、小判、俵などの縁起物を盛り付けた飾り熊手です。
11~12月の熊手市に向けて、1月から下準備を始め、飾りのひとつ一つに糊で竹串を付けたりと、膨大な数の部品作りに精を出します。毎年12月6日に行われる王子神社の熊手市に足を運べば、熊手を買ったお客さんと芝﨑さんが「商売繁昌、家内安全!!ヨ~ッ」と手を締める、いなせな場面に出会うことでしょう。
芝﨑 善治
しばざき ぜんじ
1964年生まれ。父に師事し家業を継ぎ3代目となる。王子芝善は、明治時代から続く熊手商で、浅草酉の市、地元北区王子神社熊手市などの市に熊手商「王子芝善」として出店。伝統の熊手の他、インテリアとしての現代的なアイデア熊手も提案している。