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古型今戸人形

江戸庶民に愛された土人形を、昔ながらの姿で再現

かつて隅田川・荒川流域で盛んだった東京を代表する焼物「今戸焼」。その傍ら土人形も作られ江戸~明治と人気を博し落語や錦絵にも登場します。特に「丸〆猫」は招き猫の元祖ともいわれ浅草で大流行しました。吉田さんは当時の古い人形や文献、遺跡からの出土品を研究。土は、隅田川・荒川流域から採取、精製して人形を焼き、当時と同じく、膠(にかわ)・胡粉(ごふん)・泥絵具などで絵付けしています。「戦前まで続いていた本来の姿を伝えたい」と吉田さんは情熱的に語ります。

吉田 義和

よしだ よしかず

1963年生まれ。大学では絵画を専攻。日本人形玩具学会会員。30年来にわたり江戸から明治期に伝わってきた伝統の江戸明治の今戸人形の再現を目指して研鑽を積んでいる。

伝統の技を写真で楽しむ

丸〆猫(上から2段目、左から3つ目)、おかめの火入れ(右上)など

2016年度日本民芸館展日本民芸協会賞受賞作品

伝統の技を動画で楽しむ

古型今戸人形 吉田 義和
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