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銀細工

粋な遊び心が光る美しい小物たち

銀細工は、江戸から伝わる鎚起工芸の末次派の技術を用いて貴金属、特に銀を中心にした帯留・かんざしなどの小物や装身具・置物を細工したものです。
主な技術は、(1)糸ノコによる切り回し・すかし (2)タガネによる打ち出し・彫り (3)磨きには炭を使い表面をなめらかにする (4)色金(純銅・赤銅・四分一)の色上げで、秘法の溶液で煮込み色を変化させる
*写真の帯留めの赤い金魚は、塗装ではなく、地金の色を引き出したものです。
「昔から、帯留の飾りで季節を先取りし、お洒落を愉しむのが粋とされてきました。出来上がった品を見てお客様が喜んでくれるのが何よりの励み」という信重さん。
息子の信一さんは、このまま末次派が消えてもよいのかと、三代目を目指すことを決意。「伝統を守るために異業種ともコラボし、現代にも即した銀細工の可能性を拓きたい」と夢を語ります。

二代目 小島 信重

にだいめ こじま のぶしげ

本名小島功・1939年生まれ。15歳で初代信重に師事。その後、叔父・恵雲の元で、末次派の鎚起の技術で銀製置物の製作に従事。11年「銀工房こじま」設立。06年度北区きらりと光るものづくり顕彰・きらめきの技人部門。12年度東京マイスター。

伝統の技を写真で楽しむ

銀製 帯留 金魚(素銅・赤銅)、銀製 瓢箪のかんざし

帯留め 夕照の月

伝統の技を動画で楽しむ

銀細工 二代目 小島 信重
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