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彫金

コツコツと打ち出し、彫り込み、愛すべき宝物が生まれる

彫金は、金属(金・銀・銅・合金など)の固まりや板などの素材を、タガネ(ノミのような道具)を使い模様を彫ったり、立体的に打ち出して形を作る技法です。齋藤さんの製作の主な流れは、(1)作品の色を想定し金・銀・銅などの配合を決め地金を作る。(2)金属をタガネで打ち出したり、模様を彫る。装飾として象嵌の技法により別の金属を嵌め込んだりする。(3)仕上げの色付け。溶液で煮て金属特有の色を引き出す。などです。
新たな作品作りへの思いを馳せ、先人の途絶えた技法を考察したり、齋藤さんの彫金への情熱は尽きません。

齋藤 照英

さいとう しょうえい

1938年生まれ。16歳で弟子入り、仕事に打ち込み15年で独立。打ち出しによる装身具、彫り、彩金など幅広い技をもつ。外国の美術館の美術品の修理を依頼されることもある。日本伝統工芸展出品、奥山峰石と北区の工芸作家展出品。日本工芸会金工部会員、日本工芸会準会員。

伝統の技を写真で楽しむ

金具(荻、魚、南瓜)、ペンダント