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最終更新日:2023年4月9日

4月7日 生徒の様子

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新入生を迎える準備ができました。

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 午前 9時55分 新入生入場

午前 10時00分 開式

第70回 入学式を挙行させていただきます。

令和五年度 第七十回入学式を挙行いたしました。

 本日、午前10時より、56名の新入生を迎え、第70回入学式を無事挙行いたしました。
ご来賓として小林PTA会長よりご祝辞を頂戴しました。新入生代表誓いの言葉は、1年生前川さんが行いました。在校生を代表して3年生の渡邉(英)さんが歓迎の言葉を行いました。誓いの言葉も歓迎の言葉も、とっても素晴らしかったです。そして何より新入生全員と在校生の代表が、ともに思い出に残る立派な式典にしようとする雰囲気がとても感じられた素敵な式典となりました。
最後に、校長阿久津から、教職員の紹介を行いました。

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阿久津の式辞の一部を掲載いたします。

~前半省略~

第三は、地域の皆さまに愛される堀船中学校の歴史と良き校風を引き継いで、未来に繋げていって欲しいということです。堀船中の素敵な伝統の一つに、地域のボランティア活動に積極的に参加してくれることがあります。みなさんも、お祭りのお手伝いや奉仕活動に、2・3年生と一緒に、楽しみながら参加してみてください。もう一つは、式典や学校行事で、生徒のみなさんが元気よく校歌を歌うことも素晴らしいと感じています。
今日は、そんな堀船中の校歌についてお話しいたします。堀船中の校歌の歌詞には、「近代の大工業地」というフレーズが何度も出てきます。ふと疑問に思った人はいませんか。「大工業地ってどこにあるの?」と。
私も11年前に堀船中に来たばかりの頃は、全く分かりませんでした。しかし、ある歴史研究家の先生と知り合うことができて、その謎が解けました。その方がお書きになられた書物に「堀船は日本経済史の縮図」と記されていて、目が釘付けになりました。
明治から現在まで、時代を象徴する工場が現れ、また次の時代へと姿を変えていった街。それが堀船です。

明治の初め、まず堀船に現れたのはレンガ工場でした。堀船のレンガは、官庁や大工場、鉄道、洋館などに使用され、建築の近代化に貢献しました。しかし、今からちょうど100年前に起きた関東大震災の後は、コンクリート建築が増え、レンガ工場は廃業していきました。堀船4丁目から荒川遊園側に歩くと、当時のレンガ塀が今でも残っています。また、堀船には綿花や羊毛などから糸を紡ぐ紡績工場も造られました。同じく関東大震災が起きた頃、堀船にあった東洋紡という会社の工場では、約 2,300 名もの人が働いていたといいます。
しかし、今から約80年前、太平洋戦争が始まると、東洋紡の工場は陸軍に貸し出され、終戦まで陸軍の尾久工場として兵器を生産することになります。この間、堀船の街にも戦争の暗い影が落ちることになりました。
戦後になると、東洋紡は、工場をキリンビールに売却します。戦後復興を成し遂げた後、日本人の食生活は豊かになって、日常的にビールを飲むようになったのです。このことから、地域の方々は堀船小学校の前を通る道を「キリン通り」と呼んでいます。
そして現在、キリンビール工場の跡地には、読売新聞と日刊スポーツの工場があります。 最新の機器を備えた新聞工場は、次々に新しい情報を生み出す現代社会のありようを示しているようです。
このように堀船では、明治の「近代化の時代」にレンガや綿糸、昭和の「戦争の時代」に兵器、戦後の「豊かさの時代」にビール、平成の「情報の時代」に新聞と、それぞれの時代の性格を表すような製品が生産されてきたのです。堀船は、日本経済の縮図と言っても過言ではない歴史を持つと同時に、校歌に謳われる「近代の大工業地」の所以も正にここにあるのです。
 平成 26 年、堀船中学校創立 60 周年を記念して、地域の方々の寄進により、赤レンガで門を作っていただきました。明治の近代化を支えた堀船のレンガ工場にちなんだ国産のレンガです。このレンガには、当時の在校生一人一人のイニシャルやデザインが彫られています。出来上がったレンガは、生徒も手伝って大切に積み上げていきました。言うなれば、世界に一つだけのレンガ門なのです。
堀船中は、来年度70周年を迎えることになります。みなさんも、「近代の大工業地」の意味を知った上で、これから校歌を覚えて、元気に歌ってもらいたいと思います。そして、地域に愛される堀船中の良き校風を先輩達から引き継いで、新たな時代を担っていってくれることを願っています。

最後になりましたが、保護者の皆さま、改めまして、お子様のご入学おめでとうございます。本日から、堀船中学校の生徒として、お子様をお預かりいたします。移転に伴うさまざまな不安もある中で、堀船中学校への入学を後押ししていただきましたことを、改めて感謝申し上げます。思春期を迎える子ども達にとって、中学校生活は、将来しっかりとした社会人となるための準備期間でもあります。保護者の皆さまと密に連携しながら、生徒一人一人を大切にして、どんなに予測困難な時代になろうとも、たくましく、より良く生き抜く力を育んで参ることをお誓い申し上げて、式辞といたします。
令和五年四月七日
東京都北区立堀船中学校長 阿久津 光生
 

 

 

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東京都北区立 堀船中学校

〒114-0002 北区王子5-2-8

電話番号:03-3911-8817

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