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掲載開始日:2024年4月5日
最終更新日:2024年4月5日
4月12日(金曜日)から22日(月曜日)までの11日間、浮間ヶ原桜草圃場(ほじょう)(浮間2-30都立浮間公園内)で「浮間さくら草祭り」を開催する。
期間中しか入場できない同圃場(約1,600平方メートル)内には、地域住民により大切に育てられてきた、ピンクや純白の可憐な桜草が辺り一面に咲き揃う。また、地元の小学生が育てた桜草の鉢植えも展示される。夜間には桜草のライトアップが行われる。
この北区の春の風物詩を鑑賞するため、園芸愛好家やカメラマンなど毎年多くの人々が訪れる。
(写真:昨年の浮間ヶ原桜草圃場の様子)
昭和の初期まで群生していた浮間の桜草は、荒川土手の改修など、環境の変化で激減してしまったため、昭和37年8月に地元の人々が庭先の桜草を持ち寄り、浮間ヶ原桜草保存会*1(結成時は浮間桜草保存会)を結成。現在は、同保存会会員らの心のこもった栽培作業により、自生に近い状態で鑑賞することができる。
桜草ライトアップは、都立浮間公園「花と光のムーブメント」(東京都事業)の一環として行われ、4月12日(金曜日)~21日(日曜日)午後5時30分~9時に実施。
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東京都北区、浮間ヶ原桜草保存会
昭和30年、絶滅の危機に瀕していた桜草を救おうと、地元の農家の人たちが旧家に残されていた桜草の栽培に着手した。試行錯誤の末、37年に栽培に成功。同8月に「浮間桜草保存会」が結成された。39年には、圃場が一般公開され、翌40年から「浮間さくら草祭り」が始まった。現在は「浮間ヶ原桜草保存会」と名称を変更している。
桜草は、今では一般に鉢植えとして楽しまれているが、かつては日本各地に自生しており、関東では、荒川下流域の湿地帯に多く群生していた。当時の浮間ヶ原は桜草が群落をつくり、四月ともなれば一斉に花が咲きそろい、花見客が荒川をさかのぼり、茶店も立ち並んで、桜の名所飛鳥山とともに大いに賑わったものと言われている。この情景は、昭和の初期まで続いたが、荒川の改修、築堤工事により荒川の本流が大きく変えられ、桜草の繁殖と生育に必要な荒川の氾濫はなくなってしまった。そのため、桜草は徐々に減少していき、地元の愛好家たちの庭先で保存される程度になった。そして、昭和37年8月には地元の人々が庭先の桜草を持ち寄って、浮間桜草保存会を結成した。その後、会員の心のこもった栽培作業によって、圃場内に当時の浮間ヶ原の面影がよみがえってきた。
(令和6年4月5日プレスリリース)
お問い合わせ
所属課室:地域振興部産業振興課
電話番号:03-5390-1234
(桜草ライトアップについて)
浮間公園サービスセンター
電話番号:03-3969-9168