ご利用案内

開館時間
午前10時から午後5時(常設展示室観覧券の発行は午後4時30分まで)
※埋蔵文化財の届出等に関するお問合せ・受付
月曜日から金曜日 午前8時30分から午後5時
休館日
毎週月曜日
国民の祝日・休日の場合は開館し、直後の平日に振替休館
年末年始(12月28日~1月4日)
臨時休館日
観覧料
一般 300円(団体240円)
※障害者手帳をご提示いただいた場合は、一般券を半額でご利用になれます。(障害のある方お一人につき、介助者1名まで観覧料が免除になります。)
65歳以上 150円
小・中・高 100円(団体80円)
※小学生未満は無料
※団体扱いは20名以上

北区飛鳥山博物館だより ぼいす

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掲載開始日:

最終更新日:2015年4月23日

文化財説明板谷津子育観音

谷津子育観音の写真

南照山観音院寿徳寺の本尊である谷津子育観音(やつこそだてかんのん)は、木造の観音菩薩坐像です。この観音像は谷津観音と通称され、江戸時代の地誌には子安(こやす)観音とも、また、聖観音(しょうかんのん)とも記されています。
寺伝では、鎌倉時代の初期、早船・小宮の両氏が主家の梶原氏と争い、追われて落ちのびる途中で水中から拾いあげ、これを石神井川の川沿いの堂山に安置したのだと伝えられています。像の姿は蓮華座に坐り、両手で乳児を膝の上に抱えている姿で、指を阿弥陀如来(あみだにょらい)と同じ弥陀の定印に結んでおり、現在は秘仏となっています。
寿徳寺は江戸時代から城北地域の江戸西国三十三番観音札所の第十二番目の巡礼地にあたり、近江国(滋賀県)岩間寺(いわまでら)の霊験と同じ功徳(くどく)をもつものとして多くの人々が訪れています。
境内に切株から芽吹いている銀杏(いちょう)があり、昔、飛鳥山付近からも眺められたほどの巨木でした。この樹の皮をはいで本尊に供え、祈願した後に煎じて飲むと母乳が良く出るようになるという信仰もあります。
こうした信仰は昭和の初期にも盛んだったようで、河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の俳句に「秋立つや子安詣(もうで)の花の束」という句があり、また、寺野守水老も「我妹子(もこ)と子安に詣る小春かな」(小林鶯里編『東京を歌へる』昭和5年)という句を詠んでいます。

谷津子育観音の写真

寿徳寺は新選組局長近藤勇の菩提寺でもあり、寺入口には近藤勇の石碑があります。

場所

滝野川4-22-2 寿徳寺境内

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