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掲載開始日:2023年1月4日

最終更新日:2023年1月4日

令和5年区長年頭の挨拶

230104_区長年頭あいさつ新年あけましておめでとうございます。

令和5年の新春を迎えるにあたり、皆さまにご挨拶申し上げます。
今年も、区内各界の皆さま方と、一堂に会し、ご挨拶できること、大変嬉しく思います。

皆さまには、北区政に対し、日頃から温かいご支援とご協力をいただいておりますことを、心から厚く、お礼申し上げます。

また、感染拡大防止に向けて、医療現場や福祉・介護・教育・保育現場の皆さま方には、献身的な御努力をいただきましたこと、改めて、深い敬意とともに、心から感謝申し上げます。

昨年夏から、日本文化、日本文学研究の世界的権威であり、北区の名誉区民でもあるドナルド・キーン氏の生誕100年を記念し、ドナルド・キーン記念財団、包括協定を締結する東洋大学、北区の三者で協定を締結し、氏が遺された約7000冊の蔵書を整理・調査するプロジェクトを開始し、マスコミなどでも取り上げられています。

また、大河ドラマ「青天を衝け」の放送を契機に注目を集めた飛鳥山公園の更なる魅力の向上を図ることを目的として、公民連携による「飛鳥山公園 マネジメント協議会」を発足し、活動を開始しました。
観光協会などを中心に飛鳥山公園などで、様々なイベントも展開され多くの方が訪れ、賑わいを見せてくれました。

いずれも、北区だけではなく、関係団体の皆さまや大学、区内企業など、多くの方と連携をしながら、共に一つの目標に向かって取り組んでいるものです。

東京北区から日本を導いた渋沢翁が唱えた合本主義も、公益を追求するという使命や目的を達成するのに最も適した人材と資本を集め、事業を推進させるというもので、令和の時代にあっても、変わらない考え方であり、ますます重要になっていると、改めて認識するところです。

引き続き、令和6年度の新紙幣の発行に向けて、渋沢翁が私たちに残した、精神を学び直すとともに、公と民それぞれの得意分野を生かしながら連携して、北区の価値や魅力を更に高める取組みを進めてまいります。

一方で、昨年は、長引くコロナ禍に加え、社会情勢が不安定な中、物価高騰などの影響が区民生活や区内中小事業者などにも及んでおり、北区としてこれらの対応に全力を尽くしてまいりました。

感染症対策にあたっては、ワクチン接種はもとより、PCR検査体制の確保や在宅療養者の支援に着実に努めてまいりました。

また、エネルギーコスト・物価高騰対策については、介護・障害者施設のほか、保育園・幼稚園、公衆浴場・商店街など、幅広く支援を行ったほか、中小事業者を支援するために、新たな融資制度も創設しました。

さらに、子育て世帯や厳しい生活を余儀なくされている世帯に対して、北区独自の支援を実施するなど、スピード感をもって取り組んでまいりました。

今後の日本経済は、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあって、景気が持ち直していくことが期待されています。

一方で、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっているほか、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に、十分注意する必要があります。

こうしたなか、区では、堅調な企業業績に加え、納税義務者数の増加が見込まれることから、特別区交付金や特別区民税の歳入の増加が期待される一方で、今後の感染状況の推移や、海外景気の動向などを含め、引き続き社会経済情勢等の動向に留意してまいりたいと考えています。

それでは、これより年頭にあたりまして北区政の現況と今年の主要課題の一端をご説明申し上げます。

「基本計画2020」に掲げる事業はもとより、国や東京都と連携をしながら、本格化する駅周辺のまちづくりを着実に進めてまいるほか、ゼロカーボンシティの実現やDXなど行政のデジタル化、多様性社会の更なる推進などにも引き続き取り組んでまいります。

さらに、新庁舎建設や北とぴあの大規模改修、学校改築など、増加する行政需要に的確に対応するため、将来を見据えて、特定目的基金への積み立ても行いながら、「経営改革プラン2020」を着実に推進し、安定的で持続可能な行財政運営に努めていく必要があります。

このためにも「区民とともに」の基本姿勢を貫き、区民の皆さまの声を伺いながら、感染症対策にも的確に対応し、社会経済活動を止めることなく、北区政を着実に推進してまいります。

それでは、主な取組みについて、ご説明いたします。

まず、新たな北区の子育て家庭への支援として、北区の区立小中学校における学校給食費の完全無償化を、実施してまいります。

「子育てするなら北区が一番」子育て施策No.1をより確かなものとしてまいります。

ゼロカーボンシティの実現に向けては、区内全域でプラスチックの資源回収を実施するほか、事業者としての北区役所のゼロカーボン実行計画を策定し、さらなる取組みを進めてまいります。

また、北区のデジタル化では、DX推進方針を策定し、外部専門人材であるCIO補佐官とともに、RPAによる業務の効率化を図るほか 、窓口のキャッシュレス決済やオンライン申請など利便性を高めてまいります。

さらに、昨年より開始したパートナーシップ宣誓制度は、東京都と連携協定を締結し、利用者の利便性向上に努めながら、一層の普及啓発に努めるなど、多様性社会の更なる推進に向けて取り組んでまいります。

次に、3つの優先課題のうち、「地震・風水害に強い安全・安心なまちづくりに全力」についてです。

昨年、大規模水害避難行動支援計画を策定しました。今後は、自力での避難が困難な、要支援者に対する具体的な支援に関する取組みを着実に進めてまいります。

また、北区の防災計画の根幹である、地域防災計画の改定作業を進めるほか、東京都等と連携しながら、帰宅困難者対策訓練などにも取り組んでまいります。

次に、「長生きするなら北区が一番」についてです。

感染症対策に留意しながら、区民の皆さまの健康づくりに、引き続き力を入れて取り組んでまいります。

がん検診をより受診しやすくなるよう、受診率向上に向けた取組みを進めてまいります。

また、昨年、医師会、歯科医師会、薬剤師会など区内医療関係者等で構成する、北区地域医療会議を発足させました。コロナ禍を踏まえた北区の地域医療のあり方について、検討を進めてまいります。

さらに、全高齢者実態把握調査の結果を踏まえた、地域包括ケア推進計画を策定し、各地域の実情や特性に応じた、施策を展開してまいります。

次に、「子育てするなら北区が一番」についてです。

全ての妊婦・子育て家庭が安心して出産・子育てができるよう、出産・子育て応援事業の実施に向けて取組みを進めてまいるほか、高校生の通院医療費の助成も新たに開始してまいります。

また、医療的サポートを必要とするお子さんの受け入れ保育園 を新たに設置するほか、医療的ケア児やそのご家族に対する支援を進めてまいります。

さらに、保育園や幼稚園の充実はもとより、学童クラブを中心とする待機児童の解消に向けた定員拡大等も行うほか、子ども条例の制定に向けて取組みを進めてまいります。

「教育」の分野 では、北区初となる施設一体型小中一貫校、都の北学園の来年4月の開校に向けて、整備を進めてまいります。

また、令和9年4月の開設に向け、堀船中学校の改築のための具体的な設計を進めてまいるほか、令和6年度中の整備完了に向け、滝野川第四小学校のリノベーション事業も進めてまいります。

さらに、GIGAスクール構想の更なる推進など、ソフト事業についても、更なる取組みを進めてまいります。

次に、まちづくりの分野です。

赤羽駅西口についてはUR都市機構との連携協定に基づいた、旧赤羽台東小学校周辺のまちづくりが、大きく動き出してまいります。

また、赤羽駅東口周辺のまちづくりについても、新たな計画策定に向けた取組みを進めてまいります。

王子駅周辺まちづくりはガイドラインを策定し、新庁舎建設は基本計画策定後、いよいよ基本設計に着手し、新たなステージに入ります。

また、飛鳥山公園にPark-PFI制度を導入し、公園の魅力の更なる向上と新たなにぎわいの創出に努めてまいります。

東十条駅も南口を中心とした、まちづくりガイドラインの策定に向けて、新たに検討会を設置し、本格的な議論を開始してまいります。

十条駅西口市街地再開発事業も、令和6年度の竣工に向け支援を進めてまいります。

さらに田端駅から高台へのバリアフリールートの確保も、令和6年度中の供用開始に向けて、エレベーターの設置工事を実施してまいります。

浮間地域においては、コミュニティバスの試験運行を実施してまいります。

産業の分野では、23区初、全国でも数例しかないSDGs認証制度を導入し、区内企業の更なる発展とともに、SDGsの普及啓発に努めてまいります。

また、中小企業対策としてキャッシュレス決済ポイント還元事業や、各種緊急資金等融資あっせんなど、これまでも、さまざまな取組みを進めてまいりました。引き続き、各種支援に取り組んでまいります。

さらに、スポーツの分野では、昨年、新たにスポーツ大使に委嘱した、北区をホームタウンとして活躍している女子プロサッカーチーム、日テレ・東京ヴェルディベレーザと更なる取組みを進めてまいります。

また、豊島五丁目グリーンスポーツ広場の開設に向けて、準備を進めてまいります。

以上、北区政の現況と主要課題の一端を申し上げてまいりました。

さて、私の今年の年賀状では、渋沢翁の言葉を引用させていただきました。

「幸福を求むる者は夢なかるべからず」

幸福を求める者は、夢を持たなければならない。というものです。

私にとっての幸福とは、区民の皆さまの笑顔であり、幸せです。

このために、私は政治家を志し、区長に就任し5期20年。区民の皆さまや北区議会、本日お越しいただいた多くの関係者の皆さまのご協力をいただきながら、区民の幸せのため、北区のために努めてまいりました。

この困難な時代にあって、区民の皆さまが幸せを実感できる北区を作るためには「区民とともに」の基本姿勢のもと、多くの皆さまの声を伺いながら、次代に繋がる夢を描くことが必要です。

この2年間、新たな北区の将来像を定める「北区基本構想」の策定に向けて、各団体や北区議会の代表ほか、区内の子どもたちなど、多くの皆さまからご意見をいただきながら、議論を進めてまいりました。

この秋には、新たな基本構想を策定し、新たな北区の将来像のもとで、基本計画を取りまとめ、施策を展開し、区民の皆さまと一緒に未来を築いてまいりたいと考えています。

区民の皆さまには、引き続き、温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、令和5年の年頭にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。

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