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掲載開始日:2024年1月4日

最終更新日:2024年1月4日

令和6年区長年頭の挨拶

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 はじめに、この度の 能登半島地震で、亡くなられた方々の ご冥福をお祈り致しますとともに、そのご家族、被災された全ての皆さまに、心からの お悔やみと お見舞いを申し上げます。 

 令和6年の新春を迎えるにあたり、皆さまに謹んでご挨拶申し上げます。
 本日はこのように 区内各界の皆さまと、一同に会し、また、今回は初めて、賀詞交歓会を オンライン中継で配信 させていただいております。
中継をご覧の皆さまにも、ご挨拶できますこと、ありがたく、また、嬉しく思います。

皆さまには北区政に対し、日頃から温かいご支援とご協力をいただいておりますことに、心から厚く御礼申し上げます。いつもありがとうございます。
また、本日は、国会、都議会、区議会の皆さま、渋沢翁との連携事業でお世話になっている、深谷市小島市長と 多くのご来賓の ご臨席をいただきましたこと、重ねて御礼申し上げます。

さて、昨年は「変革」の年でありました。コロナが5類に移行し、人々の活動が本格的に再開、コロナの4年間とは、もっと言えば、コロナ前とも 違った生活や仕事の仕方に 変化をした年では なかったでしょうか。
そして、北区政においても 4月の統一地方選挙で 区長とともに、区議会が改選され 新たな体制となり、「区民の皆さまを第一に考え、行動する区政」、「真に区民のための北区」を 実現するため、これまでの 区役所の時間的感覚、金銭的感覚など 慣例を打ち破り、スピード感を持った様々な変革に取り組んでまいりました。
まず、役所の縦割りを解消し、区民との連携を所管する「しごと連携担当室」を設置。
行政手続きの利便性を向上 させるため、デジタル化推進の基盤づくり。
特別養護老人ホームの待機者を減らすため 募集回数を増やす制度改定。
学校給食費の 恒久的な無償化 に踏み切るなど、新規事業の構築や 迅速な補正予算編成での対応をはかりました。
また、区内事業者や 関係団体の皆さまをはじめ、各種 企業や 他自治体との連携、取組みにも力を入れ、新たな公民連携の形を創り出しながら、都市間交流を 推進するなど 区役所の体制 整備も大胆に推し 進めてまいりました。
北区政の変化の兆しを、明るい未来を 少しでも区民の皆さまに 感じて いただけたでしょうか。

そして令和6年は「本格的に進める年」をテーマとし、区民生活向上のための取り組みを長期的、短期的 それぞれの視点で計画的に進めていく、初年度と考えています。
今年は基本構想の 将来像を実現 すべく、7つの 主要政策を 柱とした、新たな「北区基本計画」を策定し、北区が進むべき 方向性を示して まいります。
また、その政策を 具体的に 実施 していくための実行プランである「北区中期計画」、そして 資源 調達や 事業の効果的、効率的な経営方針を示す「北区 経営改革プラン」をそれぞれ策定し、新たなスタートをしてまいります。

それではここで、北区政の現況と 今年の主要課題の一端をご説明 申し上げます。

1つ目の主要政策「区民サービスNo.1の行財政改革」では
まず DXを強力に 推進 するため「(仮称)北区 デジタル 推進条例」を制定 するとともに、新たな 専管組織を設置し、区役所の デジタル化・DX化を進め、マイ ナンバーカード等を利用した、申請書を「書かない窓口」の開始や、「(仮称)遺族サポートデスク」の新設を進めるなど、区民サービスの向上を実現 してまいります。
また、安定的な 行財政運営を維持 するため、「北区 公共施設等 総合 管理計画」を改定し、区有施設の 有効活用を推進 するとともに、債券の更なる 積極的な運用や、国や東京都との 連携強化による、補助金等 財源の確保にも努めてまいります。
そして、デジタル化や メンタルケアも含めた 研修体制の見直しなど、健康経営による 職員の 働き方 改革を進め、区民サービスの向上に向け 取り組みます。

2つ目の主要政策「子どもの幸せNo.1」では、
「(仮称) 北区 子どもの権利と 幸せに関する 条例」を制定し、子どもの視点や 意見を区政に反映しながら、子どもを 社会全体で 育てていく意識を高め、母子保健と 子育て施策を一体的に 推進する体制を、新たに構築し、妊娠期から 子育て期 までの、切れ目のない 伴走型支援のほか、多様な 保育サービスの充実 にも 努めてまいります。
教育の分野では、北区 初となる 施設一体型 小中一貫校、都の北 学園の今年4月の開校とともに 知見を深め、学校 ファミリーを軸とした 小中一貫教育の 更なる 充実を図ります。
子どもたちの 心と体を守るため、1人1台端末を活用した 相談体制の強化や、不登校 児童・生徒の 選択肢や、活動が広がるための 取組みに力を入れてまいります。
また、教育環境の充実に向け、ほりふな中学校、赤羽台西小学校、十条小学校の改築に向けて 準備を進めてまいるほか、滝野川第四小学校、やばた小学校、豊川小学校のリノベーション事業も実施してまいります。

3つ目の主要政策「つながる医療・福祉No.1」では、
高齢者の元気につながる 社会参加や 就労支援の充実 とともに
障害者入所施設の整備を、計画事業に位置付け、方向性をお示しすること。
また、認知症対策の一環として、補聴器の購入費 助成や介護事業者支援の充実 とともに、各 高齢者 あんしんセンターに、生活支援コーディネーターを配置し、区内の地域資源の把握と 特性に応じた ネットワークを構築、伴走型支援を 更に進め、誰もが、いきがいを感じられる、地域 共生社会の実現に取り組んでまいります。

4つ目の主要政策「経済と環境の 好循環を 地域力で創出」では、
「北区 産業活性化ビジョン」の改定を 前倒しで進め、DX支援、事業承継、アント プレナーシップへの取り組み、デザイン経営支援、シビックプライドの醸成など、コロナ後の 社会情勢をとらえた 産業振興策を推進し、新たな 事業にもチャレンジ してまいります。
合わせて、コロナや 物価高騰 融資の借換制度など、区内 中小企業者の資金繰りを支援し、経営の安定化に向けた取組みや、商店街支援 強化を進めてまいります。
環境の分野では、ゼロカーボンシティを 実現 するため、プラスチックの 資源回収を始めとする リサイクルの推進や、ごみの減量化 に向け、更なる取組みを推進 するとともに、友好都市等 との カーボンオフセットの実現に 向けた 協議や 子ども達への 環境学習を進めてまいります。
北区の経済をけん引する 区内産業の活性化を図り、環境 政策と連動した 好循環を創出し、地域力を高めてまいります。

5つ目の主要政策「安全・安心No.1の防災と 北区強靭化」では、
大規模 水害時の 対応強化に向け、個別 避難計画の作成とともに、高台 避難場所の拡充、垂直 避難の新たな 位置付け、また 災害時における 帰宅困難者対策の強化と 緊急 医療救護所や 福祉避難所の開設訓練を積極的に実施 するほか、補正予算も編成し、前倒しで取り組んできた 防災分野における デジタル化を 本格 稼働し、災害情報をわかりやすく プッシュ型で機能 させてまいります。
災害は今日、起こるかもしれません。区長として、防災対策の重要性を改めて認識し、北区強靭化の取り組みを 区民の皆さまの命に直結する、緊急度の高い施策として、緊張感とスピード感をもって進めてまいります。

6つ目の主要政策「100年先を見据えた まちづくり!」では、
まず、赤羽駅 東口周辺の、まちづくり 基本計画の策定に向け.更なる検討、王子駅周辺では、王子 共創会議での検討と、新庁舎建設における 基本設計に加え、にぎわい創出の検討、また 東十条駅周辺では、まちづくり ガイドラインの策定に向け、関係事業者をはじめ、地域の皆さまとともに、議論を進めてまいります。
これら 駅周辺のまちづくりについて、多くの方々のご意見と ご理解を得られるよう 会議のオンライン配信なども 更に活用してまいります。
また、地域 公共交通では 浮間地域での コミュニティバス 試験運行を 開始するほか、新たに デマンド型 交通の 実証実験 開始に向け、赤羽西地域・王子東地域を対象に 実施エリア・運行計画等の 検討を進めてまいります。
エリアマネジメントや エリアデザインを活用し、地域の特色を活かした、公民連携で 先進性のある、みんなで創る まちづくりを推進してまいります。
 
7つ目の主要政策「文化・芸術・スポーツを 区民目線で活性化!」では、
「北区 スポーツ推進計画」の改定を進め、スポーツ施設のあり方や 活用を推進 するほか、北区 スポーツ大使の 日テレ・東京 ヴェルディベレーザや オリンピアンを はじめとする トップアスリートや 区内の大学等と 連携しながら「トップアスリートのまち・北区」を推し進めてまいります。
また、令和8年の 開設に向けて「(仮称)芥川龍之介 記念館」、「中里貝塚 史跡広場」の議論を進めてまいります。 
そして 埼玉県深谷市に生まれ、晩年から亡くなるまで、我が 北区飛鳥山に居を構え、近代 日本経済と 福祉の発展を導いた 渋沢栄一翁が今年7月3日、新一万円札の 肖像となる事に 合わせて、渋沢翁が愛した茶室「無心庵」の再興をはじめ、区民の皆さまや 関係自治体等と 様々な 取り組みを行う「新紙幣 発行 カウントダウン プロジェクト」を推進し 北区を盛り上げて参ります!
文化・芸術・スポーツの力を通じ、シティ プロモーションとも 連携した、魅力ある まちづくりを進めてまいります。

以上、北区政の現況と 主要課題の一端を申し上げました。

現在の社会・経済情勢は コロナ禍を乗り越え、雇用・所得環境が改善する下で、景気の 継続的な回復が 期待されています。
一方で、国際的な 原材料 価格の上昇や 円安による 物価高が続いており、世界的な 金融 資本市場の変動等の 影響にも 注意が 必要となるなど、区政運営は 予断を 許せる状況では ありません。
こうした中にあっても、多くの 区民の皆さまから、「もっと北区を前に進めてほしい。」、「もっと北区を良くしたい。」というお声や 想いを忘れることなく、職員一同共有しながら、区民生活を守り 常に 区民の皆さまの、豊かで 幸せな暮らし の実現を 第一に考え、区政運営を 力強く 進めていく 決意です。
渋沢栄一翁の言葉に
「世の人が 元気をなくしており、社会の発展が 停滞している。今までの仕事を守って 間違いなく するよりも、更に大きな計画をして 発展させ 世界と競争するのが よいのだ。」とあります。

今こそ 渋沢翁の精神を受け継ぎ、北区発展と 区民福祉の向上に向け、大きな 夢を抱き、失敗を恐れず、何が 区民の豊かさを 生むのか、新たな 試みや、さまざまな 取組みを通じて、挑戦し 続けることで 人と人が繋がり 大きな力となって、北区を 前進させると 確信しています。

令和6年が 「前に進む年」となるよう、区民の皆さま、区政の推進にあたり 二元代表制の一翼を担う 区議会の皆さま、そして 関係者 全ての皆さまと、公民連携で 「みんなで創る。北区新時代!」実現に向け、引き続き あたたかなご理解と ご協力を賜りますよう、心から お願い申し上げ、年頭にあたりましての ご挨拶とさせていただきます。

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