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最終更新日:2020年5月2日
東京都北区指定有形文化財(考古資料)
平成10年10月13日指定
御殿前遺跡は、武蔵国豊島郡衙(ぐんが 古代の地方役所)に位置づけられ、区の史跡に指定されています。土器群が見つかった祭祀遺構は、郡庁と館の中間に位置した、直径3メートル、深さ2メートルのすり鉢状に掘り込まれた大きな穴です。
出土した土器は、土師器(はじき)と呼ばれるもので、杯(つき)2点、高杯(たかつき)2点、壺1点の計5点です。このうち杯1点と高杯2点は、当時の都城がある大和地方で製作された畿内産土師器です。畿内産土師器には、暗文(あんもん)と呼ばれる精密な細かい線が放射状やらせん状に施されており、仏教文化の一要素として招来された、佐波理碗(さわりわん)を主とする金属容器の光沢や質感を模倣することによって成立したとされています。
北区飛鳥山博物館
常設展示 律令社会と豊島郡衙