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最終更新日:2020年5月2日
東京都指定有形文化財(考古資料)
平成16年3月10日指定
この丸木舟は落葉高木(らくようこうぼく)のニレ科ムクノキの一木を刳(く)りぬいて作られたものです。全長5.79メートル、最大幅0.72メートル、最大内深0.42メートルの大きさです。また、厚さは舟べりで2センチメートル、舟底で5センチメートルと薄く、丁寧な作りです。舟の表面を観察すると、所々焦げた個所があることから、火を使って焦がしながら石器で削り、刳り貫いたようです。縄文時代中期の中里遺跡は砂浜の海岸で、丸木舟はその渚に据えられたような状態で出土しました。おそらく縄文人はこの舟に乗って海へ出て、網などを使って漁をしていたのでしょう。中里遺跡からは壊れた土器の破片を網の錘として再利用した土器片錘(どきへんすい)も出土しています。
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常設展示 縄文人のくらし