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掲載開始日:2023年6月28日

最終更新日:2023年6月28日

「ドナルド・キーンさんの手料理」開催

230628-2-16月24日(土曜日)、北区滝野川文化センター(北区西ケ原1-23-3滝野川会館)で「ドナルド・キーンさんの手料理」と題した料理教室が開催された。これは北区滝野川文化センターが実施する特別講座で、料理研究家の伊藤由紀子氏が講師を務めた。
名誉区民であり、北区アンバサダーとしても活躍し、2019年2月に逝去されたドナルド・キーン氏は生前、北区・西ケ原の自宅に多くの客人を招き、中には氏自ら客人に手料理をふるまったという。氏が愛用したレシピは今なお残っており、今回は、それを再現するという企画で料理教室が開かれた。
調理実習の前段には、DVD「ドナルド・キーン―日本そして東京都北区―」(2014年北区広報課制作)の上映があり、ドナルド・キーン氏の足跡と功績を学び、地元の霜降り銀座商店街で買い物をする様子等を視聴した。
また、講座の前後1週間ほど、滝野川会館2階でドナルド・キーン氏の写真と年譜の展示も行った。

(写真:手料理で客人をもてなしたドナルド・キーン氏(ドナルド・キーン財団提供))

ドナルド・キーン氏は、生前、旧古河庭園を望む北区西ケ原の自宅に客人を招き、キーン氏自ら手料理をふるまったこともしばしばあったという。氏愛用のレシピ集は今なお残っており、令和5年3月に旧古河庭園内の大谷美術館で開催された企画展「キーン先生の西ケ原日乗」にもその一部が公開され、観覧者からは「食べてみたい」との声も寄せられた。
今回の企画は、このような声を受け、北区立滝野川文化センター(指定管理者・(株)旺栄)が発案し、(一財)ドナルド・キーン財団協力のもと、キーン氏の手料理を再現する料理教室が開かれたもの。講座には多数の応募があり、抽選の結果19人の方が参加した。
受講生は、料理研究家の伊藤由紀子氏作成のレシピでキーン氏の手料理「チキンとアボカドのクリーム」を再現し、実食した。伊藤氏は「火加減に注意して。調味料は塩と胡椒だけで想像以上に美味しくできます」とアドバイスする。
講座には、ご子息のキーン誠己さんも参加され、貴重なお話を披露。「父が最もよく作ったのはステーキ。その次がこのチキンとアボカドのクリーム。今日はみなさんがとても楽しく料理してくれて、父は天国で喜んでいるでしょう」と話した。
参加した20代の女性は「中学校の授業でキーン先生の著書を勉強しました。お料理を作れたので楽しかったです」。60代の女性は「短時間で美味しい料理ができました。息子さんの貴重なお話も楽しかったです」と話してくれた。
(ドナルド・キーン氏愛用のレシピ集は『The New York Times 60-minute gourmet』1979)

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料理教室の様子(伊藤先生のデモンストレーション)

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キーン誠己さんも試食

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再現された「チキンとアボカドのクリーム」。(二つのお皿は、ドナルド・キーン氏が使用されていたお皿で、当日息子さんが持参された)

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いただきます!

(令和5年6月28日プレスリリース)

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滝野川文化センター
電話番号:03-5394-1230