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掲載開始日:2023年8月23日
最終更新日:2023年8月23日
8月8日(火曜日)、清掃工場や埋立処分場の見学を行う「エコエコツアー2023第2回」が開催された。これは、リサイクル啓発活動の一環として、区内在住・在学の児童とその保護者を対象にリサイクル施設やごみ処理施設の見学をするもの。小学4年生を中心とした児童と保護者25人が参加した。各施設で、ごみが燃やされる過程や、ごみを燃やした後の灰が埋め立てられる過程を見学。参加者らは、家庭から集められたごみが、どのように処理され、埋め立てられ、また資源化されるのかを楽しみながら学んでいた様子だった。
(写真:ごみを収集した清掃車がプラットフォームで振り分けられる様子を見学する親子)
北区では、リサイクル啓発活動の一環として、平成12年から(令和2・3年度は新型コロナウイルス感染症対策のため中止)区内在住・在学の児童とその保護者を対象に、リサイクル施設やごみ処理施設の見学をするバスツアー「エコエコツアー」を実施している。この日は、区内在住・在学の小学4年生を中心とした児童や保護者25人が参加し、各施設で、ごみが燃やされる過程や、最終的に埋め立てられるまでの過程を見学し、家庭から集められたごみの処理や資源化について学ぶ一日となった。
最初に東京23区の可燃ごみの中間処理を行う新江東清掃工場を訪問。清掃車がごみをごみバンカ(ごみを燃やすまでためておくところ)に投入するプラットフォームでは、各地域でごみの収集を終えた清掃車が指定された投入口へと振り分けられ、ごみを投入する様子を見学し、子ども達からは「すごい迫力!」といった声が上がり、一度に収集されるごみの量に驚いていた。また、ごみバンカでごみをかき混ぜて焼却炉に投入する過程では、大型のクレーンがごみを持ち上げる様子を見て、「クレーンは同時に何台動かせるのか」「持ち上げられたごみはどこに運ばれるのか」など多くの質問が寄せられ、興味津々の様子であった。
その後、焼却されたごみを、コンテナ車やダンプ車で運搬して埋め立てる中央防波堤埋立処分場に移動。ごみを3メートル積み、その上に50センチの厚さの土をかぶせ、これを繰り返し30メートルの高さまで埋め立てる方法を「サンドイッチ工法」といい、この工法で埋め立てられたごみを実際に見学した際には、バスの中から子どもたちはカメラで撮影したり、じっくり観察するなど関心を寄せている様子であった。また、東京23区内で唯一の粗大ごみ破砕処理施設では、さいの目状に切られた畳が積み上げられている様子を見て、驚きの声が上がっていた。現在、埋立てが行われている新海面処分場が東京23区のごみの最後の埋立処分場であり、あと50年ほどでいっぱいになってしまう見込みである。できるだけ長く埋立処分場にごみを埋め立てられるよう、一人ひとりが3R(Reduce、Reuse、Recycle)を心掛けることが大切だという話を聞き、参加者にとっては改めて家庭でのごみの分別等の心がけが大切であることを実感した様子であった。
参加した児童は、「清掃車が運んできたごみを、大きなクレーンで掴んだり離したりする様子が一番印象に残った。一日のごみの量が本当に多いのだと驚いた。普段から、使い回しできるものは何度も使用し、再利用できるものは工作で使うなど心掛けてはいるが、これからは今以上に3Rを意識して生活したいと思う。」と話してくれた。
(令和5年8月23日プレスリリース)
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