ここから本文です。
掲載開始日:2023年11月2日
最終更新日:2023年11月2日
10月30日(日曜日)、浮間舟渡テニスコート(浮間4-27-1)で、「テニスフェスティバル2023」を開催し、小学生から高齢者までの26名が参加した。これは、障害の有無に関わらずアスリートとの車いすテニス体験を通じて、区民の障害者スポーツへの理解・関心を深める目的で開催するもの。
2016年リオデジャネイロパラリンピック(男子ダブルス)で銅メダルを獲得した齋田悟司(さいたさとし)選手と2008年北京パラリンピック出場の藤本佳伸(ふじもとよしのぶ)選手らを講師として迎え、約3時間の直接指導や交流イベントが行われた。参加者たちは、ハの字型に車輪が傾いた競技用車いすの扱い方等に苦戦しながらも、障害者スポーツの奥深さや面白さを感じ取っていた。
(写真:齋田選手から指導を受ける様子)
北区では、区民の障害者スポーツに対する理解・関心を深めてもらおうと、障害のある方もない方も一緒にスポーツ体験をする「北区ハートスポーツフェスタ」や、障害者週間に合わせて「障害者週間記念講演会」を開催するなど、様々な取り組みを行っている。
これらの取り組みの一環として、この日、浮間舟渡テニスコートで『テニスフェスティバル2023』を開催。2003年に日本人選手として初めて国際テニス連盟から「世界車いすテニスプレイヤー賞」を受賞し、パラリンピックで数々のメダルを獲得した齋田悟司選手、2008年の北京パラリンピックに出場している藤本佳伸選手らを講師として迎え、参加者26名とともに、約3時間にわたり車いすテニスの直接指導やパラリンピアンと参加者との交流イベントなどを行った。
障害のある方もない方も一緒になって体験する車いすテニス体験会では、まず講師から車いすの扱い方の指導を受けた後、ボールを打つことに挑戦。参加者たちはラケットを持ちながら慣れない車いすの扱いに悪戦苦闘していたが、「ひとこぎ目を大きくするとボールを追うのが楽になります」「ボールを打つギリギリまで車輪から手を離さないようにしよう」などアドバイスを受けて徐々に慣れ、軽快に動きながらショットを決めていた。そのほか、両選手やコーチと対戦する交流会では、アスリートが繰り出すスピードある鋭いショットに歓声が上がるなど、大いに盛りあがりをみせるイベントとなった。
齋田選手は「多くの皆さんに車いすテニスを体験していただき、この一日で上達していく姿に驚きました。この競技の面白さを知っていただけたのではないかと嬉しく思います」と話し、藤本選手は「今後も自分が色々な場でテニスをすることで、多くの人に、車いすに乗ってテニスをする人がいるという認識が広がって欲しいです」と話してくれた。
親子で参加した小学生の児童は、「車いすに乗ってボールを打つのはとても難しかったけど、楽しかったです。選手は車いすに乗っていても、凄く速いボールを打っていたのでびっくりしました。」と嬉しそうに話していた。
14歳から車いすテニスを始める。1996年アトランタ大会から6大会連続パラリンピック出場。2003年、日本人選手としては初めて国際テニス連盟が選出する世界車いすテニスプレイヤー賞を受賞。株式会社シグマクシスに所属し、車いすテニスプレイヤーとして活躍中。
23歳から車いすテニスを始める。2007年、2018年とWorld Team Cup(国別対抗戦)に日本代表として参加し、優勝メンバーの一員になるなど、現在も車いすテニスプレイヤーとして活躍中。株式会社GA Technologiesに所属。
(令和5年11月2日プレスリリース)
お問い合わせ
所属課室:地域振興部スポーツ推進課
電話番号:03-5390-1134