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掲載開始日:2023年11月21日

最終更新日:2023年11月21日

旧古河庭園でまもなく紅葉の見頃を迎える

231121_1_1旧古河庭園(西ケ原1-27-39)内の日本庭園で、モミジをはじめとする約220本の木々がまもなく紅葉の見頃を迎える。
秋の深まりを感じるこの日、園内の日本庭園では、所々朱色や黄色に色づいた木々と常緑樹の緑とのコントラストなど、美しい秋景色に多くの来園者が魅了されていた。
午前9時から午後5時(入園は午後4時30分)まで。入園料150円、65歳以上は70円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生無料)。

(写真:紅葉と松の雪吊り(11月20日撮影))

旧古河庭園(西ケ原1-27-39)は、武蔵野台地の高低差を活かし、高台には洋館を建て、斜面には洋風庭園、低地には日本庭園を配したのが特徴。春と秋に洋風庭園に美しく咲き誇るバラが特に有名だが、毎年、秋の深まる11月ごろには、京都の著名な庭師で七代目植治こと小川治兵衛が手がけた回遊式の日本庭園が紅に染まる景色を楽しむことができる。今年は季節外れの温かい気温が続いた影響で、見頃は11月下旬から12月上旬となる予定。
 朝の冷え込みに秋の深まりを感じるこの日、同園の日本庭園では、モミジをはじめとする約220本の木々が所々色づき始めていた。見頃を迎えたころには、銅色や金色、燃えるような朱色に染まる木々と「心字池*1」を中心とした常緑樹の緑とのコントラストや、紅葉に映える大きな雪見灯籠、手水鉢に浮かべた色とりどりのモミジの葉など、園内では様々なスポットから紅葉を楽しむことができる。さらに、展望台から鮮やかに色付いた木々を見渡す眺めは、まさに絶景。高低差を活かした造りの同園ならではの景色を観賞することができる。また、旧古河庭園は美しく色づいた紅葉とともに秋バラも楽しむことができる都内でも珍しいスポット。秋バラは12月上旬まで咲いており、旧古河庭園ならではの独特の景色を紅葉とともに鑑賞することができる。
紅葉と日本庭園の様子を撮影していた区内在住の男性は、「緑色の葉と所々の紅葉が良い味を出してくれている。また、見頃を迎えたころに撮影しに来る予定です。秋バラと紅葉と日本庭園が一度に楽しめるので、とても充実した庭園散策になりました。」と笑顔で話してくれた。
また、同園では12月3日(日曜日)まで秋を彩るイベント「紅葉とバラ、和と洋の秋」を開催中。期間中は演奏会や臨時売店の出店、庭園ガイドなども行われる。洋風だけに留まらない、旧古河庭園の趣ある秋景色と日本の伝統文化の共演が堪能できる。

*1 心字池

 「心」の字に似せて、鞍馬平石や伊予青石などで造られた池。池を眺める要となる「船着石」があり、正面には「荒磯」、雪見灯籠、枯滝、そして背後には築山が見られる。

<参考>

 旧古河庭園は、もとは明治の元勲・陸奥宗光の邸宅だった。宗光の次男が古河家初代古河市兵衛の養子となったのち、古河家の所有となった。土地の高低差を利用し、和洋両庭園を巧みに調和させている。現在の洋館は大正6(1917)年竣工。
ルネサンス風の洋館と、バラ園を中心とした洋風庭園は鹿鳴館や旧岩崎庭園洋館などを手がけたイギリスの建築家ジョサイア・コンドル(1852~1920年)の設計によるもの。また、日本庭園の作庭者は、京都の庭師・植治こと小川治兵衛(1860~1933年)で、洋風庭園にも勝るとも劣らない魅力的な名園を造りあげている。大正初期の庭園の原型を留める貴重な存在であることから、平成18(2006)年1月、国の名勝に指定された文化財庭園。面積は、30,780.86平方メートル。
 

(令和5年11月21日プレスリリース)

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