第11回「比べて読もう新聞コンクール」表彰式を開催

12月4日（月曜日）、第11回「比べて読もう新聞コンクール」の表彰式（主催：北区教育委員会、北区新聞販売同業組合）が、北とぴあつつじホール（王子1-11-1）で行われた。
このコンクールは区内在学の小・中学生が、興味をもった2つ以上の新聞記事をもとに各自でテーマを決め、各々の記事を比較して感想や意見などをまとめて応募するもの。
6,830点の応募の中から審査を経て入賞作品が決定し、北区長賞（最優秀賞）に選ばれた中谷　優姫（なかや　ゆき）さん（北区立十条富士見中学校2年）をはじめとした受賞者40名に表彰状や楯、副賞等が授与された。

_{（写真：北区長賞を受賞した中谷 優姫さん（右）とやまだ 加奈子北区長（左））}

 

北区では、新聞を活用した授業を行うことで、新聞に親しみ、社会の出来事や仕組みに興味をもってもらうとともに、子どもたちの思考力・判断力・表現力等を育成しようと「新聞大好きプロジェクト」を平成22年度からスタート。区立小・中学校で、新聞を活用した授業や始業前に新聞を読んで記事の感想・意見をまとめる「NIEタイム」の設定など、それぞれの学校の実態に合わせた取組を行っている。
このプロジェクトの一環として平成25年から「比べて読もう新聞コンクール」を開催。区内在学の小・中学生を対象に子どもたちの情報活用能力や社会への関心を高めることを目的としている。子どもたちが各自興味をもった記事を2つ以上読み比べ、自身の考えや気づいたこと、提案などを記入して応募する。
11回目を迎えた今回は、今年9月に作品を募集したところ、6,830点の応募があった。北区教育長、教育振興部長、北区新聞販売同業組合や新聞社関係者、NIE関係者、教職員で構成される審査員による審査の結果、北区長賞（最優秀賞）・北区議会議長賞（小学校1～3年生対象）・北区教育委員会賞・審査員特別賞（北区新聞販売同業組合賞）各1点、新聞各社賞6点、優秀賞10点、奨励賞20点、学校賞2校を決定し、表彰状や楯、副賞等が贈られた。
　この日の表彰式では、やまだ加奈子北区長が「今日のインターネット社会の中で、情報の信憑性の高い新聞を読み、どう解釈し、比べ、自分のものとして表現していくかを考えることは、最も大切な主体的学びの一つだと思います。新聞をはじめとした様々な情報をしっかり捉え、共有し、意見交換により知識を深めるものとしてこれからも取り組んでほしいと思います。」と受賞者へ話した。
『区別と差別』をテーマにした作品で北区長賞を受賞した中谷　優姫（なかや　ゆき）さんは「新聞を読むことは、自分の考えを膨らませ行動するきっかけとなるとても大切なことだと思います。今回、新聞でジェンダー問題に触れ、この問題を解決するためには、トランスジェンダーの方々が不愉快にならないためにはどうしたら良いか、ということに視点を向けることだと考えました。「差別」と「区別」の違いを理解していくことがこれからの社会にはとても大切なことだと思います。これからも新聞を読み、幅広い知識と視野をもって、考え行動していきたいです。」と話した。
　入賞作品は、北区公式ホームページに上位4賞を掲載するほか、北とぴあ1階区民プラザ等でも上位4賞、各新聞社賞、優秀賞を展示する。
 

＜参考＞ 令和5年度 第11回「比べて読もう新聞コンクール」審査結果

賞	受賞者	学校	学年	テーマ
北区長賞 （最優秀賞）	中谷 優姫	十条富士見中学校	2	区別と差別
北区議会議長賞 （小学校1～3年生対象）	坂下 未夏	稲田小学校	3	天才も努力している
北区教育委員会賞	澤田 拓武	王子桜中学校	1	義足に子どもの夢をのせて
審査員特別賞 （北区新聞販売同業組合賞）	髙玉 紗樹也	西ケ原小学校	4	競争？協力？ゴールは同じ？
朝日新聞社賞	原田 亘	滝野川第二小学校	6	留学生の日本語教育
産経新聞社賞	石川 明莉	稲付中学校	2	「過去のこと」では済まされない 現代社会に通じる第二次世界大戦
東京新聞賞	河野 花那	堀船中学校	2	福島第一原発の処理水海洋放出について
毎日新聞社賞	倉澤 夏希	西浮間小学校	5	バスケ大ぎゃく転 時代は動いた
読売新聞社賞	佐藤 朝陽	王子第二小学校	4	自分の力をだれかのために使うこと
日本経済新聞社賞	髙田 結子	豊川小学校	6	戦争と平和について考える～みんなが幸せになるために～

 

北区新聞大好きプロジェクトマスコットキャラクター
　「うさNIE（にー）」

 

（令和5年12月5日プレスリリース）