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最終更新日:2022年4月6日

令和3年度 校長・副校長講話(2学期)

卒業式 式辞(3月25日、校長)

 校庭の桜の花が、春の光に包まれ、皆さんの旅立ちをお祝いするかのように咲き始めています。54名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 今年度も、新型コロナウイルス感染症対策のため、保護者の方々と先生たち、そして5年生のみの参加となりました。それでも、このような形ではありますが、本日、王子第三小学校において卒業式が開催できたことを、心から嬉しく思います。

 さて、皆さんは、競泳の池江璃花子選手を知っているでしょうか。競技人生で絶好調だった18歳のときに突然白血病を発症し、壮絶な闘病の末に奇跡的な復活を果たした選手です。

 池江選手は、3歳の頃から水泳を始め、中学1年生で出場したジュニアオリンピック競技会の3種目で優勝、うち2種目で中学生の新記録を出しました。16歳のときのリオデジャネイロオリンピックでは、日本人選手最多となる7種目に出場。さらに、17歳のときには日本選手権で女子史上初となる5冠を達成。18歳のときには6個の日本記録を更新し、同じ年のアジア大会では史上初となる6冠を達成。大会の最優秀選手(MVP)に選ばれました。

 このような輝かしい記録を出し続けていた池江選手ですが、18歳のとき、オーストラリアでの合宿中に、突然、急性リンパ性白血病が発症し、長い入院生活が始まります。投与した薬の副作用などもあり、治療にあたる毎日は過酷を極め、「思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどい」とSNSに投稿しました。看病するお母さんに「死にたい」と話し、体重は15キロ以上減ったそうです。高校の卒業式にも参加できず、辛く苦しい日々を過ごしました。

 しかし、そんな環境の中でも池江選手は決して希望を失いませんでした。辛い治療に専念し、厳しいリハビリを続けた結果、奇跡的な復活を果たします。20歳の誕生日の翌月、白血病の発症から約1年7か月後に東京都内で開かれた水泳大会に出場を果たすと、次の年の日本選手権では100メートルバタフライで優勝をつかみとり、東京オリンピックの代表に内定しました。そして、昨年行われた東京オリンピックではリレー3種目に出場し、復活した姿を世界中にアピールしました。

 若くしてこのように辛い経験をした池江選手は、マスコミのインタビューなどで素敵な言葉をいくつも残しています。本日は、そのうち2つを紹介します。

 一つめは、闘病中の言葉です。「私にとって競泳人生は大切なものです。ですが今は、完治を目指し、焦らず、周りの方々に支えていただきながら病気と戦っていきたいと思います。神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はない、と私は思っています。」
人は生きていれば、必ず試練の時、目の前に壁が立ちはだかるときがやってきます。その試練や壁の前に屈してしまうか、その試練や壁を乗り越えてまた一つ大きく成長するかは、本人の気持ち次第だと思います。

 そして、病気から回復した後に初めて優勝した時には、次のように言っています。「自分が勝てるのはずっと先のことだと思っていました。けれど、勝つための練習もしっかりやってきたし、努力は必ず報われるんだなと思いました。」

 人は生きていれば、苦しくても努力を続けなければならない場面が必ずあります。もちろんいくら努力を積み重ねても、結果として目標に届かないこともあるでしょう。でも、努力を続けること、それ自体が自分を成長させ、次のステップへと導いてくれるものだと思います。

 「乗り越えられない壁はない。」「努力は必ず報われる。」この2つの言葉を、本日、王子第三小学校を卒業していく皆さんに贈ります。

 さて、保護者の皆様、本日のお子様のご卒業、誠におめでとうございます。2年余りにわたるコロナ禍の中、子どもたちはここまで、本当によく頑張ってきました。私は、王三小を巣立っていくこの54名の卒業生一人一人を、心から誇りに思います。「卒業おめでとう。」そして「頑張ったね。」ぜひねぎらいの言葉をかけてあげてください。卒業までの6年間、本校に寄せていただきました温かいお力添えに、心より感謝申し上げます。

 最後に、6年生の皆さん。皆さんがこれからの人生で試練にぶつかった時、努力を続けることが辛くなった時には、ぜひ今日の池江璃花子選手の話を、そしてその言葉を思い出してください。人生は自分の手で、自ら切り開くものです。

 王子第三小学校第94回卒業生、54名の前途に幸あれ。

 令和4年3月25日
                                                           東京都北区立王子第三小学校 校長 石原 淳

修了式の話(3月24日、校長)

 明日の卒業式を残し、今日で、令和3年度が終わります。4月の始業式で、校長先生がどんな話をしたか、覚えていますか。1年生は、入学式で校長先生がした話を覚えている人がいるでしょうか。

 1年生の皆さんには、入学式のとき、よく考えてあきらめずに勉強しよう、友達と仲よく元気に生活しよう、という話をしました。

 2年生の皆さんには、始業式で、もう1年生ではありません。立派な1年生のお手本になってくださいと話しました。

 3年生の皆さんには、もう「中学年」です。理科や社会、総合の勉強も始まるので頑張りましょう、と話しました。

 3組の皆さんには、新しい役割や新しく頑張ることに一生懸命取り組みましょう、と話しました。

 4年生の皆さんには、学校を2つに分けると、上級生の仲間に入ります。クラブ活動も始まって活躍する機会も増えるので頑張りましょう、と話しました。

 5年生の皆さんには、「高学年」の仲間入りをしました。6年生と共に委員会活動を行うなど、学校のために働く機会が増えます。力を合わせて頑張りましょう、と話しました。

 そして、6年生の皆さんには、いよいよ「最高学年」です、と話しました。6年生は「学校の顔」と言われ、6年生が素晴らしいと、「王子第三小学校は素晴らしい学校だ」と言われます。1年生から5年生をリードして、「最高学年」としての務めを立派に果たしてください、と激励の言葉を伝えました。

 さて、1年間、自分自身を振り返ってみて、どうですか。よく頑張れたな、と思う人、もう少しだったな、と思う人、それぞれでしょう。高学年の人は、クラスとして、学年としてもどうだったか、ぜひ振り返ってみてください。

 そして、1年生から5年生は、新しい学年で精一杯頑張ろう、という気持ちを胸に、4月6日に元気で登校してきてほしいと願っています。6年生は、王子第三小学校で過ごした6年間の思い出を胸に、中学校でも自分らしさを生かして活躍してほしいと思っています。

3.11(3月14日、校長)

 先週の金曜日、3月11日。学校の通用門に黒い玉と黒い布が付いた国旗、日の丸を掲揚しました。これがその写真です。登下校の時に見た人も多くいるでしょう。これは、今から11年前の3月11日に起こった東日本大震災という大きな地震で亡くなった、多くの方々を悼む気持ちを表したものもです。

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 この震災で犠牲になった方々は2万2000人以上で、これは北区の小学生と中学生の人数を足した数よりも多い人数です。それくらい大きく大変な災害だったのですね。

 今から、当時の東日本大震災でお亡くなりになった方々に黙祷を捧げます。多くの場合、黙祷は同じ日の同じ時間に行うのですが、今年の3月11日は金曜日で、地震の起こった午後2時46分は皆さんの下校した後だったため、全校朝会で行うこととしました。校内の先生方や主事さん方も、可能な方は一緒にお願いします。

 全員、起立。今から校長先生が「黙祷」と言います。そうしたら、1分間、「やめ」と言うまで、黙って目を閉じましょう。「黙祷」-

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 -「やめ」。全員、着席。

 では、少し東日本大震災の話をします。2011年、平成23年3月11日、午後2時46分。東北地方の三陸沖深さ24キロの地点でマグニチュード9.0の巨大地震が発生。東北地方を中心に最大震度7の揺れに襲われました。この地震や津波、火災などにより多くの方が亡くなったり行方不明になったりしました。さらに、福島第一原子力発電所で事故が起こり、避難せざるを得なくなる人もたくさん出ました。

 当時、皆さんは生まれていないか、生まれていてもまだ小さかったので、覚えている人はいないと思います。校長先生は担任の先生だったので、もう下校していたクラスの子どもたち全員が無事かどうか確認するために、一人一人電話したり家を訪ねたりしたのを覚えています。ニュースでも津波や火災の映像が繰り返し流れて、本当に大変な災害でした。

 地震などの災害は、いつ起こるか分かりません。地震が起こったら、持ち出す物はまとめてありますか。それはどこにありますか。家が被災した場合、避難する場所はどこですか。家族が別々の場所にいるときに大きな地震が起こって家がダメになった場合、みんなで合う場所はどこですか。ぜひ家族と一緒に確認しておいてください。

 最後は、いつもの言葉で終わります。一人に一つ、命を大切に。

目をとじれば平和が見える(3月7日、校長)

 今から1枚の絵を見せます。この絵はどんな場面を描いた絵でしょう。いろいろなことが想像できますね。

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 実は、今見せたのは絵の下半分で、上半分は隠してありました。絵の全体を見せると、このようになります。

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 どんな絵か分かりましたか。空を飛んでいるのは戦闘機で、爆弾かミサイルのようなものを地上に向けて発射しています。右の方では家のような建物が燃えています。これは、20年前ぐらいに戦争が起こっていた、当時のユーゴスラビアという国の11歳の子どもが描いた絵です。

 日本は第2次世界大戦、太平洋戦争の後、もう70年以上も戦争をしていませんが、今でも世界のあちこちで武力紛争と呼ばれる戦争状態になっている国や地域が多くあります。

 その一つが、この国旗の国です。さて、どこの国でしょう。最近は、毎日ニュースで取り上げられているので、この国旗を、またはこの国旗の色をニュースなどで見たという人も多くいるでしょう。今、ロシアという国の軍隊が侵攻してきて、国の中が戦争状態になってしまっているウクライナという国です。

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 先月の2月24日、ロシアという国が突然隣の国のウクライナに軍事侵攻を始めました。ウクライナの人たちは自分たちの国を攻められたので、国土や国民を守るために武器を取って戦いました。その結果、戦争状態になったため、多くの人が傷つき、亡くなっています。学校も破壊され、みなさんぐらいの子どもも何人も亡くなっているようです。

 校長先生も戦争を直接経験したことはありませんが、戦争はとても悲惨でむごいものだと思います。3年生は「ちいちゃんのかげおくり」で、4年生は「一つの花」で、戦争がどれだけひどいものかを学んだと思います。他にも戦争に関する本を読んだことのある人は、戦争はひどい、戦争は起こってほしくないと感じたことがあると思います。

 きっとウクライナにいる子どもたちも、早くこの戦争状態が終わってほしいと願っていることでしょう。校長先生も、一刻も早くウクライナの人たち、ウクライナの子どもたちが安心して暮らせる日々が戻ってほしいと心から願っています。

 最後に。最初に見せた絵は、この「目をとじれば平和が見える」という本に載っています。これから一週間ぐらい、校長室の前にこの本を置いておきますので、興味のある人、気になった人は休み時間などにぜひ見てみてください。

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身近な野鳥(2月28日、副校長)

 明日から3月です。春はもうそこまでやってきていますが、まだまだ寒いですね。さてこの時期、朝の校庭巡視をしていると、正門の両側に植えているツバキに、メジロが来るのを時々見かけます。メジロはツバキの花を突いては次の枝や花に飛び移っています。さて、メジロは何をしていると思いますか。実は、蜜を吸いにきています。メジロの体は小さく、体重が軽いのでツバキの花にも簡単につかまることができます。

メジロの紹介
大きさ:12 cm(くちばしの先から羽の先まで)
食べ物:こん虫、クモ、果物(かじつ)、花の蜜
体のつくり
・頭やせなかが黄緑(きみどり)色で、のどが黄色い。
・クチバシは細くて長くなっている。
・舌は、ストローのようなつくりで、先がブラシのようになっている。
・目の周(まわ)りの白いリングが目だち、これが名前のもとになっている。

 最近、キジバトのつがいが校庭にやってきています。こちらの写真が王三小に来ているキジバトの姿です。実は、校舎や体育館に入ってしまったこともあります。もしかすると、巣作りに適した場所を探しているのではないでしょうか。

 実は、今から39年前(昭和58年)、キジバトのつがいが、王三小の校庭の木に巣をつくったそうです。そのことは新聞にも掲載されました。今では、王三小の学校だよりのタイトルにもなっていますね。キジバトは、つがいで仲良く協力し合い子育てをするので幸運の象徴として、家に巣が作られると幸せが訪れると考えられているそうです。王三小にも、幸せがたくさん訪れそうですね。
キジバトを見かけた時には、優しく見守ってくださいね。

 このように、かわいい野鳥を、身近な場所で見ることができます。みなさんも、ちょっと意識をして身近に住む生き物を見てください。きっと、素敵な気づきがあると思います。

北京・冬季オリンピック閉幕(2月21日、校長)

 みなさん、これが何のマークか分かりますか。そうですね。19日間に渡る熱戦が繰り広げられ、昨日、20日に閉会式が行われた北京の冬季オリンピックのエンブレムです。

 今回の北京オリンピックでは、日本人や日本チームの活躍もたくさん見られ、日本は金3個、銀6個、銅9個、合計で17個のメダルを獲得しました。メダルを取った選手にも、残念ながらメダルには届かなかった選手にも、感動をありがとう、とお礼を言いたい気持ちでいっぱいです。

 さて、ではこれは何のマークでしょう。さっきのものに似ていますね。これは、同じく北京で、3月4日から13日までの10日間に渡って開催される冬季パラリンピックのエンブレムです。オリンピックと同じく、きっと熱い戦いが繰り広げられると思うので、今から楽しみですね。

 ところで、みなさんはオリンピックの競技の数を知っていますか。2020年東京大会では、オリンピックで33競技、パラリンピックで22競技が行われました。このような競技のピクトグラムも話題になったので、何となく知っていた人もいるかも知れません。

 では、北京オリンピックとパラリンピックの競技の数はどれくらいだと思いますか。冬に行われるオリンピック・パラリンピックということで、夏のオリンピック・パラリンピックと比べて、競技の数は多いと思いますか。少ないと思いますか。

 正解は、このピクトグラムを見てみましょう。冬のオリンピック・パラリンピックは夏に比べて競技の数は少なく、オリンピックは15競技、パラリンピックは6競技だけになっています。やはり冬のオリンピックは、雪や氷の上でするスポーツという条件があるので、競技数も少なくなっているのですね。

 ちなみに、これから行われる北京パラリンピックの競技6つは、雪の上で行う競技としてアルペンスキー、クロスカントリースキー、バイアスロン、スノーボードの4つ、そして、氷の上で行う競技としてアイスホッケー、車いすカーリングの2つがあります。

 校長先生はカーリングの試合を見るのが好きですが、車椅子カーリングは、オリンピックのカーリングと違って、ブラシで表面をこするスイープがないので、より正確な投球が求められるそうです。どんな競技なのかまだ見たことがないので、今度ぜひ見てみようと思っています。

 3月4日から始まる北京パラリンピック。みなさんも気になる競技を見つけて、ぜひテレビなどで観戦してみてください。

北京・冬季オリンピック開幕(2月7日、校長)

 先週の金曜日、2月4日から、中国の北京で冬季オリンピックが開かれています。昨日は、スキーのジャンプノーマルヒルで、小林陵侑選手が、この競技で24年ぶりとなる金メダルを獲得しました。校長先生もテレビでライブで見ていて、とても感動しました。その他にも、アイスホッケー日本チーム「スマイルジャパン」が決勝トーナメントへの進出を決めたり、フィギュアスケート団体戦で現在3位まで順位を上げ、今日の結果次第でメダルを狙える状況になったりと、日本の選手やチームの活躍が報道されています。週末にテレビで見た人も多いかも知れません。

 さて、オリンピックは何年に一度開催されるか知っていますか。そうですね。4年ごとです。そして、夏と冬に開催されるので、2年ごとに、夏のオリンピックと冬のオリンピックが交互に行われることになります。去年は、1年遅れで夏のオリンピックが東京で行われたので、すぐ次の今年、冬のオリンピックが行われているのです。

 では、今まで日本で行われたオリンピックは何回あったでしょう。考えてみてください。答えは、4回です。最後の1回は去年の2020東京大会でしたが、あと3回はいつ頃、そして開催地はどこか知っていますか。全部考えるのは難しいと思うので、この表を見ながら考えてみましょう。

 最初は、1964年、昭和39年です。校長先生も生まれる前です。これは、夏のオリンピック、開催地は東京です。去年の2020東京大会は、東京で2回目のオリンピックだったのですね。

 次の2つ、1972年と1998年は、両方とも冬のオリンピックです。それぞれの開催地はどこでしょう。ヒントは、スキーなどの競技をするために、雪が降る場所で開催されています。

 答えは、1972年が札幌、1998年が長野です。札幌は北海道、長野は中部地方の都市です。札幌オリンピックの頃、校長先生はまだ小学校入学前だったので覚えていませんが、スキーのジャンプで日本選手がメダルを独占し、「日の丸飛行隊」という言葉が生まれたそうです。長野オリンピックは校長先生もテレビで見ていましたが、スキージャンプ、スピードスケートなどで、日本選手は5個の金メダル、さらに銀と銅を合わせて10個のメダルを獲得して、とても盛り上がりました。

 さて、北京オリンピックは、20日の日曜日まで開催されます。日本人選手の活躍を始め、たくさんの見所があると思います。ぜひ皆さんもテレビなどで興味ある競技を観戦してみてください。

節分(1月31日、副校長)

 2月3日は、節分です。1月28日(金)には、集会委員会の皆さんによる節分集会がありましたね。節分に関するクイズや劇、そして、クラスの代表者が「追い出したい鬼」を発表しました。みなさん一人一人も自分の「追い出したい鬼」を考えましたね。今日は節分の話をします。

 節分というのは季節を分けるという意味です。1年に4回あります。立春、立夏、立秋、立冬の前の日です。旧暦(昔の暦)でいうと立春は1年の始まり(つまりお正月)で、その前日の節分は、大晦日にあたります。それでこの節分が一番重要視されて、現在では節分と言えば2月3日ということになりました。

 ところで、みなさんは、節分には何をしますか。豆まきをしたり、恵方巻きや福豆(大豆をいったもの)を食べたりするお家もありますね。恵方巻は、その年の、縁起のいい方向「恵方」を向いて食べるので「恵方巻」と言います。今年の恵方は、北北西です。恵方巻には、七福神という神様にちなんで七つの具材が入っているものだそうです。食べると1年間、わざわいをさけられると言われています。

 節分でまく豆は、大豆をいったものです。大豆には、神様の力が宿ると考えられていて、悪い気をはらうとされています。豆をまいた後は、自分の年の数だけ、または、一つ多く食べるとその年は病気にならず長生きするといわれています。節分には、地方によって様々なやり方があるようです。詳しい意味や由来など興味のある人は、図書館やインターネットで調べてみてください。

 最後に、新型コロナウイルス感染症による感染拡大が止まりません。王子第三小学校でも現在3クラスが学級閉鎖となっています。朝の検温、手洗い、消毒、換気、不織布マスクの着用、ソーシャルディスタンスを保つ、給食は静かに食べるなど、みんなで感染予防に取り組みましょう。また、新型コロナウイルスにかかってしまった友達が出ても、「大丈夫?」「大変だったね」と、思いやりの言葉をかけられる人であってください。優しい気持ちを大切に、思いやりの心で行動してください。

 今年こそは、新型コロナウイルス鬼を退治できることを切に願っています。

大寒(1月24日、校長)

 このところ、毎日寒い日が続きますね。先週の1月20日(木曜日)は、「大寒」でした。大きいという字と寒いという字を書いて,「大寒」です。「大寒」は、一年中 で寒さが最も厳しくなるころという意味です。この「大寒」から,2月3日の「節分」までの間が、一年で一番寒い日が続くときと言われています。

 今日の東京の最低気温は5度でしたが、北海道で2番目に大きな都市、旭川では最低気温がマイナス9度でした。とっても寒そうですね。朝の通学もきっと大変だろうと思います。

 でも、過去の最低気温を調べてみると、先ほど紹介した北海道の旭川市で、明治35年(1902年)1月25日に、マイナス41度という気温が観測されたそうです。この記録は、100年以上たった今でも破られていません。ちなみに、世界では、1983年に、南極大陸にあるソビエト連邦、今のロシア連邦という国のボストーク基地で記録された、マイナス89.2度が最低気温の記録です。もう、どれくらい寒いのか想像がつかないですね。

 でも、今日の東京の最高気温は9度か10度くらいまで上がるそうです。外は、風は冷たいかもしれませんが、晴れているので日差しの温かさが感じられるかもしれません。長縄チャレンジも始まっています。体の調子がいいときは、ぜひ休み時間は外に出て、長縄などで元気に体を動かして、寒い冬を乗り切ってほしいと思います。

 そして、みんなで健康な体を作り、コロナに負けず楽しい学校生活を送っていきましょう。

書初め展(1月17日、校長)

 土曜日から、各学年の廊下にみなさんの書き初めが貼られ、書き初め展が開催されています。校長先生も全部の学年を見て回りましたが、どの学年も一生懸命丁寧に書いたことが分かる作品ばかりで、とても素晴らしいと思いました。

  さて、書き初めという文化はいつ頃から始まったか知っていますか。記録によると、1000年以上前の平安時代という頃から行われていたそうです。学校では11日と12日の席書会で書きましたが、昔ながらの書き初めは1月2日に行うのが良いとされていたそうです。

 昔は今と違ってパソコンもなく、文字は全て手書きでしたので、字が上手になりますように、という願いを込めて、一年の抱負、つまり頑張りたいことを筆と墨で書いていたそうです。今は、全国の小学校や中学校で、お手本を見ながら丁寧に書く、というやり方で行われています。

 3年生から6年生までは、書道家の高城先生に教えてもらいながら書きましたが、これは他の学校では体験できないことです。高城先生は、王子第三小学校の学校評議員というのになっている方なので、特別に王三小のみなさんに書き初めの指導をしてくださっているのです。とても嬉しいことですね。

 書き初め展は、今月末の28日、金曜日まで開催されています。ぜひ同じ学年や他の学年の友達の作品の良いところをたくさん見つけてほしいと思います。もちろん、落ち着いた気持ちで、廊下を走ったりしないで鑑賞してください。

コロナいじめ、コロナ差別はいけません(1月11日、校長)

 新型コロナウイルスは、新しいオミクロン株が流行し、東京都でも感染者が増えてきています。みなさんの家の人にもメールが届きましたが、○年○組の担任の○○先生は、1月6日にコロナの陽性判定が出たので、しばらく学校をお休みします。早く治ってくれるよう祈っています。

 さて、みなさんは、コロナ差別・コロナいじめを知っていますか。新型コロナにかかってしまった人、濃厚接触者になった人、それから医療関係者やそのご家族などに、差別する言葉、いじめのような言葉を言う人が世の中にはいるそうです。このようなことは、絶対にしてはいけませんね。

 この人たちはみんな、新型コロナに苦しめられている人達です。このような人たちをさらに傷つけ苦しめるような言葉は、決して言ってはいけません。それから、うわさ話や勝手な想像、嘘の話を話したり、それを信じ込んで他の人に話したりすることも、言われた人を傷つけ、みんなの不安をさらに広げるので、やってはいけません。

 今回は先生でしたが、王子第三小学校から新型コロナにかかってしまった友達が出ても、みなさんには差別やいじめの言葉ではなく、「大丈夫?」「大変だったね」「がんばって」と、思いやりの言葉をかけられる人であってほしいと思います。優しい気持ちを大切に、思いやりの心で行動してください。

(以下は保護者の方へのメッセージです。)
 保護者の皆様も、もし感染者や濃厚接触者が出たときには、誹謗中傷や犯人捜しのようなことをするのではなく、新型コロナに苦しめられている人達への思いやりの気持ちを大切に行動してくださるようお願いいたします。子どもは私たち大人をよく見ています。私たち大人が子どもたちに正しい行動を率先して示していきましょう。

新年にあたって(1月11日、校長)

 皆さん、あけましておめでとうございます。令和4年、2022年が始まりました。

 皆さんが今の学年に進級して、もう9か月がたちました。あと3か月がたつと、皆さんは次の学年に上がります。1年生は2年生に、2年生は3年生に、3年生は4年生に、4年生は5年生に、5年生は最高学年の6年生に、6年生は何と中学1年生になります。もう3か月後の話です。早いですね。

 2学期の後半は、今の学年のまとめをするのと同時に、次の学年になる準備をする期間でもあります。先生の話をよく聞いて、最後まで勉強も生活も頑張って、しっかり次の学年へのステップを上ってください。

 さて、今年は十二支で言うと寅(虎)年です。虎は、英語ではタイガー。ネコ科の動物です。ネコの仲間なんて何か可愛らしいですね。

 同じネコ科の動物にライオンがいます。ライオンは遠くまで見渡せる平原で生活していますが、トラは森や林などで生活しています。体の黒い縞模様は、木の間に入ると目立たなくなるので、獲物を捕らえやすいと言われています。昼間も活動しますが本当は夜行性で、泳ぎも上手です。

 「トラは千里行って千里帰る」ということわざがあります。千里とは約4000キロメートルのことで、日本列島の北から南までより長い距離です。トラは1日に千里行って千里戻ってくることができるくらいの勢いがある動物であるという意味があります。そんなトラのように、元気いっぱいの一年になるよう、みんなで頑張っていきましょう。

年末年始に向けて(12月24日、校長)

 いよいよ今日で2学期の前半が終わります。令和3年も残すところあと一週間ちょっとになりました。

 2学期の前半を振り返ってみると、大きな行事が2つあったのが思い出されます。運動会は、もともと1学期だったのを2回も延期しましたが、よく集中を切らさずに練習を頑張り、当日には素晴らしい演技ができました。緊急事態宣言があけて、家の人にも演技を見てもらうことができて本当によかったと思いました。

 もう一つの行事、音楽会は、ついこの前だったので、まだ強く印象に残っている人も多いでしょう。校長先生は、3日間とも全ての演奏を聴きましたが、どの学年もとても素晴らしい演奏をすることができたと思います。2人まででしたが、やはり家の人に見に来てもらうことができてよかったです。

 さて、明日から冬休みです。冬休みは、年末年始と重なるので、どの家でも大掃除や新年を迎える準備などで忙しいことと思います。皆さんは小学生ですが、家族の一員として、ぜひ進んで家の仕事やお手伝いなどをしてください。

 また、年が明けてお正月になると、親戚の人など普段会わない人と会う機会もあると思います。そのようなときには、挨拶の得意な王三小の子どもらしく、心のこもった挨拶をしてください。お年玉をもらうことがあれば、よく考えて大事に使ってほしいと思います。

 来年は、1月11日から2学期の後半が始まります。王三小の皆さんが、そろって元気な顔で登校してくれることを、先生方と一緒に楽しみに待っています。では皆さん、よいお年をお迎えください。

今年の漢字(12月20日、副校長)

 カレンダーも最後の一枚となり、今年も残すところ12日となりました。1年が経つのは早いですね。

 さて、日本漢字能力検定協会は12月13日、2021年「今年の漢字」を発表しました。何だったか知っていますか。「金」に決まりました。日本全国から応募された漢字一字とその理由を集計し、最も多かった漢字を選びます。

 「金」が選ばれた理由には、コロナ禍で開催された東京オリンピック・パラリンピックで日本人選手が多数の「金」メダルを獲得したほか、大谷翔平選手がアメリカ大リーグMVPを満票で受賞。さらにプロゴルファーの松山英樹選手の日本人初のマスターズ優勝(制覇)、プロ棋士の藤井聡太竜王の最年少四冠達成など、これまで成し得なかった多くのすごい記録、つまり、金字塔を打ち立てたことなどが挙げられました。実は「今年の漢字」は毎年開催していて今年で27回目になるそうです。そして、「金」が選ばれたのは4回目だそうです。

 2000年シドニーオリンピックの年、2012年ロンドンオリンピックの年、そして2016年リオデジャネイロオリンピックの年にも、「金」が選ばれたそうです。

 さて、みなさんの「今年の漢字」は何ですか。今年を振り返り、自分にとっての「今年の漢字」を選んでみてください。

暴力はいけません ~人権の話~ (12月13日、校長)

 今日は、短く2つの話をします。

 一つめは音楽会の話です。

 先週は、3日間にわたる音楽会、本当によく頑張りましたね。校長先生は全学年の全部の演奏を聴きましたが、とっても幸せな気持ちになりました。一人一人が練習の成果を精一杯出し切り、素敵なハーモニーを奏でている姿は、とても素晴らしかったです。感動をありがとうございました。

 皆さんも頑張っていましたが、実は先生方もちょっと頑張りました。先生方も音楽会のために練習をして、歌とダンスを映像に撮りました。この後、教室で上映するので、楽しんで見てください。

 二つめは、暴力はいけません、という話です。

 12月は、日本中で、そして世界中で、自分や周りの人の「人権」を大切にしていく態度を育てていこうとする取組を行う「人権月間」です。「人権」とは、人はどこに生まれても、どんな人でも、だれもみんなが気持ちよく、楽しく、幸せに生きることが認められているということです。この「人権」は、人間は皆、生まれながらにもっている権利です。そして、一人一人の人権は必ず守られなければなりません。

 一人一人の人権が守られるためには、皆さん一人一人も、そして大人たちも、人権を守る努力をしなければなりません。では、人権を守るためには、どのような努力をしたらよいのでしょうか。

 皆さんにできることは、「思いやりの気持ちをもって友達と接する」ことや「自分がされて嫌なこと、言われて嫌なことは、友達に絶対しない」ことなどがあります。

 もっと具体的な例を挙げれば、自分がされて嫌なことの一つに「暴力」がありますね。人をたたく、けるといった暴力は、どんな理由があっても許されるものではありません。それは、大人も子どもも、先生たちも同じです。もし、今、自分が暴力をされているという人、友達が暴力をされているのを見た、という人は、早めに大人に教えてほしいと思います。

 そのために、今週、暴力に関するアンケートを行います。心配なことがある人は、それに書いて相談してください。

音楽会に向けて(12月6日、校長)

 音楽会本番が迫ってきました。今日は、音楽の合奏に関する話をします。

 ドヴォルザークという人が作った交響曲の一つに「新世界より」という曲があります。有名な第4楽章の始めの40秒ほどを聞いてみましょう。

【曲】

 この曲は、全部で第1楽章から第4楽章まであり、全てを演奏すると45分ぐらいかかる曲です。45分も演奏するなんてとても大変そうですね。楽器の種類も、バイオリンやチェロ、フルートなど15種類以上あります。

 その中で、すごく特徴的な楽器があります。それは、シンバルです。45分間も演奏が続くこの曲の中で、シンバルは何と1回しか出番がありません。それも、小さめの音で1回鳴らすだけなのです。

 でも、この1回のシンバルの音がないと、曲は成り立ちません。そのため、シンバルを担当する人は、自分の出番がある第4楽章まで緊張を切らさずに待ち続け、その1回の音に全てをかけるそうです。

 実際に、この曲でシンバルを担当した人の話では、たたくずっと前からシンバルをたたく位置に構えているそうです。そして、「シンバルとシンバルの距離はこれくらいかな」「右手の力はこれくらい」「左手の力はこれくらい」「静かに合わせるぞ」などいろいろなことを考えているそうです。ステージに上がって30分以上、緊張状態が続くわけですから、すごい集中力と精神力が必要な気がします。すごいプレッシャーもかかると思います。

 さて、皆さんの担当する楽器はどうでしょうか。このシンバルのように出番が1回という楽器は少ないかも知れませんが、出番の多い楽器も少ない楽器も、全てが揃って合奏になります。一人一人が自分の役割をしっかり果たして、素敵なハーモニーを奏でてほしいと思います。

 音楽会は、今週の木曜日と金曜日が児童鑑賞日、そして土曜日が保護者鑑賞日です。全部で3回発表するチャンスがあるわけです。今から、楽しみな人もいれば、緊張でドキドキしている人もいると思います。あと少し練習を頑張って、自信をもって本番を迎えてください。

命の循環(11月29日、副校長)

 寒くなり、季節は秋から冬になって来ました。みなさん、樹に生えている葉っぱは、落ちた後、どうなるのか…、そんなことを、考えたことは、ありますか?

 葉っぱは、春の訪れとともに誕生します。夏にはたくさんの日差しと雨を浴びてしっかりした葉っぱになります。秋になると色づきます。紅葉です。今朝、校庭に落ちていた葉っぱです。紅葉した、銀杏の葉・柿の葉・桜の葉を見せる。赤っぽい葉や黄色っぽい葉、いろいろな色がありますね。きれいですね。

 そして冬が来ると、葉っぱは落ちてしまいます。

 実は、まだまだ、続きがあります。落ちて重なった葉っぱは、ふとんのように木の根元を温めます。やがて、葉っぱはダンゴムシなどの小さな生き物に食べられ、おしっこやフンになります。フンや土のつぶの隙間には、多くの生き物たちが住んでいます。バクテリアやアメーバなどの微生物です。バクテリアは土の中のカビを食べ、バクテリアはアメーバに食べられます。こうする事で、養分をたっぷり含んだ土ができます。養分たっぷりの土は、木を育てる力になります。

 そして、また春になると、新しい葉っぱが誕生します。つまり、落ち葉は、たくさんの生き物によって、姿や形を変えますが、また葉を生い茂らせる木々に戻るのです。このように、目にはみえないけれど、命はつながっています。

あいさつの嫌いな王様(校長、11月15日)

 今、毎朝、6年生が校門で挨拶当番を頑張っています。4月から、4,5,6年生が1か月ごとに交替で挨拶当番を頑張ってくれているおかげで、王三小の児童の皆さんの挨拶がよくなったことはもちろん、通勤や通学で通る地域の方も挨拶をしてくれるようになりました。これは、とても素晴らしいことだと校長先生は思います。そして、心から嬉しく思っています。

 さて、今日は、ある王様の物語を紹介します。「あいさつの嫌いな王様」という題名です。

 「王様、おはようございます。」「王様、こんにちは。」「王様、こんばんは。」「王様、おやすみなさい。」みんなから慕われている王様は、朝起きてから夜寝るまで、あいさつ、あいさつ、あいさつばかりです。

 「ええい、うるさい。毎日、毎日同じようなあいさつをするのは、もう面倒だ!」とうとう、王様はおふれを出しました。そのおふれは、「あいさつした者は、ろうやに入れる」というものです。

 さぁ国じゅうが大さわぎです。パン屋さんはお客さんに「おはようございます。」とうっかり言って、つかまってしまいました。昼、おとなりのおばさんに「こんにちは。」と言った男の子も、ろうやに入れられてしまいました。あいさつができなくなったこの国は、いつの間にか暗くてさびしい国になってしまいました。あいさつを禁止した王様も、どうしたわけか、日に日に元気がなくなり、暗い気持ちになっていきました。

 何日かたった朝、王様はばったり出会った家来に、ついうっかり、「やあ、おはよう!」と言ってしまいました。家来はあいさつのきらいな王様があいさつしたことにびっくりしました。王様は、あいさつをしたおかげで、今までの暗くて元気のなかったのが、いっぺんにふっとんだことに驚きました。「そうか、あいさつするというのは、こんなに気持ちのいいことだったのか。」

 王様は自分がまちがっていたことをあやまり、おふれもやめました。それどころか、それから王様は自分からすすんであいさつをするようになったのです。おかげでこの国は、みんなのあいさつが飛び交って、ずっとずっと笑い声のあふれる楽しい国になりました。

 あいさつをすると笑顔になれますね。そして、仲良しになれますね。それから、気持ちもよくなれます。王子第三小学校の皆さんは、そのようなあいさつのよさをみんなが知っていますね。これからも、挨拶当番の人はもちろん、全校の皆さんもあいさつを大切にしていってください。

世界地図の話(11月8日、校長)

 今日は、地図の話をします。これは何の地図か知っていますか。そうですね。世界地図です。3年生以上の人は社会科の学習で使うので、地図帳で見たことがある人も多いでしょう。家にあって見たことがあるよ、という人もいるでしょう。

 日本はどこにありますか。ここですね。赤い所が日本です。この地図は、世界の国が色分けされているので、世界には日本より大きな国がたくさんあるのが分かります。

 では、この地図はどんな地図でしょう。高学年の人は分かるかも知れません。どうですか。(間)

 そうですね。これも世界地図です。さっきの地図では太平洋という海や日本が真ん中にあったのに対して、この地図では大西洋という海やアフリカ大陸、ヨーロッパなどが真ん中にあります。さて、日本はどこでしょう。分かりますか。(間)

 ここです。ずいぶんはじっこにありますね。でも、実はこの地図の方が世界中で普通に使われている地図なのです。日本は、昔は世界から「日出づる国」、つまり日が昇る国(Land of the Rising Sun)という愛称で呼ばれていましたが、その理由は太陽の昇る方角である東の端に位置している国という意味だったのです。

 最後に、こんな世界地図もあります。どうなっているか分かりますか。ちなみに日本はここです。(間)

 そうですね。これは北と南が逆さまになった世界地図です。3年生以上の人は、地図は上が北だということを学習しているので、そのような意味では間違っている地図です。でも、このような地図がお土産で売られている国があります。それは、ここ、オーストラリアやニュージーランドです。始めの地図で日本が真ん中にあったように、オーストラリアやニュージーランドを真ん中の上の方にすると、こんな世界地図になるのですね。

 世界地図一つでも、こんなにいろいろな見方ができます。インターネットで調べてみると、その国で一番人気があるスポーツが分かる地図やご当地グルメが分かる地図など、いろいろなテーマの世界地図が検索できます。時間があるときに調べてみるのも楽しいと思います。

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運動会を終えて(11月1日、校長)

 先週の土曜日は運動会保護者鑑賞日でした。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、昨年と同じように、規模を縮小して開催しました。感染拡大と緊急事態宣言のため、春に2度も延期しましたが、その甲斐あって、入れ替え制でしたが、お家の方に見ていただくこともできてよかったと思います。

 低学年の玉入れとダンスは、一生懸命とてもかわいらしく踊れていて良かったです。2年生は、2つもダンスを踊れて、1年生からの成長を感じました。

 中学年の準備運動のダンスは、一人一人の動きにキレがあって素晴らしかったです。指先や足の先まで意識した動き、視線まで意識した動きが特に素晴らしいと感じました。

 高学年の鼓笛は、言葉にできないくらい素晴らしい出来映えでした。校長先生は、練習の時から見ていて、鳥肌が立ったり感動で涙ぐみそうになったりしていました。その中でも本番は最高の出来で、練習の成果をバッチリ出せてよかったと思いました。

 さて、運動会が終わって、皆さんの心の中には何かが残ったでしょうか。校長先生は、このような行事が終わった後には、皆さん一人一人の心の中に残るものが2つあると思います。

 人によっては、うまくできなくて後悔が残ったという人、負けてしまって悔しさが残ったという人もいるかも知れません。上手にできて達成感が残ったという人もいるでしょう。それは人によって違うかも知れませんが、全員の心の中に残った2つのもの、それは「思い出」と「経験」だと思います。

 小学校時代に新型コロナウイルス感染症がはやって、普通の運動会ができなくなり、春に予定されていた運動会が2回も延期になった。でも秋にできて、お家の人にも見てもらうことができた。そのとき、自分はこんな種目を頑張った、という「思い出」は、きっと皆さんの心の中に生き続けていくことでしょう。豊かな「思い出」は人生を豊かにしてくれるものです。

 それから、今までにないくらい集中して練習してダンスや鼓笛など一つの種目を頑張った、代表の言葉に立候補してやりきった、などの「経験」は、これからの皆さんの学校生活や歩んでいく人生において、きっと大きな力となることでしょう。いろいろな「経験」をたくさん積むことは、皆さんの可能性を広げることにつながります。今回の「経験」を今後に生かしていってください。

開校記念日(10月25日、副校長)

 今日の話は、「次の2つの数字」にかかわる話です。「1024」と「11678」です。何の数字か分かりますか?

 「1024」は、10月24日のことです。この日は、王子第三小学校の開校記念日です。王子第三小は、大正15年(昭和元年と同じ年)に開校しました。学校ができてから今年で95年がたちました。

 「11678」これは、王子第三小を卒業した人たちの数です。王子第三小では、昨年までに11,678人が、王子第三小で勉強をして卒業していきました。みなさんのおじいちゃんやおばあちゃん、お父さんやお母さんの中には、「王子第三小の卒業生です」という人もいる事と思います。 では、少しだけ95年の歴史を、周年毎に振り返ってみましょう。

 10周年(85年前)には、二宮金次郎さんの像が建てられました。
 30周年(65年前)には、校歌と校旗が出来ました。(それまでは、無かったそうです。)
 50周年(45年前)には、ブロンズ像「未来をひらく」が建てられ、放送室前には桜の木が植えられました。
 60周年(35年前)には、タイムカプセルの碑「高きを望む」が建っている所に、タイムカプセルが埋蔵されました。また、3階にある郷土資料室も開設されました。
 70周年(25年前)には、王三水族館(中央昇降口にある水槽)が設置されました。
 80周年(15年前)には、タイムカプセルが開封されました。中には、当時の児童が20年後の自分に宛てた手紙が入っていたそうです。
 90周年(5年前)には、王三水族館をリニューアルして「王三アクアリウム」となりました。

 少しずつ100周年が近づいてきました。土曜日には、創立95周年運動会があります。これまでの王三小の歴史や伝統を引き継ぎ、さらに楽しい、素晴らしい学校となるようにしていきましょう。

スポーツの秋 ~ 運動会に向けて(10月18日、校長)

 先週の金曜日、1年生と6年生がペア学年遠足に行きました。これで、2年生と4年生、3年生と5年生と全てのペアが遠足に行くことができました。どのペアでも、下の学年の人は上の学年の人の話をよく聞いて、上の学年の人は下の学年の人をよくリードして頑張っていましたね。改めて、校長先生は、王子第三小学校の子どもたち、皆さんはとても素晴らしいな、と思いました。

 さて、夏に戻ったような暑い天気も終わり、本格的に秋がやってきました。秋は「○○の秋」という言葉がいろいろあります。どんな言葉が思いつきますか。心の中で考えてみましょう。

 そうですね。「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」などでしょうか。

 さて、身近に迫ってきた「スポーツの秋」がありますね。運動会です。春に2回も延期をした運動会ですが、10月30日(土曜日)には、今度こそ創立95周年記念運動会を開催する予定です。今のところ緊急事態宣言も出ていないので、皆さんのご家族などに限定して皆さんの演技を見ていただこうと思っています。

 そのための練習が、もうどの学年も始まっていますね。新型コロナウイルス感染症対策のため種目は少ないですが、どの学年の人も精一杯頑張って練習に励んでほしいと思っています。そして、体調を整えて本番を迎え、家の人に立派な演技を見せてほしいと思います。王子第三小学校の子どもたち皆さんと、先生や主事さんたち全員で、創立95周年記念運動会を成功させましょう。

2学期始業式の話(10月12日、校長)

 3日間と短い秋休みでしたが、今日から2学期が始まります。1学期がよかったな、という人も、もう少しだったな、という人も、みんなでいい2学期にしていきましょう。

 2学期は、大きな行事が2つあります。運動会と音楽会です。運動会は10月終わり、音楽会は12月の半ばにあります。新型コロナウイルス感染症対策をしながら、思い出に残る行事にしたいと思い、先生たちは今から準備を始めています。皆さんも練習など頑張ってください。

 さて、皆さんはもう2学期のめあてを決めたでしょうか。今週、めあてを書く授業で決めようと思っている人もいるかも知れません。校長先生は、全校朝会で「GOOD」「BAD」「NEXT」で「1学期のまとめをする」というお話をしたときに、「NEXT」で2学期に頑張りたいことを考えましょうと言いました。その後、健康観察表を校長室に届けに来た人にも、毎日この「GOOD」「BAD」「NEXT」を聞いていたのですが、あるお友達がこんなことを言いました。

 「NEXT」は「かがやき」をもらってから決めようと思います。

 校長先生はそれを聞いて「なるほど」と思いました。自分でも1学期を振り返るけれど、担任の先生や専科の先生などは自分の1学期の様子をどのように見ているのだろう、ということを「かがやき」で見て、それから2学期に頑張りたいことを決めようと思ったのですね。これはとても素晴らしいことだと思います。

 皆さんも「かがやき」を家の人に見せたとき、「こんなこと頑張ったね」とか「こんなところはもう少し頑張った方がいいね」などというお話をしたのではないでしょうか。2学期のめあてをもう考えた人も、これから考える人も、こんなことも参考にしてほしいと思います。

 みんなでいい2学期にしましょうね。

お問い合わせ

東京都北区立 王子第三小学校

〒114-0034 北区上十条5-2-3

電話番号:03-3907-2355

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