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掲載開始日:2022年11月1日

最終更新日:2024年4月1日

エボラウイルス病(エボラ出血熱)について

エボラウイルス病(エボラ出血熱)とは

 エボラウイルス病(エボラ出血熱)とは、エボラウイルスによる感染症です。

 主として患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染する疾病です。

 現在日本ではエボラウイルス病は発生していませんが、これまでに、アフリカ中央部のコンゴ民主共和国、スーダン、ウガンダ、ガボン、アフリカ西部のギニア、リベリア、シエラレオネ、マリ、ナイジェリア、コートジボワールなどで発生しています。

 感染症法の1類感染症に分類され、感染力と致死性が非常に高く、公衆衛生上その発生と拡大には特段の警戒が必要とされています。

感染経路

 主として患者(感染者)の血液や体液(尿、唾液、汗、糞便、吐物、母乳、精液)が非感染者の眼、鼻、口、傷(解放創や創傷部)に直接触れることにより感染します。また、感染した動物(コウモリ、サルなど)の体液に触れたり、動物を食べたりすることによっても感染します。

 症状が出るまでは、他の人に感染を広げることはありません。   

 空気感染ではないので、咳やくしゃみを介しての感染もありません。

症状

 2日から21日(通常は7~10日)の潜伏期間の後、突然の発熱(40℃以上)、頭痛、筋肉痛、のどの痛みなどの症状が現れます。それに続いておう吐、下痢や多臓器不全、さらに進行すると全身の出血傾向がみられる場合もあります。

 感染した時の致死率は80~90%と高く、2~3日で症状が急速に悪化し、約1週間程度で死に至ることが多いです。

 後遺症として関節痛、視力障害、聴力障害などが見られることがあります。

治療

 特別な治療法は確立されていません。症状を軽くするための補液(点滴)と対症療法を行います。

 早期に治療を開始することが重要です。

予防対策

 現在、エボラウイルス病に対するワクチンはありません。

 アルコールなどの消毒薬だけでなく、流水と石けんによる洗浄も感染予防に効果があります。

○感染が疑われる人や死亡した人の接触、流行地域での葬儀への参列、医療機関の受診などは可能な限り避けてください。

○動物(コウモリ、霊長類など)からも感染しますので、動物の死体に近づくこと、触ることも避けましょう。

○加熱処理の信頼できない野生動物の肉(ジビエ肉)を食べることは、エボラウイルス以外の病原体に感染する可能性もあるので、極めて危険です。

エボラウイルス感染の危険のある地域に渡航あるいは帰国予定の方へ

 エボラウイルス病の流行がみられた諸国(外部サイトへリンク)に渡航したことがあり、帰国時又は帰国後に発熱などで体調に異常をきたした方は、下記の相談連絡先にご連絡ください。

 自己判断で、地域の医療機関を受診しないでください。

相談連絡先

帰国時、空港内で発熱など体調不良が見られた時

全国の検疫所一覧(外部サイトへリンク)

帰国、渡航後に、発熱等など体調不良が見られた時

  • 平日 9時00分~17時00分

 ・北区保健所 保健予防課 結核感染症係(電話番号:03-3919-3102)

  • 上記以外の時間帯(夜間・土日祝日)

 ・東京都保健医療機関案内サービス「ひまわり」(電話番号:03-5272-0303)

感染の危険のある地域

(参考)東京都感染症情報センター エボラ出血熱の流行地域(外部サイトへリンク)

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お問い合わせ

所属課室:北区保健所保健予防課感染症係

〒114-0001 東京都北区東十条2-7-3

電話番号:03-3919-3102