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掲載開始日:2017年3月7日

最終更新日:2024年4月1日

海外渡航時の感染症対策について

海外旅行時には国内旅行とは異なり、時差や気温の変化、気候の違い、それに長時間の飛行などにより、体にも心にも大きなストレスがかかります。また、渡航先の国によっては日本では発生がない病気が流行していたりと、時として思いもかけない健康上のトラブルをおこすことがあります。

あらかじめ、渡航先の国の感染症発生状況の確認、予防ワクチンの接種そして渡航先での感染症予防対策等にこころがけ、万全の準備で、お出かけください。

旅行に行く前に

前もって、渡航先の感染症情報を確認しておきましょう。

海外で感染症にかからないようにするために、感染症に対する正しい知識と予防のため方法を身につけましょう。詳しくは、海外での感染症予防について(外部サイトへリンク)をご覧ください。

渡航先の最新の感染症流行状況は検疫所のホームページ(外部サイトへリンク)より確認できます。

予防接種

予防接種をする目的は大きく二つあります。

一つは入国時などに予防接種が必要な国(地域)があるため、もう一つは日本にはない感染症に海外で感染することから自分を守るためのものです。

予防接種証明書が必要な場合

予防接種証明書の提示がない場合、入国や乗継が許可されない国や地域があります。また、留学等の長期滞在の場合、予防接種証明書の提示を求められる場合があります。予防接種証明書は、接種後に渡される接種済証や母子手帳が該当します。必要書類につきましては、渡航先の国の在日大使館や留学先等の提出先にお問い合わせください。

なお、北区では母子手帳に接種の記載がある予防接種について、北区長名にて証明しています(有料)。必要な方は下記までお問合せください。

北区保健所保健予防課保健予防係

所在地:北区東十条2-7-3

電話:03-3919-3104

自分を病気からまもるため

外国では日本に存在しない病気が流行していたり、日本にいる時より感染する危険が大きい場合があります。

このような病気を予防するために、予防接種を行うことができます。このようなワクチンは、渡航先や渡航期間、渡航先での活動内容に違いますので、状況に応じた接種が必要です。

ワクチンの種類によっては数回(2~3回)接種する必要のあるものもあります。

海外への旅行を思い立ったら早い時点で(できるだけ出発3ヶ月以上前から)、予防接種実施機関(外部サイトへリンク)検疫所の予防接種窓口(外部サイトへリンク)で、接種するワクチンの種類と接種日程の相談をしてください。

旅行中の注意

旅行中は、気温、湿度や時間などの環境が大きく変化して、自覚していなくても様々なストレスを受け体調をくずしがちになります。

旅行中の体調の管理には十分留意し、余裕のある行動を心がけるようにしてください。

食べ物からうつる感染症について

食べ物からうつる感染症は下痢を起こすものが主ですが、A型肝炎のように下痢が主症状でない疾患もあります。

特に熱帯~亜熱帯地域や衛生状態のよくない地域では充分に注意してください。

予防は、生ものを口にしないことです。飲み物の氷などにも注意が必要です。

蚊やマダニからうつる感染症について

蚊やマダニに刺されると、さまざまな病気が運ばれてきます。

例えばデング熱ジカウイルス感染症があります。

肌の露出を避け、虫よけスプレーなどを使用しましょう。

動物からうつる感染症について

野生動物には手を出さない、犬や猫をむやみになでないようにしてください。

万が一、これらの動物に噛まれたら、すぐに治療を受けましょう。

なお、狂犬病については、ワクチンの接種が効果的です。

その他、海外で注意すべき感染症について

麻しん(はしか)

感染力はウイルスの中で最も強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいるだけで感染することがあります。予防にはワクチン接種が効果的です。

風しん

患者の咳やくしゃみなどによって飛び散ったウイルスを直接吸い込むことによって感染することがあります。予防にはワクチン接種が効果的です。

〇ポリオ

ポリオウイルスによって急性の麻痺が起こる病気です。ウイルスが人の口の中に入り、腸の中で増えることで感染します。予防にはワクチン接種が効果的です。

 

旅行が終わって

病気には、潜伏期があり、感染してもすぐには発病しません。

熱帯を中心として海外には潜伏期間の長い病気が数多くあります。

通常日本には存在しない感染症の場合は診断が遅れ、それが命に関わることも考えられます。

海外旅行から戻った後2ヶ月程度は、体調に異常があれば早めに医療機関を受診し、海外へ行って来たことを必ず医師に告げた上で相談をしてください。

お問い合わせ

所属課室:北区保健所保健予防課感染症係

〒114-0001 東京都北区東十条2-7-3

電話番号:03-3919-3102