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掲載開始日:2023年9月15日
最終更新日:2023年10月4日
9月14日(木曜日)、滝野川第二小学校(滝野川6-19-4、貝塚一石校長)の3年生児童66名が、株式会社中村印刷所(滝野川6-46-10)を訪れ、製本技術を見学し、同社が手掛ける「水平開きノート」が作成される過程を学ぶ機会を得た。これは、小学校の社会科の授業の一環で、まちにある工場のものづくりの様子について学ぶことを目的に行ったもの。
この日、同社の職人が、実際にノートに使用する素材を使い、紙折り機や裁断機といった設備を稼働させながら説明した。児童は積極的に質問し、初めて見た製本の技術に興味深々。最後に、完成したノートを手に取り、ものづくりの魅力を肌で感じていた様子だった。
(写真:折機で次々と紙が折られていく様子を見る児童)
この日、株式会社中村印刷所で、滝野川第二小学校の3年生の児童66名が職場見学を行った。これは、小学校の社会科の授業の一環で、まちにある工場のものづくりの様子について学ぶことを目的に行ったもの。
株式会社中村印刷所は1938年に浅草で創業し、東京大空襲で被災後に1954年に北区で事業を再開。80年以上もの間、印刷一筋で事業を続けている。同社は、平成30年度に、製造業を中心に区内の優れた「ものづくり」に携わる企業や技能者を表彰する「北区きらりと光るものづくり顕彰」のきらめき企業部門を受賞している。同社が手掛けている「水平開きノート」は、見開き時の形を水平開きにし、書きやすく、コピー・スキャンも撮りやすいことで人気がある。
まず、折機を使用し、ノートの紙の部分を一度に素早く半分に折っていく。その後、折りたたんだ側の厚みを取るため、重ねた紙を水を含んだ布巾で拭き、断裁機で2トンの圧力をかける。さらに厚みを取るために重りを置いておくことで、折りたたんだ紙が一枚の紙のように薄くなる。児童は2トンという力の大きさに驚いた表情を浮かべていた。その後、クロス巻機にノートをセッティングし、ノートの背の部分にクロスを次々と巻き付けていく。最後に、断裁機で既定の寸法に合わせ裁断しノートが完成。いくつもの工程を経て出来上がったノートを見て、「こんなに作るのが大変だったんだ」などの声があがった。
見学を終えた児童は「ノートが作成される工程は初めて見ましたが、2トンの圧力をかけて紙を薄くするところに驚きました。学校ではタブレットを使用していますが、大事なところではノートにメモを取るようにしています。普段使っているノートができる様子を見ることができて良かったです。今後もノートを大切に使っていきたいです。」と笑顔で話してくれた。
(令和5年9月15日プレスリリース)
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