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掲載開始日:2023年9月15日

最終更新日:2023年10月4日

北区立保育園における不適切な保育と疑われる事案と今後の対応について

令和5年4月、6月に実施された東京都の特別指導検査により、北区立岩淵保育園において、平成30年から令和2年にかけて不適切な保育と疑われる事案があり、「児童一人一人の人格を尊重した保育が行われていない」との指摘を受けました。
当該指摘を受け、同保育園を運営する指定管理者は、再発防止策をまとめた改善状況報告書を東京都へ提出するとともに、臨時の保護者説明会を実施しました。
区としましても、今回の結果を真摯に受け止め、不適切な保育の未然防止と保育園への支援体制の構築に努めてまいります。

 

1 経緯

令和5年4月26日 東京都による特別指導検査(1回目)の実施
    6月5~6日 東京都による特別指導検査(2回目)の実施
    7月31日 東京都から検査結果通知の交付
    8月30日 指定管理者から提出された改善状況報告書を東京都に提出
    9月2日 保護者説明会(同保育園にて実施)
    9月15日 区議会第3回定例会(文教子ども委員会)で報告

 

2  指摘の内容について

児童一人一人の人格を尊重した保育が行われていない。


(1) 同保育園において、以下の事案があったことを確認した。
1.午睡の時間に、なかなか寝付けない児童を布団ごと廊下に出し、当該児童を見守らずに1人にしていた。
2.喋っている児童を黙らせるため、手で児童の口を塞いだ。
3.保育士の言う事を聞かない5歳児に対し、「赤ちゃん組に行きなさい」と言い、嫌がる当該児童を1歳児クラスに連れて行った。


(2)不適切な保育に繋がる可能性がある事案等を確認した場合に、職員が声を上げても、情報が共有されていない事案があった。
 

3  今後の対応について

(1)指定管理者及び同保育園の対応について
・法人内に設置している虐待防止委員会で内容を検証し、再発防止策を講じるととともに全職員へ徹底する。
・不適切保育発生の防止と、発生時の対応について区分した不適切保育ゼロに向けた具体的な計画を作成し、改善に向けた取組みを行う。


(2)区の対応について
・保育課のホームページにおいて、虐待等と疑われる事案(不適切な保育)があった場合の相談窓口(連絡先)を開設した(8月30日)。
・10月に保育園等の職員を対象とした「子どもの人権に関する研修(公民合同研修)」を実施し、職員が子ども一人一人の人格を尊重するための意識の向上と認識の共有を図る。
・区に相談があった保育園等について、外部の多様な視点を採り入れるため、区立保育園の園長経験者等による継続的な巡回支援を実施する。巡回支援の実施により、子どもの人権擁護の観点から職員同士の振り返りや情報共有の仕組みづくりを支援するほか、他の施設の取組みや具体的な対応などの助言・指導を行い、虐待等の未然防止を図る。
 

(令和5年9月15日プレスリリース)


 

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