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掲載開始日:2023年9月26日

最終更新日:2023年9月26日

(仮称)彫刻アトリエ館の公開見学会で北村西望・治禧のご遺族をお招きし特別解説会を開催

230926-2-19月23日(土・祝)から、(仮称)彫刻アトリエ館(西ケ原1-16-7)で公開見学会が開催され、24日(日曜日)には彫塑家で北区名誉区民でもある北村西望氏と治禧氏のご遺族をお招きし特別解説会が開催された。
(仮称)彫刻アトリエ館は、北村西望氏が大正11年に彫刻研究所を開設後、昭和28年に井の頭へ転居するまで、息子の治禧氏とともに数多くの彫刻作品を制作したアトリエ。当地で西望氏の代表作である長崎の平和祈念像の構想も練った。公開見学会では、平和祈念像の雛型をはじめ、西望氏と治禧氏の彫刻作品が特別公開されている。
24(日曜日)に開催された特別解説会では、ご遺族をお招きし、数々の作品についての解説とともに、西望氏・治禧氏と暮らしたアトリエ館でのエピソードや、作品にまつわる思い出について語られた。

(写真:彫刻作品を見ながら、ご遺族である北村春子さん(写真中央)から様々なエピソードが語られた)

9月23日(土・祝)から、(仮称)彫刻アトリエ館(西ケ原1-16-7)で公開見学会が開催され、親子で北区名誉区民である北村西望氏・治禧氏のアトリエと彫刻作品が、1週間限定で特別公開される。
来年2024年に生誕140周年を迎える西望氏の注目の展示作品として、長崎の平和祈念像の元になった貴重な雛型がある。また大正時代に建てられたアトリエ館そのものも門構えが長屋門風の近代建築という珍しいデザインで、館内と合わせて見どころとなっている。
24日(日曜日)には西望氏の孫、治禧氏の娘にあたる北村春子さんが招かれ、特別解説会が開催された。
西望氏の代表作といえば長崎の『平和祈念像』であるが、(仮称)彫刻アトリエ館ではその20分の1サイズのものと、65分の1サイズのものが展示されている。長崎市からの依頼で平和祈念像の制作に入った西望氏は、このアトリエで構想を練っていた。大きな平和祈念像を制作する前に小さいサイズで制作し、徐々に大きくしていったと考えられている。
 また、第24回日本芸術院賞を受賞した『光る波』をはじめ、作家で北区アンバサダーとしても活躍された内田康夫氏の『北の街物語』で、物語のキーとなる「妖精」のモチーフとなった『妖精1.』など、治禧氏の代表作も見ることができる。春子さんは「『妖精』シリーズのモデルをされた方はちらっと見かけたことがあったが、外国人のような雰囲気だったと記憶している。女性像のモデルとなった方々は、とてもそっくりに出来上がるので、作品を見ると思い出すことができる。」と話してくれた。
 また、アトリエ館にまつわるエピソードで、春子さんは「今は高層マンションがあるため見ることが出来ないが、自宅(アトリエ館)からは富士山が綺麗に見えた。夕日に沈む富士山が印象に残っている。祖父(西望氏)がアトリエの場所を当地に決めた一つの理由であるかもしれない。」と語った。
特別解説会に参加した台東区在住の男性は「彫刻作品に興味があり、長崎や井の頭で西望氏の作品を数多く見てきた。自分の住んでいる台東区近辺で西望氏・治禧氏を知っている人はあまりいないが、北区は名誉区民ということもあり、このような形で取り上げていることは素晴らしいことだと思う。ご遺族の話も聞くことができ大変貴重な機会だった。これからも芸術や文化を中心に盛り上がっていくことを期待しています。」と語ってくれた。

(令和5年9月26日プレスリリース)

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