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掲載開始日:2023年7月3日

最終更新日:2023年7月4日

古民家で子どもたちが「七夕馬」作りを体験!

230704_1_17月2日(日曜日)、北区ふるさと農家体験館(赤羽西5-2-34赤羽自然観察公園内)で、区内在住の子どもや保護者らが、かつて浮間地区で作られていた伝統的な七夕飾り「七夕馬」作りを体験した。
「七夕馬」は、稲ワラ*1やマコモ*2を材料として作る馬の人形。昭和初期の浮間地区では、笹竹2本の七夕飾りの間に縄を張って、雄と雌の2頭の七夕馬を吊るすことで農作物の豊作を祈願し、織姫と彦星はこの馬に乗って夜空で再会できると伝えられてきた。
この日参加した親子は、マコモを編みこんだり結んだり、切ったりと、慣れない作業に苦戦しながらも、オリジナルの雄と雌の七夕馬を完成させ満足気な様子を見せていた。

(写真:七夕馬作りの様子)

浮間地区では、かつて七夕になると、稲ワラやマコモを材料として作る馬の人形「七夕馬」を、笹2本の七夕飾りの間に張った縄に2頭向かい合わせにして吊るし、農作物の豊作祈願をしていた。頭を下げている馬が雌、上げている馬が雄とされ、織姫と彦星がこの馬に乗って夜空で再会できるとも言い伝えられ、この風習は昭和の初期まで続いていたという。
この日、北区ふるさと農家体験館*3で開催された「古民家年中行事『浮間の七夕飾り~マコモで七夕馬をつくります~』」は、古民家が浮間地区にあったことをきっかけに、平成17年の開館当初から行っている地域の伝統行事を、現代の子どもたちに伝承することを目的としたもの。区内在住の子どもや保護者らが参加し、同館の運営協議会スタッフに作り方を教わりながら、マコモを使った雌(長さ約60cm)と雄(長さ約120cm)の七夕馬、計2体の制作に挑戦した。
手順は大きいマコモを折り曲げ頭をつくり、編みこむ作業や結ぶ作業を繰り返していき胴体、脚とつくり七夕馬が完成する。参加者は、七夕馬の脚の形を整える作業に悪戦苦闘しながらも、要領をつかんだ様子で器用に編みこんでいき、たてがみの長さを調整したり、七夕馬のしっぽを三つ編みにしたりと自分だけのオリジナル七夕馬2体を上手に作り上げていた。
作り終わった後に、事前に用意した稲ワラで作った雌と雄の七夕馬や折り紙の七夕飾りや子どもたちがその日書いた短冊と一緒に、同館の庭から収穫した約4mの笹竹2本に飾り付け、同館前の畑で収穫されたナスやトマト、キュウリ、なども供えられた。この七夕飾りは7月7日(金曜日)まで飾られる。親子で参加した児童は「最初の段階でしっかり強く結ばないと最後に緩くなってしまうので、難しかったですが上手くできました。ハーブの匂いがするということなので、家に飾って香りを楽しみたいです。」と話してくれ、お土産に作った七夕馬を嬉しそうに持ち帰った。

*1 稲ワラ(イネ科)


収穫した稲の籾を取り去ったもので、畳や縄などの材料となる。

*2 マコモ(イネ科)


水辺に群生する大型の多年生水草。背の高さは約1.5メートル。葉は長さ約1メートル。葉でむしろを編む。

*3 北区ふるさと農家体験館


北区有形文化財に指定されている浮間地区に所在した江戸時代の民家(旧松澤家住宅)を、北区が主屋と倉屋を含めて寄贈を受け、区立赤羽自然観察公園内に移築復原したもの。平成17年4月、文化財建造物を区民共有の財産として後世に伝えていくと共に、節分や七夕飾りなど年間を通した民俗行事の再現、また、わらじ編みや正月飾りなどの講習会の実施など、体験学習施設としてオープンした。
 

 

(7月4日プレスリリース)

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